Sakura0904
大津の踏み込み方が私には結構図々しいように感じられてしまい、あまり好きになれなかったです。実際に踏み込まれる側のアキにとっては、確かにこれくらい荒々しい方が良かったのかもしれない。もっと気遣われながらだったり、ちょっと反発したら一歩引かれるくらい遠慮されたりしていたら、くっつくまでに時間はかかったと思います。それでも、大津の踏み込み方には何か恐ろしさがあります。そこまでする動機が分からないからか…
この作品が刺さる人がたくさんいるのも理解はできる一方で、私にはあまり理解できないカップリングだったな、というのが正直なところです。タイトルでも匂わされ、実際SM要素のある濡れ場もあるのですが、個人的にはそれがメインではないと感じました。こういうSMに萌えるか萌えないか、ではなく、ストーリーをすんなり受け入れられるか否かでハマるかどうかが変わる気がします。
昔結構悪質ないじめをしていた人が…
全体を通しての雰囲気は好みだったのですが、祭りの幻想的なシーンが何度か描かれてるにも関わらず、良くも悪くもストーリーが普通であまり心に残るものがなかったというのが正直な感想です。別にもっと根の深いトラウマを抱えていて欲しかったわけでも、キャラクターの性格に癖があって欲しかったわけでもありません。ただ、祭り、自己否定、恋心、欲情という1つひとつの要素が自然と絡まっていく感じがなかったかな。今までの…
◆やさしい水嶋先生(表題作)
うーん、こちらは小谷の妖精さん感が強過ぎて、あまりにも高校生らしく見えなかったのでハマれませんでした。デフォルメされたコマも多いので、余計に幼さが目立っていた気がします。幼い頃から仕事で忙しい親のために1人で家にいることが多く、家族らしい行事などに人一倍憧れが強いというのは分かるのですが、それがここまでの幼さに繋がるだろうかと疑問視してしまいます。教師の水嶋の方も…
デビュー作ということで、正直全体的にまだ荒削りな印象を受けました。話の流れやキャラ設定は悪くないのだけど、いまいち萌えきれなかったです。作品のキーとなっている泉のヘタレっぷりが、好きな人には刺さるだろうけれど、一度苦手に感じるととにかく鼻につきます。せめて何度も泣くのはやめて欲しかったかも。受けへの愛は筋金入りなのに毎回積極的になれずに、身を引こうとするばかりな態度にちょっと苛ついてしまいました…
うーん、印刷技術や模写の精度について極めていく男達という要素はなかなか斬新で面白かったのですが…。仕事面の要素が強くて、なんとなくBL要素は取って付けたような印象に感じました。この2人は間違いなく最高の相棒ではあると思うのだけど、別にそこに恋愛的な好意まではなくても十分な気がして。真倉も夜野も、互いへの感情にはまったく葛藤がなくてすんなり受け入れてしまうので、あまり共感できなかったというか、心情…
藤亜のような人ってきっとそう少なくないんでしょうね。「好き」や「愛してる」は一見崇高な気持ちのように見えて、実は相手を束縛・独占したいという醜い気持ちだということもままある。自由を奪われたくなくてそういった気持ちをなるべく遠ざけたいという感情、けっして分からなくはないなぁと思いました。
ただ、やはりそういうスタンスの人を愛するのって結構難しいんじゃないかと思うんですね。なので、次郎が藤亜…
掴みは面白くて、ここからどういう風に物語が展開していくんだろうとわくわくしながら読み進めました。結論からいうと、この作品に萌えや愛をあまり感じることができなかったかなと思います。終始淡々とした雰囲気を貫いていたことは気になりません。キスやセックスの描写がないことも。ただ、桂が栖に向ける感情が私には理解しきれませんでした。
愛の薄い執着だけでも萌えた作品は多々あったけれど、この作品ではその…
展開は悪くなかったんですが、なんとなく関係性に浸りにくいカップルだなぁと感じました。この2人が付き合うことが、どうも自然に感じられないんですよね。台詞やシーンは素敵なのですが、そもそも相手のどこに惹かれたんだっけ?と時折我に返ってしまうというか。2人が揃ってノンケとしての今までの人生を一気に覆されるような、強い理由を感じないんです。この人はこんなタイプに惹かれる人だろうか?となぜか考え込んでしま…
雰囲気はどれも草間先生らしくて好きだったのですが、今回は結構BLファンタジー感が強いなぁと感じてしまいました。『されど美しき日々』は良かったです。受けが前歯が大きくて容姿でいじめられていたこと、実は攻めが焚きつけたことでいじめが起きていたこと。攻めの受けを自分のものにしたいあまり醜い感情を抱えているところがたまりませんでした。ただ、残りの作品はどれも好きだと言ったり、キスしたりするタイミングが唐…