hepoさんのレビュー一覧

胸にとげさすことばかり(下) コミック

雁須磨子 

実に曖昧なことばかり

うーむ…。
うううーーーむ。

スッキリしない!

わたし的に雁さんの作品はズバッと胸のど真ん中に刺さるか、ミットを構えたところから微妙にずれた辺りに球が返ってくるかのどっちかで、この作品は後者でした。

核心をつかないんだよなあ。
決定的な言い方をしない。
そのものズバリなモノローグもなくて、とにかく周辺をふわふわとするものばかり。
匂わせですな。
芸能人の彼女が匂わせをす…

2

胸にとげさすことばかり(上) コミック

雁須磨子 

思わせぶりすぎる!

ぐああああ、先が気になる!
とは言え、上下巻ものは上巻を読んだ時点で上巻のみで感じたことを記録しておきたいので、下巻を読むのはしばし我慢!

教師だった父親の周囲にはいつも、自分と同じくらいの年頃の子供がいた。
周囲に「先生」と慕われていた父に、自分は拒絶された。
そんな思いから家を飛び出して10年。
父の訃報で戻った実家には、父が一緒に暮らしたイケメンがいて…。

モヤッとする。…

0

トーキョースーパーダーリン コミック

松吉アコ 

サイテー男がスーパーダーリン

田舎暮らし=きれいな空気においしい水と地元で採れた新鮮な野菜。
食べ物の気配がする作品には、問答無用に飛びつきます。

上司お気に入りの風俗嬢に気に入られ、人間関係が気まずくなって、東京から長野へ異動してきた銀行マンの一颯(かずさ)。
ご近所への挨拶回りの途中で出会った修平の笑顔にきゅんとしつつ、新しい生活が始まって…。

きゅんとした瞬間、「よし、ゲイだ!」ってガッツポーズをしたのも…

1

ドラマチックでなにが悪い コミック

佐藤千鳥 

既定路線を忠実に

BLアワードの対象作品ページを見ていたときに、表紙のホットドッグとハンバーガーに惹かれて購入。
帯の「青春×性春」も気になる、幼馴染DKは好物!

常に女子に囲まれているモテチャラ男のあすか(陽佳 春)。
幼馴染の海(かい)とは、使用済み体操着を借りられるくらい遠慮のない仲。
だけどある日、その体操着をおかずに自家発電している海を見てしまって…。

相手の好意を知ってから、自分の気持…

2

その好きの行方 コミック

三月えみ 

拭えないモヤモヤ感

初読のときに評価だけ入れて、レビューは書けませんでした。
自分の感じたことをまとめるには、モヤモヤし過ぎてしまって。
今回、数年ぶりに再読して、やっぱりモヤモヤしてますが、モヤモヤの正体を突き止めてみようかと。

高校で非常勤講師をしている出雲は、元公立高校教諭。
ある事情から仕事を辞めて、灯台のある街へやって来た。
間近に迫った卒業式に湧く生徒たちの中で、同じ高校に勤めるイケメン教師…

3

運命の王子と幸福のシュガーパン 小説

桜部さく  時瀬こん 

文章のクセが気にならなければ

食いしん坊ゆえに、ついに食べ物を扱う設定がコミックスよりも格段に多い小説にも手を出してみました。
パン屋さんですよ。ワクワクします。

関東地方だけれど、東京への通勤圏内としては少し厳しい。
そんな地方都市で祖父と一緒にパン屋を営む恵(めぐむ)は、真冬の寒空の下、途方に暮れていた。
車の運転の練習に出たはいいけれど、思いがけない故障で身動きは取れず、携帯の充電も切れて、凍死を覚悟したとこ…

4

カフェ・エデンの恋する探偵 小説

花渡宗二  笠井 

視点の入れ替わりがもたらす混乱

活字中毒ですが、文字でBLを読むのに抵抗があって小説には手を出さずにいました。この度ついにデビューを。
食べ物大好き、飲食店設定はご褒美の食いしん坊にとって、BL小説って宝の山なんですよね。
「その設定、コミックスで読みたい!」と思うようなカフェ、定食屋、ビストロ、リストランテ設定、ものすごく多い。
その誘惑に抗えなかった…。

タイトルから分かる通り、カフェです。さらに探偵です。
ホ…

0

シバは今日もばか! コミック

いちかわ壱 

残念なほうのおばか

ばかにも種類がありまして。
大きく2つに分けるなら、「愛すべきばか」と「愛せないばか」に分類できますね。
本人は至って一生懸命、その方向がズレっぷりがどうも憎めないのが「愛すべきばか」。
一生懸命とズレっぷりは一緒でも、そこに相手を傷つける空気の読めなさが加わると一転して「愛せないばか」になってしまう。

この作品のシバは、残念な方。
父親同士が親友で、生まれる前から幼馴染の涼が、モテ…

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GATENなアイツ (新装版) コミック

鹿乃しうこ 

時の流れには逆らえない

「時代を超えた名作」というものが世の中にはたくさんありますね。
映画に小説、アニメや漫画、どんなジャンルでもそういうものはあるものですが、BLに関してはかなり「時代」って重要だなあと感じます。

初版が出たのが今から20年前。
このくらいの時期の作品を読むと、もへーってなるんですよね。
性に緩い感じがもわーっと漂うというか、全体を覆うもったりした空気感が何て言えばいいのかなあ、こんな喩え…

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お代は結構です コミック

夏下冬 

プライド至高主義には厳しい後半

惜しい!惜しすぎる!!
場面転換やら、いろいろが惜しいーーー!!!

売り専ボーイNo.1のイチは現在絶賛片思い中。
バイト先のファミレスにやって来るリーマン風のイケメン。
名前も知らない相手との束の間のひとときに、歯に挟まっていた陰毛を指摘されてしまって…。

タチネコOKの人気ボーイが、恋をしたらへにょへにょです。
そもそもが少女漫画のような恋に憧れる子。
いつか好きな人に告…

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