hepoさんのレビュー一覧

期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

縋っただけ、断ち切りたかっただけ

つらい…。
恋のつらい部分だけを搾り取ったような、そんな作品でした。

大学の同期で、いつも人の輪の中心にいた村上。
憧れて、焦がれて、この気持ちは恋だと気付いても、伝える術もなくて…。

宇野は地味でおとなしくて、自分の意見を言うことすらも清水の舞台から飛び降りるような決意がないと出来ないような人です。
そんな彼が恋い焦がれたのは、太陽のように明るくて、ひとを惹きつける村上。
キ…

0

蛇喰い鳥 コミック

芽玖いろは 

萌え倒すとはこのことだ

黒髪ハーフアップイケメンはご褒美です。
理想よりちょっと前髪が短くて厚めですが、そんな些細なことはどうでも良くなるくらい萌え倒しました。

飲み会で訪れた店のトイレ。
個室でヤッている音に気付き、男同士の声に驚く太一。
そこから出てきたひとは…。

すごい話でした。
最後に「おおおおおう…」という瞬間が来ますよ。

飲み屋のトイレでの出来事から、学務課職員・千鳥が気になって仕方…

1

陽だまりとべんとう男子と コミック

南月ゆう 

読むたびに何かを感じる、するめ作品

好きなんだけど、その気持ちをうまく言葉にできないことってありますね。
そういう理由でレビューが書けていない作品がいくつもあるのですが、この作品もそのうちのひとつです。
何度読んだか分からないし、そのたびにこのページを開いては挫けてきたのですが、今日こそは完遂したいと思いますので、どうぞお付き合いください。

両親は仕事で北海道。祖父と2人暮らしの平太の家には下宿人がいる。
一回り年上の三…

3

それはたぶん愛しいってコト コミック

南月ゆう 

10年経ったから分かり合えること

上から目線で嫌なやつ。
引っ越し業者の熊ヶ谷がその日担当したのは、高校のクラスメイトだった猪野の部屋。
10年ぶりの再会に全く気付く様子のない猪野に、ほっとしていたのも束の間…。

荷物の中にハムスターを見つけてしまったことで追い回される災難でございます。
さらに覚えてないと思っていたら、「お前のことはよく覚えている」と来たら…。
生活圏も被っていて、見かける頻度も高ければ、まあ、気に…

2

気に食わないヤツがいます コミック

南月ゆう 

愛すべき、可愛い俺様

本人は大真面目なのに、なぜか世間とズレている。
そんなキャラが好きな方には全力でおすすめしたい1冊。

【気に食わないヤツがいます】(4話+番外編) 萌2
学年トップの真面目眼鏡・宮野と、学年最下位で悪い噂の絶えない崎本。
正反対な2人がひょんなことから料理と勉強を教え合うことになって…。
真面目すぎて、ひとを気遣うポイントもズレていて、常に上から目線の物言い。
宮野のキャラ設…

1

眠れる王子と召使い コミック

日高あすま 

目と心が痺れる

一筋縄じゃいかない曲者たち揃い。
そんな曲者を愛おしく思えるのは、繊細で美しく、ときどきコミカルで可愛い作画と深い心理描写があるからなんだなあ。

【眠れる王子と召使い】(前中後編) 萌2
家事全般を完璧にこなす「ギミック」と呼ばれるアンドロイドが一家に一台いる世界。
完全オーダーメイドのギミックを作る人気の人形師だった父が亡くなり、シバに残されたのは心を持つポンコツギミックのタキで…

2

スノーブロッサム コミック

日高あすま 

この攻めに撃ち抜かれないひと、いるの?

表題作の攻めが好きすぎて…。
受けも可愛すぎるので、ダブルでやられます。
日高さんの繊細で美しい作画で、好きなタイプの攻めや受けをたくさん見られる喜び。

【スノーブロッサム】 死2
山奥にある問題児揃いの全寮制高校で、場違いに真面目な同室のユキが気になる桜井。
潔癖症で折目正しいユキが酔って見せた姿に桜井は…。
いやもう、どんなスパダリ!?
桜井がカッコ良すぎて痺れました。倒れま…

1

月下美人 コミック

日高あすま 

不思議な雰囲気に包まれた作品集

表紙の美しさよ…。
本編は線の細い少女漫画的タッチの中に、オリジナルの味も感じます。

【月下美人】(前後編+後日談) 萌2
ミステリー研究会に所属する親友の深山の付き添いで、幽霊が出ると噂のある温泉宿にやって来た平田。
旧家の令嬢と使用人が心中した部屋に命日に泊まった2人は、夜が更けるにつれて…。
幽霊に取り憑かれているのか、雰囲気に飲まれただけなのか。
深山の態度に違和感を覚…

1

貴公子の胸で男は溺れる コミック

藤河るり 

ホテルマン、それぞれの恋

東京屈指の高級ホテル・グランドホテルTOKYOを舞台に、2組のCPの紆余曲折が描かれてます。

【溺れる男】(4話+描き下ろし) 萌2
コンシェルジュと、フランス貴族の恋。
貴族にして有名な芸術家でもあるジャンからのアプローチを上手くかわしたトオル。
誘いを断られたことのないジャンは、そのせいでしつこく口説き落とそうとしてくるのだと考えたトオルは…。
ゲームか本気か、大勢いるうちの…

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黒猫はしっぽで甘える コミック

藤河るり 

攻めの気持ちをトレースするだけの簡単な萌仕事

寡黙攻めは文句なしに好きですが、寡黙受けは描き方次第であざとく見えるときがありませんか?
おどおどもじもじおろおろ、上目遣いでチラッ。
この行動をされると「寡黙」から一気に「察してちゃん」になってしまうせいかも。
安心してください。
こちらの作品には察してちゃんは出てきません。

マンションの隣に住む小説家の坂口と、高校生の和哉。
ある日、玄関の前で立ちすくむ和哉を不審に思って声をか…

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