ばらの森にいた頃

bara no mori ni itakoro

ばらの森にいた頃
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神55
  • 萌×229
  • 萌9
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
14
得点
419
評価数
95
平均
4.4 / 5
神率
57.9%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
onBLUE comics
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784396784041

あらすじ

※1/25→5/25に発売日が変更となりました。

雲田はるこ、最新BL短篇集
吸血鬼と少年。数百年ごしの恋。

[ばらの森にいた頃]
食用ばら農家を営む
吸血鬼の正宗(まさむね)は、
人間の恋人・陽(ヨウ)と暮らしている。

数百年前に恋人を亡くした
不死の吸血鬼・正宗は
長い時をずっと孤独に生きてきた。
猫や虫や、植物に生まれ変わる
恋人を見つけ出しても
言葉は交わせぬまま、時は過ぎた。

そして、はじめて人間の姿で
転生したのが陽だった。
年をとらない吸血鬼と、ただの人間。
2人は数百年ぶりの蜜月を楽しむが、
正宗には秘密があって――。

表題作を含む計4本を収録。
[モンテカルロの雨]
海外スター×おじさん俳優

[ヨシキとタクミ]
ライバル同士のヤンキー×ヤンキー

[Be here to love me]
ノンケ先輩×魔性の美脚後輩

表題作ばらの森にいた頃

同時収録作品モンテカルロの雨

ジャン・人気俳優
レン・売れない俳優

同時収録作品ヨシキとタクミ

ヨシキ・高校生
タクミ・高校生

同時収録作品Be here to love me

先輩・サラリーマン
町田・先輩の後輩のサラリーマン

評価・レビューする

レビュー投稿数14

私の「ポーの一族」への造詣がもっと深ければ…と悔やみます。

表題作の理解に関してはfandesu様のレビューにも助けていただきました。
そうか「ポーの一族」なんだこれ。根底にあるものの正体。
吸血鬼を指す“バンパネラ”が萩尾望都さんの造語だったことも本作を読んで初めて知りました。
萩尾望都さんは竹宮惠子さんや山岸涼子さんと一緒に、大学生の頃に漫画愛好者の友達に教えられて読んだのですが、萩尾望都さんだけ解らなかったんですよね、私にはちょっと難しく感じて他のお二方の作品に比べるとスラスラとは読めなかったんです。
雲はるさんの本作のおかげで、「ポーの一族」に20年振りに再チャレンジするいいきっかけになりました。


4つのお話が入った短編集です。
吸血鬼、おじさん、ヤンキー、足フェチとこれでもかってぐらいにバラエティに富んだ1冊で、ご自身では「珍奇なる本」などと形容されているのですが、読者としては色んなタイプの雲はる作品が読めて非常にお得感があります♪
描かれた時期も2011年〜2016年と開きがあります。
猫っ毛と落語心中をずっと描いてらっしゃったイメージの強い数年間ですが、こんな短編作品もポツリポツリ描いてらっしゃったのですね。

「ばらの森にいた頃」
数百年生きる吸血鬼と、転生を繰り返す彼の恋人のお話。
冒頭にも書いた通りで「ポーの一族」はほぼ通っていないに等しいので、私は私なりの捉え方ですが・・・
これはどう書いたらいいんだろうな、伝わるように書けるかが難しいんだけど、正宗が数百年かけて陽に渡し続けた愛情がしっかり結実したのがこのラストシーンだと思うのです。
作者の「昭和元禄落語心中」を読むと、雲はるさんが持っている孤独とか孤高の美学がなんとなくうかがい知れるんだけど、孤独は敵じゃなくて味方だよと優しく教えてくれるようなお話だと私は思いました。
何度も巡りあえることが約束されているのなら、「お別れだね」じゃなくて「また逢えたね」を大切にすればいいんじゃないかな。
陽の最後の笑顔を見ているとそんな風に思えてきます。

「モンテカルロの雨」
前途有望の若手俳優と、最後のチャンスにかけるおっさん俳優のお話。
表題作の円(輪廻)とはまた違うけど、これもまたぐるぐると回る人生の円(縁)のお話だなーと思いました。
人はこの世に生まれ落ちたら例外なく何処かで誰かに繋がってその誰かに何かを残しているのでしょうね。
作者持ち前の洒落たセンスが光ります。

「ヨシキとタクミ」
ヤンキー×ヤンキー。
これは持ってかれた〜〜〜萌萌萌
この作家様のセンスがにくいったらない!
喧嘩が終われば彼らも人の子。拳のライバルは恋愛に変換されないわけないのだ!(腐女子の持論)

