Sakura0904![]()
表題作の主人公ヨシキがなかなか見ないタイプの受けで、斬新な作品だなぁと思いつつも若干理解の及ばぬところもあり。重いトラウマを抱えているとか、両親にまったく愛されなかったとかいう分かりやすい心の闇ではなく、そもそも寂しがり屋で誰かが傍にいてくれることに安心を見出してしまう孤独な心。誰でも陥りそうなリアルな感情だなと感じました。こんな関係は不毛だと分かっていても抜け出せないもどかしさとか。ヨシキの感…
◆フェイス(表題作)
設定は面白かったのですが、異国の王子であるというノーラにまったく異国感がないところと、ゲイではない硬派な桜田が王子に惹かれていくのがそこまで自然に思えないところが、少し気になりました。冒頭で王子が日本人と変わらないと評されているのですが、西田先生の技量的に西洋人やアラブ人を描くのは無理があったからかな?と。まあ実在する国ではないので構わないんですが、せっかくの設定なので西…
メイン2人の関係性がある程度出来上がっているところから物語がスタートするので、最初は若干置いてきぼりにされているような感じもしましたが、そこは西田先生の技量で徐々にカバーされていました。ヤクザも絡むし、人殺しも絡む、とても殺伐とした要素が多々あるはずなのに、なぜか雰囲気はそこまで殺伐としていない。このギャップが西田先生独特の魅力でもあると思います。あらすじだけを切り取ればもっとひやひやしそうなの…
◆花のみやこで(表題作)
辻村教授(基春)と御崎の祖父・晶との物語。基春の年齢が分からないので確かではありませんが、勝手に昭和初期〜中期くらいかなとイメージして読みました。個人的に明治〜昭和初期の雰囲気が大好きなので、そうと分かった時は嬉しかったですね。ただ、宝井先生の絵はとても現代風で崩しにくい綺麗なタッチなので、キャラにしても雰囲気にしても、レトロ感を出せるかという点においては少し限界を感…
2巻で既に想いが通じ合っているので、この巻では一度ピンチもあるものの、ほぼほぼ甘い雰囲気の2人が楽しめました。有川の攻め方がかなり大人びているというか、落ち着きがあって、色っぽいなぁと思いました。別に背伸びした台詞を言っているわけではないのだけど、濡れ場でも常に自分の今の気持ちを素直に口に出すので、言葉の少なさに慣れている日本人的感覚からすると、とても余裕があるように感じるんです。若くてここまで…
有川と御崎の関係は徐々にではありながらも、割とスムーズに距離が縮まっていくので、すれ違いが長いなどと感じることもなく十分萌えの得られる2巻目でした。有川は1巻の中盤くらいまで自分の感情のままに行動するところが目立っていましたが、こちらではもうかなり普通の性格のキャラになっていた気がします。普通に悩んだり、普通に反省したり。私はそれも彼の心の変化だと受け入れ楽しめましたが、最初の頃の有川が好きとい…
まだこの時点では可もなく不可もなくという印象だったので、萌評価に留めました。周りを気にせず自分の感情のままに行動する性格の有川ですが、めちゃくちゃ空気が読めないというほどでもなく、相手の機微には敏いようなので個人的には好感の持てる攻めでした。一方、若干コミュ障気味な御崎。彼にはあまり明るくない過去がありそうなので、今までどんな生活をしてきたのか非常に気になりますね。2人を包む柔らかい雰囲気が失わ…
ストーリー自体はテンポも良くて読みやすいですし、愛嬌のあるキャラ達は皆面白いんですが、なんとなくBLと上手く絡み合っている感じがしないんですよね。『ヤングコーンの王子様』でも感じたんですが、BLとそれ以外の要素に微妙な乖離を感じるんです。ヤンキーを題材にしたBL作品なんてたくさんあるし、けっしてそれらから逸脱しているような作品ではないのですが。
メインである千秋と菊華のBL要素だけに絞れ…
受けのハナが女装長髪姿で表紙に描かれているので、それで敬遠されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際は男の姿のシーンも多く、女装時も態度や言葉は男らしいので、そんなに抵抗感なく読めると思います。ハナの心は完全に男ですしね。物語としては再会もので、すれ違いによる切なさもあるものの、ハナも攻めのいっくんも関西弁で淀みなく会話するので、時々コントを見ているような気分にもなり、最後まで楽しんで…
ハルの就活を機に、お互いもやもやしてすれ違ってしまう2人。ハルはハルで優秀なのにピアス痕なんかで落とされ続ける日々に鬱々とし、三崎は明らかに精神的にキているハルにどんな言葉をかけたらいいのか迷います。日本の就活スタイルって本当馬鹿馬鹿しいよなぁとハルに共感もしました。面接時にすごく好印象を残せる人だって、実はメンタルが弱かったり口だけだったりですぐ辞めちゃったなんてこと、ざらにあるのにね。私は大…
