Sakura0904![]()
設定はとっても素敵で、面白かったです。現世と常世、2つの世界を行き来することになる天野とツクヨミ。なんといっても元々現世で暮らしていたツクヨミが、常世に馴染んだ結果現世での記憶を失ってしまったことが、本当に切ないですよね。でも、天野はけっして彼に思い出させようと躍起になったりはしない。常世の王として生きる彼に、ただただ寄り添うように、今の彼の寂しさを埋められるように、傍にいるんです。昔自分が人柱…
◆鴆 -ジェン-(表題作)
人外受けでも、妖鳥というのはかなり特殊な部類ですよね。見た目が既に毒々しく、文善先生の画力なくしては描けないキャラだっただろうと思います。猛毒を持つ受けのツァイホンは、本来はとても人懐っこく穏やかで繊細な性格をしているので、殺伐とした過去がありながらも、どこか落ち着いた雰囲気が漂っていました。攻めのフェイも、ツァイホンに兄を殺されているのですが、彼に復讐心を持ってい…
そんなに展開は早くありませんが、ゆっくり進んでいくこのペースが2人には合っていますよね。天使と悪魔が同居していて今のところなんとか理性が勝っている状態という黒沢の頭の中まで、はっきりと安達に見えてしまうのは少し可哀想にも思えてきました(笑)。安達が黒沢以外のキャラの心も能力を使って読み取ろうとする場面もあり、悪意のある使い方ではないけれど図太くなってきたなぁと感じます。彼の誠実な性格は変わらない…
設定は美味しくて濡れ場も濃く、満足感は十分に得られる作品でした。仲良し4人組の中で、カップルが2つ。美味しくないわけがないですよね。メインの北園と南については、南の好奇心をきっかけに体の関係から始まりますが、徐々にストーリーも追いついてきてエロだけではない魅力がありました。防衛線を張ってネガティブ思考を続ける北園に、自分の気持ちに蓋をすることで得られなくなるものもたくさんあるんだということを、3…
このタイミングで駿人達の母親が帰ってくるのには驚きました。本当に嵐のような登場と去り方でしたね。母親になってもフットワークが軽く、思い立ったら行動してみる彼女はきっと人生をこの上なく満喫しているんでしょう。親になっても人生に悔いのないよう、自分の思ったままに生きようとする姿勢は素敵だと思います。でも、それはやはり子供達をしっかり守った上での話。数年間まともに連絡も寄越さなかったのは、いくら子供達…
1巻では日高とコウの関係の方が気になっていましたが、2巻を読むとやはりメインの駿人と優士の関係が気になってきますね。中学生ってとても難しい年頃。小学生よりは明らかに大人、大学生や高校生と比べたらまだ子供。でも自分が中学生だった頃を思い返してみると、正直今とそんなに思考も変わらなかった気もするし、ちょうど世の中のいろんなことが見え始めてきた頃だったように思います。大勢でわいわい騒いでいるのを見ると…
思春期と反抗期を同時に抱えたような中学生・駿人の恋の相手は、叔父にあたる優士。基本的に優士目線で描かれていましたが、私はどちらかというと駿人側に感情移入しながら読んでいました。優士が好きだけど、鈍感だしデリカシーがないし自分のことを何にも分かってくれてなくて、ムカつく。相反する気持ちに苛々させられつつも、時々優士にキスを仕掛ける駿人。その気持ち分かるなぁと共感したり、甘酸っぱいなぁと可愛らしく思…
◆なびかないにもほどがある(表題作)
地学部で鉱石に詳しいキャラというのが珍しく、時折鉱石の特徴になぞらえているのが面白かったです。攻めの蒲原が確かにチャラい風貌なのですが、最初髪色と髪型がどうしても高校生らしくは見えなくて、先生ぽく見えてしまうのが少し気になりました。あとタイトルの割には、抗っていた受けの沓間が蒲原に絆されるのが早かったかなぁという印象です。先生への想いも強くて、硬派なイメー…
穏やかに時が流れる田舎の情景と、攻めの大和の大らかな性格が相俟って、とても癒される作品になっていました。でも、大和の生い立ちは恵まれたものではなくて、今の彼の明るさも可哀想な子と思われないようにと努めた結果出来上がった性格なのだと思うと、やりきれない思いにもなったり。そんな彼が受けの光臣と過ごすことで、ずっと蓋をしてきた自分の過去と向き合う決心をし、実際に行動に移せたことがとても嬉しかったです。…
いやぁ、20年越しの恋愛には痺れました。お互い顔にシワもたくさん刻まれた、中年のおじさん同士の恋。前作の『ダーティダーリン』の時から花雄のことが気になっていたので、彼の話をメインで読むことができてとても嬉しかったです。幼い正児を通して刹那に築いた家族のような関係。当時の3人が本当に温かい雰囲気で描かれていて、3人ともが幸せそうで、ああ皆がこのままであったらいいのにと思うのだけど、現実はそう簡単な…