「Be here to love me」
変態の域に達している足フェチの先輩と、先輩が女神と崇める脚線美の持ち主が後輩だったお話。
『ダメBL』に載ったお話らしいんですけど(2011年当時は女体っぽいのがダメだったそう)、今なら全然ダメじゃないですね。
ほんとこの数年でジャンルの幅が広がったと思います。イイコトダー(*´ー`*)
雲はるさんのあっさり描写なのにお色気ムンムンなエッチシーンもたっぷり堪能できる1編。
しっかりとオチもついてます◎

色んなお話が読めて、どれもがそれぞれに良い。色んな萌えが詰まってる作品集。
即断の「神」評価です!

【電子】シーモア版:修正○、カバー下なし、裏表紙なし

2

幅広く楽しめる短編集

不思議な雰囲気の表題作。
番いというか、定められた運命の相手同志というか、BLという枠組みを超えて楽しめる純愛ストーリーですよね。
ストーリーそのものは暗い要素が多いのですが、どこか楽観的で穏やかな雰囲気を漂わせています。ラストも不思議な感じのハッピーエンドで終わります。
というか、この物語はある意味終わらないストーリーですが、またいつか二人が人間同士で幸せに暮らせることが信じられる、幸せな読後感でした。

他の短編も合わせて、この作者様はいろいろな世界観でストーリーを描ける方だなあと感心しました。

1

クオリティの高いオムニバス

 短編が4本も収録されていますが、一つひとつの作品に温度差がなく全ての短編がしっかりストーリーを練ってあるなぁと思いました。表題作はちょっぴり切なく、『モンテカルロの雨』『Be here to love me』はセクシーな攻め受けにノックアウトされ、『ヨシキとタクミ』はケンカの時と2人きりの時との関係性の変化に萌えました。どの作品もちょうど良い切り方で纏まっていたのですが、これからの話をもっと読んでみたいなぁと思うくらい素敵な作品ばかりでした。最後にまさかという展開を持ってくるのが上手いですね。特に好きな人を手に入れるために着々と外堀を埋めていくタイプの人間が大好きなので、2作品もそういうストーリーがあって最高でした。

1

「言葉は交わせぬまま」傍に居続ける…

文句なしの表題作と、ヤンキー受け好きなので昭和っぽい雰囲気がただようヤンキー二人を描いた「ヨシキとタクミ」が好きです。
ヨシキとタクミはライバル同士のヤンキーなんだけど、タクミの実家である銭湯ではポカポカのんびりいい気分♪てな訳でひとまず休戦状態になっちゃう二人。
リーゼントのタクミがお風呂では下ろした普通の髪型になるところが可愛いし、性格もお風呂の中ではなんだか可愛らしく変化しちゃっていて普段の突っ張った様子はいずこへ?


そして表題作。

歳をとらない吸血鬼の正宗と恋人のお話。恋人は輪廻転成を繰り返して虫になったり、木になったり、花になったり、犬になったりしながらもずっと正宗のそばに居続けている。
数百年ぶりに人間の姿になれて、自分も吸血鬼になりたいと正宗にずっとお願いしているのだけど…。
二人の結末よりもあらすじにある「言葉は交わせぬまま、時は過ぎた」というこれが胸にきます。

ある程度意思疎通のできる犬猫ならいいけど、草や木などになった日には…。でも二人の間には愛があるからずっと永遠に生まれ変わって傍に現れ続けるのだろうと思うんです。

でも木になんか生まれ変わっちゃった日には、どうやって愛情を示すんだろう。愛情なんか示さなくてももういい次元なのかしら。でも示したいよね。でも示さなくても二人の間に愛は存在する訳でそれが一番重要よね。それに言葉を交わすことがそんなに重要なのか、いや、でもやっぱり意思疎通はできたほうがいいよね…と何だかグルグルと考え続けてしまいます。

2

うらえりたん♪

雲田さん久々のbl短編集。

表題作も良いですが特にお気に入りが
「Be here to Love me」

町田くんの妖艶さにうっとりメロメロです…
町田くん生まれつき染色体の異常とやらで女性らしい体つきで、脚はキレイだし毛も生えない。その美脚ぶりたるやブログで女性になりすましても気付かれない程。

普段女体物とか好んで読まないですけど、雲田さんの絵が上手くて…町田くんの体つき確かにしなやかでキレイなんですけど、このくらいなら男性でもいそうかもと思える程度で抑えいらっしゃいます。

