一方的な美しい恋、それで充分だったのにずっと君に憧れてた。

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表題作窓辺の君

農学部畜産科学生・竹宮
趣味でバラの育種をする農学部助手・柴田

同時収録作品GOOD BYE, HONEY

河本てっちゃん・幼馴染で兄貴分
小川康成・幼馴染で弟分

同時収録作品Lay Down, Sally

同時収録作品はじめて弾く恋のうた

ピアノ教師・八木澤
ピアノを習いに来たプロボクサー・深見庸

同時収録作品惡童セブンティーン

高校生・間宮倫太郎・17歳
高校教師・後藤マキオ・25歳

その他の収録作品

  • GOOD BYE, HONEY
  • Lay Down, Sally
  • はじめて弾く恋のうた
  • 惡童セブンティーン
  • あなたには言えない
  • だいだい色に溶けあう
  • かきおろしおまけ漫画

あらすじ

美しい君に恋をした。
「俺 せんせーに興味あって」
見ているだけで楽しくて、私の恋はそれで充分だった…はずなのに。
「してやるから、もう喋るな」
30代半ば、ゲイであることを卑下している内向的な大学助手が
明るくおバカで遊び慣れた大学生に片想い。
ずっと憧れだった彼が突然目の前に現れ、
外見と中身のギャップに愕然とした上に
想像もつかなかった交流がはじまってしまった。

「職業」「リーマン」「はじめて」「身分違い」などカタログ掲載の7編を収録。
描き下ろしを含む待望のファーストコミックス。

出版社より

作品情報

作品名
窓辺の君
著者
雲田はるこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784904101452
3.7

(84)

(29)

萌々

(18)

(27)

中立

(5)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
28
得点
303
評価数
84
平均
3.7 / 5
神率
34.5%

レビュー投稿数28

大好きな短編集

ファーストコミックスだというのにこの完成度…素晴らしいとしか言えません。
それぞれのお話にテーマがあって全然違うお話なのに、全てしっかり雲田さんの世界にハマっててどれも良かったです。手書きのタイトルも可愛いw

特に好きなお話は最後の『だいだい色に溶け合う』です。そのひとつ前の『あなたには言えない』というお話に出て来る青二くんと礼ちゃんの過去のお話なのですが、現在野々瀬くんと付き合ってるクールな礼ちゃんですが、青二くんと付き合ってるときは本当にすごく青二くんの事が好きだったんだなとわかります。あんな別れ方しちゃった過去があるから野々瀬くんに対しては青二くんの時とは違う風な付き合い方なのかなぁとなんか想像できます。
二人のハマっていくサマがすごく魅惑的というか、恋による依存とどうしようもできない理由で断ち切らなければいけない辛さがすごく絶妙で、最後のシーンの青二くんと礼ちゃんの告白の場面がすっっっっっっごく切ない;;青二くんは別れを決心して「大好きや」といい、礼ちゃんはそれに気づかず嬉しそうにちょっと照れながら「おれもだよ」というシーン。もう泣きたい。
本当は過去の話なので『あなたには言えない』の前にきてもいい話ですが、敢えてこの順番にすることで、最後のシーンで何を物語ってるかがよくわかる。しかもそれで終わりなのが切なさを増してる。すごいです。ここまで切なくて妖艶なお話は今まで読んできた中で他にないと思います。

