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  • 執事の受難と旦那様の秘密<上>

執事の受難と旦那様の秘密<上>

shitsuji no junan to dannasama no himitsu

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表題作執事の受難と旦那様の秘密<上>

ウィルフレッド・ウォッシュボーン,北の死神検死官
、攻様の助手を務める男娼の過去をもつ孤児

同時収録作品執事の受難と旦那様の秘密<上>

ジャスティン・フライト ウォッシュボーン家執事
キアラン 元高級男娼・フライトのパートナー

同時収録作品執事の独白

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

検死官ウィルフレッドの助手兼恋人になったハル。折に触れ、包み込むような優しさで、ほかの誰でもなくお前が大切で愛しいのだと教えてくれるウィルフレッドに、ハルは幸せを噛みしめていた。しかし、このところ執事であるフライトの様子がおかしいことに気づき、不審に思うハルに、自分が育った孤児院「ネイディーンの家」で院長が殺害されたとの報せが入る。「神殿を出た者は、二度と戻れない」という孤児院の掟のため、屋敷でウィルフレッドの帰りを待つハル。だがその留守中、院長殺害容疑でフライトが逮捕されて…。問い詰めるハルに、否定も肯定もしないフライトの真意とは一体…!?

作品情報

作品名
執事の受難と旦那様の秘密<上>
著者
椹野道流 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
作る少年、食う男
発売日
ISBN
9784576070490
4.5

(2)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
9
評価数
2
平均
4.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

読んでて転げ回りたくなる・・・

『作る少年、食う男』の続編ですね。このシリーズ大好きなんですよ。

ハル(受)が16歳まで育った『ネイディーンの家』という孤児院の院長が殺害され、その容疑者としてウィルフレッド(攻)の屋敷の執事・フライトが逮捕されます。

そういうわけで、前作でも無駄なくらいに目立っていた色男の執事・フライトさん(見えないけど40代半ば)が、ある意味メインの一角に躍り出た(?)わけですが、なんと言っても彼のハニー・キアランが・・・いやもうものすごいインパクトでした。

とりあえず上下巻の上巻ということで、謎は謎のまま(フライトさんは投獄されたまま)続く~になっちゃいます。

そして、幕間のように差し入れられた最後のフライトさん一人称の短編(その名も『執事の独白』)がよかったです。牢の中でひとり、過去を回想しているわけですね。
キアランとの出会い、ウィルフレッドに執事として雇われるいきさつ、そしてハルがやって来て・・・
この1編で、それぞれのキャラクターがより掘り下げられた感じでした。

このシリーズは、ミステリー要素もあって事件も起こるんですが、それを含めても全体的に都合のいい展開というか、キャラクターも(明らかな敵役以外は)みんないい人で、そのあたりが引っかかる人には向かないかもしれません。

でも私は、そこがいいところだと思っています。なんだかんだあっても綺麗にハッピーエンド、でもそれがふさわしいと思える、とても優しい作品世界ですね。
これぞ『BLファンタジー』なんじゃないかという感じですが、私はすごく好きです。

それにしても、前作でも思ったんですが、あまりにもまっすぐでピュア~なウィルフレッド×ハル(と、ピュア~かどうかはともかくフライト×キアラン)に、私はもう体中がむず痒くなるような感覚に襲われました、何度も。 レビュータイトルはここからです。

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