chikakumaco
これが腰乃先生の初コミックスらしくて、絵自体は「嘘みたいな話ですが」の方が断然旧く感じるのですが、アレは後からそれ以前のものを扱ってるとかなのかしら。とにかく、最近の腰乃調といいますか、そのスッキリと痩せてカッコいい体躯っていう男の子たちは出来上がっております。素敵。
この何とも言えない、中途半端なタイトル「隣りの」は表題作なのに、中程に収録されており、あらすじも一番最初の物語「コンビニ店長と落…
うーん。表題作より何よりも、人気を博したという『後輩のパソコンのEnterキーが俺のちくbと連動している話』のインパクトがすごい‼︎ それに尽きる。これ、商業BLとしてのクォリティがどうなの⁈とか、評価も悩んだんだけど。馬鹿馬鹿しすぎて、どうしたものか、と。でも、分かる‼︎ 分かるんだよ‼︎ 楽しいよね、そんなことになったら。後輩の華麗な指さばきでの高速タップ。汚れを取ろうと綿棒でコスコスしたり。…
イサミ先生の2冊目のコミックスというので、お話の雑さはご愛嬌といったところ。会社の運転手だった隆明は、行き掛かりに社のオーナー神楽に「恋人のフリをしろ!」と、濃厚なキスをされ、そのまま、秘書兼、運転手兼、虫除けのボディガード(番犬)兼、愛人となるが…。
行動を共にする内に、ツンデレかと思われた神楽の素の表情に惹かれていく隆明。神楽が犬を飼っていて、レトリーバーなのかなぁ。それから児童施設や動物愛…
顔が小さくて、シュッとしてて。いい感じで細っそりしていて。シャツがキリッと似合っていて。表紙がもぅカッコいい、サラリーマン同士の恋。二人が幼馴染で、高校以来の再会っていうのも美味しい設定。タカシの片恋で、悟は友情以上の想いを持ってなかった筈なのだが、いつのまにか悟が翻弄されていく。「なんで、俺がお前を好きなんだよ⁈ お前が俺を好きなんだろ⁈」タカシは積年の想いを果たさんとするかのように、悟の身体を…
「知らないのならお教えしましょう。愛だの恋だのは、人を信用する所から始まるんです!」ガツガツ押して押しまくる、二子川の畳み掛けるような告白に圧倒されます!腰乃先生はノンケとゲイのその葛藤(ジタバタ⁈)みたいなのが多い、最新作もそうですね。そして、意外とノンケに失礼なことを言わせてたりする。(後に謝らせたりしている。)二子川も後で、『こんなに押しに弱くて、よく無事だったよな、この人。と、思う。早目に…
ちょっと「妄想怖男子」収録の「ふる里」と被るところがあって。碗島子先生は、こういった世界観がお好きなんだな、と思う。昔話には、理解し難いものも沢山あるので、碗島子先生の作り上げたこの物語も、何処かの土地にはあるんじゃないか?と、思わせる、薄気味悪いけれど、どこか懐かしい様なところがある。田舎のおばあちゃん家の誰も入らなくて手入れされていない蔵の中の様な。けもの道しか無いような裏山とか。表は暑いのに…
フェンス(隔たり)を挟んでの「あっちとこっち」は色んなメタファーをはらんでて。元々二人はゲイでは無い。まず、男同士で、恋をするって、どういう事なのかな?という。そして、一方は社会人で、一方は高校生という、社会的、年齢的な隔たり。もちろん、相手の気持ちなんてよくわからないっていう、思い込みや気持ちのすれ違い。最初は学校の敷地を区切るリアルにフェンスだったものが、学校を出て、なおも二人の間に立ちはだか…
表題作の最萌えどころは、おまけ4コマかな。地味で不幸体質(流されやすい)の三國さんが、初めての男、佐竹さん(アラ還)とドSの花屋、一ノ宮(年下)に取り合いされてるみたいなコトになっている。佐竹さんはふざけているだけだが、一ノ宮は独占欲むき出しなのが良い!どちらが三國さんをイカせられるか競争しよう!と挑発する佐竹さんに「別にかまわねーけど、アンタはあいつに触んなよ。」イケメン‼︎ これまで一方的に恋…
新刊の「ドラッグレス・セックス[辰見と戌井]」を読んで、久々にこちらを再読してみました。そうだった!私はこの『フェロモン症』を巡る物語よりも、度を超えた執着愛、「好きにしたいよ」の方が気に入ってるのだった!と、思い出す。
…隣の家で生まれた真澄のことを生まれたその日からこよなく愛し、ストーカーと化し、執着しまくり、親に勘当され、二人だけの世界を得た藤生と。幼少の頃からの刷り込みのせいか、その執着…
絵が…⁈ 絵が…⁈ だいぶ旧いみたいで、確認したら初出が約10年近く以前の様なので。表題作にしても、最初の方と終わりの方では別人と言っていい程の違いがあるかと思います。だって、最初、北川さん全然カッコ良くないですもん。それが、だんだんとイケメンになって行く。そして、腰乃先生の描く男子はコリッというか、カリッとした骨格が決め手!などと私は感じているのですが、この二人、最初の方はなんだかムチっとしてる…