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2冊同時発売!!
発売後すぐ読んで何度も読み返してるけど、どうやってもレビューがまとまりません。
でも大好きな作品なので書きます。
高校時代ゲイばれして以来、故郷を捨て音信不通だった昭の元に父の訃報が入った。
帰郷すると、どうやら生前の父はイケメンの舟と息子同然に暮らしていたらしい。
しかし息子同然というよりもそれ以上の存在だったのでは?という疑念を拭えない昭。
東京の昭の住まいが火事で焼失しまい、実家で舟と同居する羽目になるのだが、昭の好みど真ん中であるイケメン舟との同居にちょっとドキドキして…
というのが一巻です。
BLを感じさせるのは、イケメンの舟と同居することになった昭のドキドキ感、それから美術教師の舟を狙っている生徒の阿部の存在だけど、それが直接、萌え!とかに作用するものでもなく、これから先どのように展開してどのように行き着くのかまだ見当もつかないのが一巻です。
一巻だけだと萌萌なのだけど、二巻同時発売で同時に読んだ結果、はぁやっぱり雁須磨子さん、いいわ〜!となったので一巻も神評価です。
最高でした。下巻に続きます。
ゲイであることを父親に受け入れてもらえず、田舎から東京に出た昭。でもとことんついてない。そんなとき、父の訃報を聞く。
久しぶりに帰郷した先で、待っていたのは父と同居していたというイケメン、舟だった。もしかして父と?という疑念を抱く。
最初は形見の品を分けようとした昭だが、父の死を悼んで号泣した舟をなだめるように抱きしめたところ、田舎に寄りつかなかったことをなじられ、お返しとばかりに、立場のあいまいな舟のことをののしってしまう。
というわけで出だしは最悪な二人ですが、この後どうなるんでしょうか。
父には借金があり、こっそり舟がそれを払っていたことを後日知る昭はふっきれて、もう家は舟に譲り、自分は東京に戻ることにする。
しかし、昭は東京で仕事もなくなり、逃げた彼氏が借金持ちで色々と面倒が起こりそう。というわけでやぱり田舎に帰り、舟との共同生活を始める。
この編から昭がどんどん可愛くなりますね。
そして舟もだんだんと素が出てきて、いいやつなんだと分かってくる。
舟は学校の美術教師。そこの購買で働き始めた昭。どじっこでついてない昭がかわいい。
しかし、舟に横恋慕するイケメン高校生が現れたりと、きになるあたりで下巻へ。
この高校生が昭と仲良くなったりするあたりが、雁先生の漫画の好きなところ。
下巻を読んだ後に感想を書いているので、下巻のネタバレを含んでいたらすみません。気をつけて書きます。下巻の感想には舟と昭のことを書くとして、上巻には父親と昭のことを書きたい。
今となってはもう、父が何を考えていた、どういう人だったのか分かりません。取り返しはつかず、胸のとげは抜けることはないのでしょう。とげがあるからこそ父のことを考える時間が増えるかもしれない。それも幸せなことなのかもしれない。
その人には自分には決して見せることのない一面があり、一方で自分にだけ見せてくれる一面もある。人を画一的に評価するなんて難しいことです。舟だって最初相当イヤな奴らしき素振りでしたが、サラッと態度を変えます。第一話で昭が椿山に抱いていた印象だってガラッと変わって、すっかり"ともだち"です。人間なんてそんなもんだし、それがまた面白い。
父親を捨てて家を出たゲイ青年が、父の急死で家に戻ったら、そこには父と暮らしていたという自分より年下のイケメンがいて…?
自分が家を出た後の、自分が知らなかった父の姿にうだうだと戸惑うお話。
手っ取り早いエロとは無縁の、非常にまどろっこしい展開の作品だけれど、このぐるぐるうだうだ感がむしろBLの醍醐味!
絵もキラキラしてたりエロエロ色っぽかったりは全然しないけど、お話の力があるからそれがまたこのストーリーの味になっている。
でもこれ、上下巻を続けて読めたからこのぐるぐるうだうだを楽しめたけど、この上巻だけポンと出されて、この続きがコミックになるのはいつになるか分かりませんだったら、さすがに評価しにくかったかも。
という事で、よもやそんな方はいないと思うが、とりあえず上巻だけなんて読み方はしないで、上下巻揃えてお買い上げいただき一気に読んでね。
雁須磨子さんの作品で上下巻を拝めるなんて
(しかも同時発売!!)
吹雪いてたって心がほくほくでした!!やったー!!
男手ひとつで育ててくれた父に性癖がバレ
上京したきり実家に戻っていなかった昭(29歳)は
怒涛の不幸に見舞われますが
父が亡くなったと田舎の病院から連絡が入り…。
昭は隠れゲイなのでお話的にはBLなんですが
上巻は人と人の関わりとかが楽しい作品です。
昭の父は教師だった為、元教え子などに随分親しまれていたようで
そんな父がイケメン・久留米舟と暮らしていた事実を知り
あれやこれやと思いを巡らせる昭がとても愉快なんです。
抜けてるところもありながら決めた事はくつがえさない頑固さ、
自分の知らない父を知っている久留米に
複雑な心境のまま好意を持ち始めるドタバタ、
雁須磨子さんならではのジワリティが半端ないです!!
簡単にくっつかないのがもだもだしつつも
ライバルDK・阿部の出現でちょっとハラハラ、
同級生だったチャラそうだけど面倒見のいい椿山に癒されたりと
あっというまに上巻読み終えてしまいました…。
もっとゆっくり読みたかったけど
頁をめくる手を止められなかった……。
阿部の意味深な横顔で下巻へ続くわけですが
あとがきページの
昭と椿山の高校時代のエピソードも可愛らしかった。
おとなしそうな奴の意外な行動って覚えてるものですよね。
昭と久留米はどんなふうに距離を近づけていくのか
下巻へGO!!!←