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待ちに待った『STAYGOLD』の3巻目。発売日を心待ちにしていました。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
2巻の終わりで、自分の想いを優士にぶつけたものの「家族」という枠でいたいと願う彼に拒まれた駿人。無理強いしたくない駿人は自身の恋心を封印して優士の望む「家族」でいることを選択。
危ういバランスを保ちつつ日々過ごしている彼らのもとに、駿人と菊花の母親で、優士の片想いの相手でもあり血のつながらない姉でもある弥生が帰郷し…。
というお話。
もうね、萌えが
ストップ高です…!
BLという観点で言うと、家族でいたい優士と、彼を好きだから彼の意思を尊重したいと願う駿人の、モダモダ進む関係に激萌えします。
駿人は複雑な家庭環境で育ってきたためか精神年齢がかなり高く、「まだ中学生だったの?」と思ってしまうほどのナイスガイなわけですが、まだ中学生で子どもの駿人が見せる優しさだったり、懐の広さだったり、優士に向けるひたむきな恋心だったり。
もう、彼がツボに入り過ぎてどうしようかと思うくらいです。
そして『STAYGOLD』の面白さは優士と駿人の恋のゆくえだけではなく、家族愛だったり、登場人物たちの抱える秘めた恋心だったり、とにかくストーリーに奥行きがある。
優士の、義理とはいえ姉に抱いてしまった禁断の愛とか。
母親がいない中山家の面々が家族に向ける愛情の深さとか。
弥生の登場により、「家族」というバランスをかろうじて保ってきた彼らの関係に変化が訪れる。
この弥生という女性が破天荒でパワフルです。好みが分かれそうな女性ではありますが、彼女がこのストーリーの大きなキーパーソンであることは間違いないでしょう。
この作品は主人公が男×男なのでジャンルとしてはBLに区分されるわけですが、そのジャンルにとどまらず、多くの人に読んでほしいと思う素晴らしい作品だと思います。
2巻で大きな存在感を放っていた日高くん(コウの友人で、駿人の家庭教師でもある)ですが、彼がとる駿人への態度が、これまた意味深です。報われない恋をしている仲間同士、という枠を超えてないかい?という。
日高くんはコウに片想いしているわけですが、彼の恋のゆくえも非常に気になります。
優士の負担を考え高校には進学しないと公言していた駿人が見つけた道は。
帯にも書かれていますが、3巻は駿人の中学編が完結します。
駿人が中学を卒業し、家を出て、そして。
という所まで。
一回り大きくなった駿人の姿が、最後の最後にちょっろと登場していて、次巻が楽しみで仕方ありません。
駿人と優士の関係はキスどまり。
このキスシーンが、めっちゃ萌える…。
駿人に押され気味だった優士が見せる大人の余裕と、それに相反する駿人の動揺ぶりに。
そして、最後に優士がみる夢が…!
これが非常にエロくてけしからんです。
現段階で攻め受けはっきりしていませんが、それでも少しずつ彼らの関係は進展しています。
年下攻めも良いけど、包容力のある年上攻めも良い。
このCPに至ってはリバもありだなあ…。
と妄想が止まりません。
早く4巻が読みたいです。
と、思いました笑 考えてみたら一人しかいないですね。
大人ぶってるけど誰もいないとこではしっかり中学生な駿人が今回も拝めました。
冒頭の体育祭でのリレーで、駿人の組は最後尾。アンカーを務める駿人にバトンが渡り怒涛の追い上げを見せましたが惜しくもゴール前でひとりを抜けず2位。保護者として見にきていた優士の「おしかったな」との言葉に気にした様子もなく返事を返しますが、部屋に戻ると手足をバッタンバッタン動かしながら悔しがってる姿はやっぱり中学生。考えてることも実に欲求に忠実!ここ是非見て頂きたい!!
菊花視点、優士と弥生(菊花と駿人の母)の幼少時代、駿人の号泣等々萌える要素がふんだんに詰まった3巻でした!
一番微笑ましかったのは日高と駿人の距離がすごく縮まったとこかな?この2人のハグが2回もありました。優士とは一回もないのに笑
カバーのイケメンは最後に出てきます。四度見してこんなのに迫られたら誰も抗えなくない?と真剣に考えてしまいました。
菊花の男を見る目は確かですね!
続きももちろん気になりますが攻受はどうなるのでしょう、、。
できれば駿人×優士であってほしい。
こんなにも後から後からじんわり来る作品だとは思っていませんでした。
タイトルと表紙デザインがずっと気になっていたのですが保留していた作品、、が、たまたま購入したonBlue誌で、三巻の最終章である「美浦さん」のモノローグで始まるチャプターがとても印象的で、どーしても最初から読みたくて、1巻~一気読みしました。
叔父と甥、とはいうもののその構造は複雑でユニークだと思いました。登場人物それぞれの目線があって、一通りの情景描写にとどまらないところが面白いし、それがすごく好きです。
駿人の純粋さ、一途さに萌え転げまわりました。。。。結ばれるであろう、と思いながらもゆーじの性格的に一筋縄ではいかなそうなハラハラの予感と、どっちが受けでどっちが攻め?とか考えると夜も眠れないので、本当にいろんな楽しみ方のできる作品!と思います。
登場人物全員が魅力的です。
正直、秀良子先生の今までの作品はあまりはまらなかったので期待せずに読んだのですが・・
今まで読んでいなかったことを後悔しました。
ストーリー重視の方はきっと満足するはず
続きを楽しみにしている作品のひとつです。
今作・3巻で駿人の中学生編が完結と帯にありました。もしかすると序盤あたりで優士の背を追い抜いちゃったりして…などと思っていたので、このゆっくりじっくりな進み具合がもう、うれしくて。コウくんどうなるのかな、4巻がますます楽しみになりました。それにしても読みたいもの、知りたいこと、なんか絶妙なタイミングで見せてくださるなぁとしみじみ。
絵とモノローグだけで涙が溜まってくるようなシーンが次から次へとやってくる。私は菊花視点のお話が忘れられないんです。本のラストはそこで〆てくれますか!という感じでしっくりきましたし、おまけまんがでは夢の中の駿人が大変なことに…これもニヤニヤと楽しめて、続きが気になりつつも大満足です。
登場人物それぞれ、欲しいものに対する気持ちがちょっとずつずれているんだろうな…と勝手に思って読んでいます。同じ方を向いていても。どんなに近くにいても、どうがんばってみてもやっぱり、相手のわからない部分というのはある。となりで見つめていたって、わからない気持ちがある。
家族のつながりはある人にとっては不確かなもの、かもしれない。
でもそれを知っているからこそ、追い求める気持ちがあってー。
恋と呼んでみたかったのかもしれないあの気持ちだって……。
しかし若者の後悔はキラキラしてていいなと思いました。
今さらだけど、こんな本を読むと憧れます。
自分の信じるシアワセを思いっきり追求して突っ走るような人に。
切なく温かなベースに、押し寄せるキラキラとドキドキの波たち。「そこ」と「そこ」のLOVEが見たいよなどと思いながらも、どうかそのままの君でいて、変わらないでねと願わずにはいられない。私にとってはそんな気持ちになれる、不思議な魅力のある作品、特別な作品です。
装丁:小林満(GENIALÒIDE,INC.)