6

コメディーもシリアスもいい

どれも目の付け所がちょっと変わっていて、大満足しました。
■窓辺の君(職業)
真面目でヘタレな先生と彼が改良した薔薇「窓辺の君」、傍若無人だけどどこか憎めない畜産科学生、農業系の大学でほのぼのまったりチョイエロの可愛いお話になっております。
■GOOD BYE,HONEY(リーマン)
恋人?が入社してきて・・・“クサレホモ”のヤス(受)が大変いい性格をしていまして、コワモテだけど結構常識人のてっちゃんを振り回します。営業の挨拶回りだとか、飲み会だとか、会社の人間関係だとかを上手に絡めたコメディ、と言うより新喜劇?
■Lay DOWN,Sally(バッドエンド)
売れっ子作家サリーとそのマネージャー高村の、結局別れることになるバッドエンドのお話。才能溢れる男に惚れてしまい、どんな我儘にも尽くし、暴行罪で逮捕されると分かっていながらもなお、サリーのことを思っている高村は、健気でいじらしいのですが、最終的に“逮捕”で幕を閉じることになった才能溢れる男が引きずる虚無感のようなものに哀しさを感じました。
■はじめて弾く恋のうた(はじめて)
デビュー戦から負け無しだったボクサーと彼にピアノを教えることになった男のお話。若くして上り詰めた者の辛さ、大人としての立場や寂しさなどシリアスなお話になっていて、しみじみ優しさを感じることができます。
■悪童セヴンティーン(身分違い)
教室に置かれているセーラー服の匂いをかぐことを覚えてしまった教師・後藤は、その瞬間を生徒・間宮に見られてしまいます。そこから、間宮に振り回される生活に突入する後藤なのですが・・・そもそも後藤は変態でM気質、間宮は可愛い仮面の下がどす黒いドSなので、うまい具合に補い合っているのです。
中でもセーラー服の使い方がもう、エロくってたまりません。さらに間宮の緩急自在な翻弄の仕方がいっそ心地いいし。なぜかこの本の中で一番のお気に入りです。
■あなたには言えない(三角関係)
既に新しい恋人・野々瀬がいる写真家・礼が、新人写真賞受賞をきっかけに、野々瀬を連れて元彼・青二に会いに行くお話。
それぞれが言葉に出さず、引きずったままの中途半端な気持ちにけりをつけ、新しい生活に踏み出す3人の切な温かいお話です。
■だいだい色に溶けあう(攻×攻)
恋人同士だった頃の青二と礼のお話。
写真家としての才能があり自信家でもあり将来の展望も考えている礼と、同じものを目指していたはずが礼に乞われるままにヌードモデルを務め、彼とのセックスに溺れ、自分の才能に行き詰まりを感じてしまった青二。
セックスにおいては青二が攻ですが、二人の精神的関係としては明らかに礼が攻なのです。「大好きや」「俺もだよ」と言いながら別れなくてはならない二人が悲しいです。

もっと書きたいのに字数が足りない!

4

ずっときみにあこがれてた

面白かった(,,・∀・,,)ノ!
表紙の淡い感じがすごく魅力的だったんですが、中はどうだろう・・なんて思ってたんですがこれまた問題ないw初コミックスとは思えない仕上がり。
ここの出版社は相変わらずのクオリティw
表題「窓辺の君」は、ずっと窓ごしに眺めていた憧れの麗人。
本を読むその美しさにずっと憧れを抱いていた。しかし、実際に対面してみるとそのイメージはどんどん崩壊していくのだが・・?!
この独特の世界観は面白いです。なんていうんでしょうな~なんか独特の雰囲気を持っている。今回も、あこがれて、美しい。あんな人と・・と思っていたものの、ギャップに苦しみ、好きだと思っていた相手からの思いもしない言葉にもとまどい・・・というのがなかなか。
他短編も、コミカル・・・とはいいにくい雰囲気をもってはいるものの惹きつけるものはもってるんじゃないでしょうか。
今後に期待な作家さんがまた一人増えてうれしい乙w

4

表紙に騙されてください!!

表紙のふわゆるロングにピンクの頬、薔薇!!
みなさんのレビュー通り、少女漫画チックの絵柄がアナタを裏切ります(もちろん良い意味で)w

特に好きな話は、はじめて弾く恋のうた。
初防衛戦でKO負けてしまったボクサー深見と、彼のカウンセリングを兼ねてピアノを教える事になった講師八木澤のお話。
ボクサーは黒髪に包帯にパーカーのかわいこちゃんですw
キャピキャピしているのよりも、たまに見せる笑顔のがズキュンときますね。
このコが受けか攻めかわかりませんが;

悪童セヴンティーンもテンポが良く、とてもおもしろかったです。
いや、もう他も全部良いですw

他にもサリーさんとか間宮くんとか、素敵なキャラ沢山です。
黒髪、眼鏡、ロン毛、ヒゲ、ホクロ…などなどポイント萌えも可能ですよ。

4

コミカルでシュールで切なくて

雲田さんの初コミック♪

やっぱり人気になる作家さんの初物ってどれも素晴らしいですね。(。-_-。)
読み切りを一冊にまとめた本です。

ん〜バラエティ豊です。代表の窓辺の君は切なくて綺麗なお話です、、、いや綺麗かな?
窓辺から見える憧れのあの人、彼を思い作った薔薇
ラストの彼がその薔薇にキスする姿はうっとりしてしまいます。

グッバイハニー
(。-_-。)ダメダメ攻めワンコと男前受け様てっちゃん!
ほだされてなし崩しで流され流され、抗うけど流され(笑)
可愛い〜てっちゃん!幼馴染のリーマン話しです。

悪童セブンティーン
美しき恐ろしい倫太郎の腹黒さがたまらないです。
おバカで変態教師を好きになり、弱みを見つけてなし崩しに体に快楽を教え込む倫太郎。
倫太郎のセーラー服でノックアウトしたダメ教師がたまりませーん。

他にも読み切りありますがお気に入りの作品をレビューしました(。-_-。)

3

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