Sakura0904![]()
最後までおっとりした雰囲気は変わらず。中陸先生のこういう一貫した描き方は好きですね。下巻では響の従兄妹の存在感はかなり薄れていました。響のブランクを経てのコンクール出場、今後ピアノを続けていく覚悟があるのかという自問自答、そして、湊辺との関係はどうしていくのか、そんな響に対して湊辺はどう向き合うのか。それらがメインになっていて、高校生らしいストーリー展開でした。
才能がある者とない者の差…
ところどころ会話の脈絡がないように感じて「ん?」と躓く箇所がありました。というか誰が何のことを喋っているかが分かりにくい感じ。ただ、実際の会話ってこんな風に主語もなく唐突に始まったりするので、リアルとも言えるかもしれませんが。全体的な雰囲気は好みでした。
ピアノを通して繋がる関係。湊辺は完全に初心者、響はプロになりたいけれどいまいち思い切れない才能のある子。響の従兄妹がなかなかクセが強い…
◆2週間のアバンチュール(表題作)
こういう女子は中村先生にしか描けないだろうなぁと。見た目は地味な優等生、でも中身は周りの同い年の女子達よりもずっと大人びていて、行動は大胆で。その行動の理由を辿っていくと、ちょっとした悪戯心や好奇心であったりして、やっぱり子供は子供なのかとも思う。彼女は同性の他人を介して、女である自分を理解しようとしているのかもとも受け取れました。周りには迷惑極まりない話で…
◆不器用なライオン(表題作)
二枚目で爽やかな印象の人気俳優・三嶋に裏表がないのが意外なキャラ設定でした。こういうビジュアルの芸能人キャラって二面性があることが多い気がするので。この業界で愛想を良くするのも疲れるでしょうに、裏であまり愚痴を吐いたりしないところ、尊敬します。自分に忖度なく付き合ってくれる同業の相原との接し方も、素直でどこか可愛げがあって、これは相原も内心癒されていたんじゃないか…
朝田先生らしい、展開はシリアスなのに低温で飄々としたキャラクターが面白いですね。何の非もないのに序盤で突然殺されてしまう教師・佐田。彼があまりにも普通の性格の人間なので、余計に間宮にゾンビにされてしまった理不尽さが際立ちます。正直、間宮の言動は不快な部分が多い。デス◯ートのように犯罪者なら食肉用に殺してもいいだろ、という考え方にはまだ理解の余地は多少あります。でも、そもそも本人の意思を顧みずゾン…
萌2に近い萌評価。タクシー代を煙草代で分割して返すというストーリーと、秋の胸中に燻る自分の性的対象は分かっていても認められないという想い。両方にかかったタイトルが素敵でした。今の瑛二はゲイであることも簡単にカミングアウトできて、秋には眩しく映ったでしょう。でも、彼にも苦い経験があり、それを彼なりに熟成させて今があるんですよね。一段階脱皮した人間は強い。
秋は自分の中で悩んだことしかなくて…
商業BLで西部劇の世界を楽しめることなんてなかなかないので、琥狗先生の着想に感謝です。男らしいというか、美麗でありながらシャープなタッチが世界観にぴったりマッチしていました。ストーリーも思ったより短いページ数の中で波乱がありながら綺麗にまとまっていて、とても読みやすかったです。肝心のBLの方は、メイン2人の心情変化の描写は少なめ。お互い偶然の出会いから燃え上がるような恋をする、という感じなので、…
◆好きやねんけどどうやろか(表題作)
お互い方言男子でとっても可愛かったです。関西弁の強さや勢いって、耳慣れていないと圧倒されちゃいますよね。大阪に来て以降、関西弁にびびりまくりの曽我。でも、栄枝の関西弁にはそんなに圧されてないんですよね。きっと、彼の纏う雰囲気や滲み出る性格に初めから安心していたんじゃないかな。栄枝はお客相手でも気になったら早い段階から真っ直ぐアタックしていて、そんなところも…
かなり序盤から致しているので教師×生徒ものとしてリアリティはないかなと思いますが、学校で初めて会ったわけではなく、お互い共通の習い事で高村が教師になる前からの知り合いなので、一般的な教師と生徒の関係とはまたちょっと違います。そのよしみか、一見健気で控えめそうに見える凛ですが、高村へのあたりは意外と強め。苗字も呼び捨てだし、濡れ場ではとろとろになるけれど、タメ口でどっちが年上か分からないくらい堂々…
上巻ではまだメイン2人の関係は深いところまで発展しないので萌評価にしましたが、絵津鼓先生の描き方は本当に物語に引き込んでくれるなぁと感じました。タッチが好きなのはもちろんなんですが、キャラクターの細かい表情の魅せ方が本当に上手い。いかにも軽そうなノンケに見える木内の押し殺した焦燥感や漠然とした不安が、はっきり言葉にしなくても伝わってきます。
しっかり者の中城も、カミングアウトして親とぎこ…
