SS付き電子限定版
子持ちBLが強調された表紙ながら、そこに殊更に焦点が当たっているわけではないので、リオナ先生が好きな方なら楽しめると思います。
リオナ先生の作品ってゲイに悩んでいる登場人物があまりいない印象でしたが、智久(攻め,大学院生)はゲイであることを家族に言えず、光輝(金髪,子持ち)はゲイの自覚をしきれていないという珍しい設定。しかしそこはリオナ先生、暗くなりすぎないところが好きです。智久の美容師に憧れて、でも今は院で楽しんでる明るさとか、家族へのカミングアウトすっ飛ばしちゃう潔さとか、好きだなぁリオナ先生の漫画。
2人が1Kの部屋から始めるところ、結局義両親の元には居られないところ、娘は母親が引き取るところ…ファンタジー過ぎない現実感も好きです。リオナ先生の温度はほんと心地よい。
子供といえど女の子がメインで出てくるBLに中々手をつけられないタイプなのですが、今回電子サイトでセールになってたので気になっていたこちらをようやく購入!
大学院進学前の理系大学生とバツ1と思われる若いヤンパパのBL
基本的にはコメディのようなすごく明るく可愛らしい雰囲気でお話が進んでいくので読んでいて癒されます。
そんな雰囲気の中でもゲイであること、カムアウトや離婚、親権といった現実的で向き合いたくない問題にもしっかりと直面して、ご都合ハッピーエンドにまとめてしまうことなく、一時は悲しい思いもしながら全員がハッピーエンドを迎えられる結末を丁寧に選んで描かれていてすごく良かったです。
フィクションとしてのBLと現実味のある問題とを織り交ぜて描かれている作品で、しみじみと考えながら、でももちろん萌えながら読める1冊でした!
リオナ先生、3冊目なのですが毎度ストーリーが読ませる感じでいいです。。
今作ならヤンキー受け、他でも主従とか、ちょっとキャラ作りがきつくてストーリーは王道かなみたいな設定なのにわりと生々しくてその分読み入ってしまう、そして最後はリアル感のある解決がなされているので好きなんですよね!
今作も、ただただヤンキー受け・光輝が可愛いだけかと思いきや、元奥さんや義実家の人、お子さんの話と自身がゲイかもしれないという、なかなか重めの問題が蔓延っているという。。。そして攻め様・ともくんこと智久は智久で家族とのわだかまりとか、光輝との恋愛に踏み出せない迷いとか。。。
ヤンキー受け可愛い〜〜だけで読むにはあまりに読み応えがもりもりで嬉しい誤算でした。
めちゃくちゃネタバレですが、最終的にりりあちゃんが奥さんのところに行って光輝と智久は2人で暮らしていってるの、リアル感のあるハピエンでよかったなーと思います。
現代社会の雰囲気からいくとね、どうしてもそれくらいの落とし所がありそうな感じなのではと思ってしまいますよね。。。
そしてなんでしょう、エッチが極度のエロエロエッチ風じゃないからいい!!!日常に織り込まれる情事って感じでね。気遣う智久、頑張る光輝。。。ああよき。。。
最後には13年後も見ることができて、この2人はいろいろあっても最終的には2人仲良くうまくやっていくんだろうなってホッとするような読後感でした。
少し期間を空けてもう一度読みたいと思います!!
金髪のヤンキーパパ設定 子どもに泣かされるのと同じくらい弱腰で読みます
なんでか 金髪ヤンキーが地味に苦手みたいです チャラさが増す感じが引っ掛かるんですかね? 見慣れてしまえばなんて事ないんだけど 見慣れるまで苦戦してます
公園で見つけた幼女に声をかけた事から自分と同い年のヤンパパと秘密を共有する関係に
距離感若干おかしな親子と院生
展開早かったけど すんなり入り込めたのは ヤンキーにありがちな破天荒さはないし むしろ人懐っこくて優しいし 人を和ませる魅力があるからなのかな?
今まで他人に言えなかった事を話せる相手 卑下した自分を受け止めてもらえる悦び
それだけで心救われ相手にだんだん惹かれていく モヤモヤ ドキドキ
子どもいいッ!
女児特有のおませな感じではあるんだけど出張る訳ではなく かわいいおねだりを全力でアシストするのはむしろパパの方
子育てってほどじゃないんだけど ちゃんと子ども中心の生活が垣間見えるとそれだけでちょっといいパパに見える不思議 ←実際いいパパです
普通じゃない自分が憧れた 普通に人を好きになって普通に恋をする
真面目に生きてきた子たちの戸惑いや 寂しさ 理不尽 ワダカマリ
話のもっていきかたがほんとにお上手で 見ているだけのこっちまでも全力で応援したくなる
恋が初めて叶う瞬間 この先の3人が生きる明るい未来
抜け落ちた13年が気にはなるけど まぁ 辛いことはあってもこの2人なら何があっても幸せな年月でしかなかったんだろうな ウンウン
苦手意識丸出しで読みはじめたけど 人との出会い・繋がり 思った以上にちゃんと練り込まれてて 食わず嫌いとか 思い込みで損しなくてよかった
ゲイであることを誰にも打ち明けず隠し通すつもりで
どうせ叶わないならもう恋もしないと心に決めていた大学院生の智久。
光輝との出会いはそんな風に諦めてしまっていた智久にとって始めは厄介だったのかもしれない。
でも光輝、梨々愛と接して親しくなっていくうちに意識が変わっていく智久を見ることが出来たのは嬉しかったです。
光輝の事情も結構重かったなと感じました。
努めて深刻さを感じさせないようにしていたのかもしれませんが
色んな不安を抱えていたのがわかる泣き顔が切なかった。
ふたりで一緒に居ることを決めて、良いことばかりではなく失うものもあったでしょうが
13年という月日が経ってもラブラブな姿を見ることが出来てすごく良かったです。
梨々愛も立派に成長してくれて本当に良かった!(親心)