美しい脚を持つ俺の人魚姫。君こそ、私の花嫁に相応しい――。

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表題作花嫁はロマンスに溺れる

神永雅彦、男前だが強面のウェディングデザイナー
相原潤、バイト先で攻様に見染められる大学生二年

あらすじ

海辺でバイト中の大学生の相原潤は、店に通う強面のスーツの男から突然声を掛けられる。
男は超有名ウェディングドレスデザイナー・神永雅彦で、縁談を断るために花嫁の代役を探していたのだという。
しかも脚フェチだという彼が「最高にドレスが似合う人物」として潤を選んだ理由が、なんと男である潤の「美脚」で…!?高額のバイト料に惹かれ、彼の別荘に通うことになった潤だが、「口づけしたくなるような脚だな」と恋人のように脚を愛撫する神永の視線に、何故か感じてしまって…!?ハッピーウェディングラブ。

作品情報

作品名
花嫁はロマンスに溺れる
著者
渡辺ゆい 
イラスト
佳門サエコ 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044531034
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

女装花嫁。

渡辺さんの作品は、同じルビー文庫の「大嫌いだと言ってみろ」は読んだ事があるんですが、同じ花嫁もの・金持ち設定なのにこうも作風が違うのは読んでいて斬新でした。
今回は新しく「女装」というジャンルも追加されていて、NLに近いBLというイメージが強く感じられました。

作中一番印象的に残ったシーンは、攻めの両親に受けの女装がバレていたと知らされて本気でバレてないと思っていた受けのリアクションでした。
中性的とは言え成人男性の骨格+声+身長とショートヘアなんだから普通分かるだろ・・・と読みながら思わず読者にツッコミさせる受けの天然加減のインパクトが強くて、読み終えたあともついついそこばかり読んでしまいました。(萌え場面な訳じゃないのに何ででしょう?)

後半はすれ違い場面が多く、最終的に両親に後押しされて受けが告白しに(攻めを探しに)行くんですが、式を挙げるまで告白しないと決めていた攻めが何故か告白。
さらに攻めが何故受けを好きになったか?とかも分からず仕舞い(攻めが寡黙設定+言葉下手+攻めの心境が書かれていないまま)でハッピーエンド。
設定とキャラが良かったので、消化不良のところが凄く残念でした。

ですが全体的にはまとまっていたし、さらに攻めが「何故ウエディングプランナーなのか」という読者が少し気になる話も盛り込まれていたので読んでいて面白かったです。
次回作もまた探して読んでみたいと思います。

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