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6/36(合計:351件)
陽歌れいり
銀次郎
ネタバレ
バンドが題材のお話ですが、2人の気持ちにフォーカスされていたので、ギスギスした雰囲気ではありませんでした。 とくに受けの心情描写が丁寧で、攻めと関わりを持ってから恋を自覚するようになるまでがじっくりと描かれています。 表情のわかりにくい彼ですが、頭の中では必死に考えている様子。 バンドのメンバーを巻き込みながら、自分の中で答えを出していきます。 攻めは最初から受けに対して、好感…
草間さかえ
タイトルのままの、優しい物語でした。 掲載時が重めなタイトルだったとは驚きです。 登場人物の背景が作中でじわじわと明かされていくところは、草間先生の作品だなあと思います。 ただ今回の優しく甘めなお話では、それがもどかしくもありました。 イケメンキャラの攻めは、徐々に執着っぷりを見せてきたり。 ワンコ感もあるのですが、彼の人となりに対する情報が少ないので、若干怖く感じたりしました。…
大島かもめ
舞台となる時代が時代だったので、重い話だろうなと予想はしていました。 けれど想像以上に時代に忠実で、かなり読み応えがありました。 淡く甘い表紙から受けた印象とは違う、しっかりとした物語です。 身体だけの関係が、過去に繋がり、2人の心も繋がっていく。 甘いお話ではなかったのですが、土台がしっかりとしているので引き込まれます。 時代の荒波が2人を取り囲み、翻弄していく過程は苦しくなり…
もちの米
もちの米先生の久しぶりのBL作品。 言葉だけではなく、登場人物の表情で語る作風はそのままで、この雰囲気が大好きなのでまた読めて嬉しかったです。 受けは攻めのことが好きで、それが全然隠せてない。 本人は隠しているつもりだと思うのですが、顔に出ているんです。 それがまあ可愛い。 攻めが「かわいい」って口に出したくなるのも納得です。 作中結構言ってるんですが、わかる~と同意したくなり…
ひじき
1巻の感想で零斗に対する思いの丈は書いていますが、そこから5巻まで時間を経て、彼はもう大丈夫なんだと安堵しました。 葉月という番を得て、家族が増えて。過去と別れを告げて、周りに頼れる友人ができた。 番を得るまで必死に共に生きてきたしずくは、あんなにも大きくなって逞しく頼もしく成長を遂げている。 ああもう、彼は大丈夫なんだ。そう思えて、幸せなお話なのに、なぜか涙がにじんできました。 …
ざらめ鮫
可愛いピンク色だし、帯にもそういう描写があったので、えろが多めかと思ったのですが...全くそんなことはなかった! めちゃくちゃピュアで、可愛いお話でした。 コスプレと絡めながら2人の心情が丁寧に描かれています。 しかも続刊があるので、じっくりとした展開で即物的でないのが高ポイント。 オタクな受けくんは、臆病で探りさぐりに攻めと関わっていきます。 けれど慣れると心を許していき、攻め…
渡辺馨
目が印象的な作家さんです。 ガラス玉のような瞳が美しく、ただあまりに綺麗すぎて無機質な印象もうけてしまいました。 子どもを拾ったら吸血鬼だった、というBLとしてはよく見る導入。 これが登場人物たちによって、唯一無二の色を見せてくれます。 まず受けの思考回路。 急に子どもから大人へ変化した吸血鬼を、怖がりもせずに興味津々に瞳を輝かせていきます。 ”普通じゃないやつ”と作中に攻めが…
青井秋
まず、表紙の鉱物の美しさに目を惹かれます。 緻密に描かれたそれらは、カラフルな光沢を放ちながら登場人物を囲んでいました。 少し不思議さを感じる表紙。この雰囲気のまま、物語は進んでいきます。 ストーリーの中にファンタジーが溶け込んでいて、読んでいるこちらも引き込まれていきます。 なかでもモノローグが印象的。 黒い背景のそれは少し怖さを感じますが、登場人物の心の内を的確に表していて、…
稔ねんこ
ピンクが似合う受け。可愛くないわけがない。 稔ねんこ先生の描かれる受けは、ビジュアルに可愛さを前面に出してくれるので、可愛い受け大好物の私としては読まないわけにはいかない。 受けはもう見るからに可愛いし、表紙に出てくる猫も可愛い。 この猫が作中では、攻めと受けを繋ぐ重要な役割を果たしています。 ただ今回は、攻めも可愛いんです。 可愛い男が好きな攻めは、初対面から受けにぐらっぐら。…
圷見南子
しっとりとした雰囲気で、日々を生きてきた男たちの再会BLでした。 大人の恋愛ではありますが、カッコいい大人たちの恋という感じではない。 その時の選択が最善で、現状が不満なわけではない。 けれど出会ったことで動き出す。 等身大の人間の人生を、一部のぞき見した気分になります。 劇的な展開があるわけではないですが、それぞれの心情や環境をしっかりと描いているので読み応えがあります。 登…