脚フェチの先輩が性別に戸惑うのは一瞬で、好物を目の前に欲望が爆発するのが変態みがあって大変素晴らしい!股に顔挟んでもらったりヒールで踏んでもらったり(SMぽいプレイはこれだけ)幸せそうです(笑)
付き合ってあげますよ的な町田くんも先輩が興奮してるのが嬉しそう、おやおやもしや?うーん、やっぱりね〜なラストも良かったです。益々町田くんが可愛いく思えました。

先輩は「俺はどうすればいいんだ?」とか相手に委ねるズルそうな男だから、町田くんもこの先もっともっと罠を張り巡らせてどう足掻いても逃げられないようにすればいいと思う(笑)

2

まてまてこれでは、切なすぎるでしょ

えーっ、この吸血鬼のお話の結末はどうとればいいの? ずーっと昔は正宗の恋人として、その後はいろんな植物、動物、昆虫とか生まれ変わって、やっと人間として巡り合えた陽。 この陽も吸血鬼となってハッピーエンドを予想してたけど、血を吸うとまさかの…?! 正宗と陽の立場が逆になったのはわかるけど、この2人は人の姿のままでは永遠にいられないってこと? 血を吸うと相手は吸血鬼になるけど、吸った本人がああなってしまってはねぇ。 人間として巡り合えても、人間としての寿命の間でしかいられないってことだよね? 幸せになって欲しいのに…

1

もう!これだからっ

はるこサンの短編集。
言うまでもなくズシっとくる読後でした。
お話し事態はどれも短いお話なのですが
後味がなんとも。

表題「ばらの森に~」
バンパイアと人間の少年。
長い時を生きるバンパイアと何度も生死を繰り返す少年。
運命につながれた二人の数奇な運命の一部を切り取ったお話し。
作中でバラを食べるシーンが印象的でした。
肉厚でみずみずしいバラがこれ、すごく美味しそうと思ったのは私だじゃないはず!
人間は長い時を生きられない。
だから自分もヴァンパイアにしてほしい。
血を吸って同じにしてほしいと願う少年。
けれどそれを拒むのはなぜか。
答えが切なすぎた(´;ω;`)
まだ幼いからなのだと思ってた。でも。

繰り返す運命で二人がまた同じ形で出会える日が来ることを願わずにはいられない。

ほか短編。
おじさん俳優の話が存外好きでしたw
どれもわかりやすくハッピーエンドという形ではないのだけれど
その後がどれもハッピーエンドにつながると信じてる。

読み応え十二分な一冊

3

リスペクト作品に対する理解が深すぎる

表題作に関してだけ書きます。
あらすじはそれほど書くつもりはないのですが、このお話の核心部分について解っちゃうような書き方をしますので、ネタバレがダメな方は決して読まないでください。よろしくお願いします。











私にとって「ポーの一族」は「何度も読み返す本」です。
何度読んでも物語に浸れるだけではなく、いつまで経っても解らない部分があるから、何度も読み返してしまうんだろうと思っています。
今回「伝道師」としての雲田さんの完璧ぶりに舌を巻きました。
表題作を読んで、「ポーの一族」で私がもやもやしていた1つの疑問が解けたからです。
尊敬の念を持って「聖雲田(聖ペテロ的な)」と呼ばせていただきたい。

お互いに愛し合っているはずなのになぜ寂しいのか、
いつも一緒にいるのにどうして相手のことが解らないのか、
だったら、どうして解り合うためにお互いに話をしないのか、
「ポー」を読んで常に疑問に思って来たことのひとつがそこでした。

正宗先生も話しませんでしたね。
たとえ言葉で話したからといって、そこから来る寂しさは消えないから、
長い長い孤独の時を過ごさねばならないことは変わらないから、
だから話さないんだろうな、
っていうか「話せば解る」なんていうことが、想定外のことなんだろうな、と思ったわけです。

解り合えないまま、全ては消える。
そしてそれが未来永劫繰り返される。
愛し合っていることを2人で感じられる時はほんの一瞬。
けれど、愛は残る。自分と、相手の中に。

うーん、
寂寥感、半端ないっす……

9

ノスタルジックな恋模様

さすが雲田先生!という味のある短編集。
個人的には、オヤジ受けとか女性っぽい受けとかあまり好きではないのですが、先生が描かれるとちょっとお茶目で自然と可愛いく見えてくるから不思議です。
どの作品もどこか古めかしいノスタルジックさを感じさせます。
表題作は切ないですが、ちゃんと続いてくというのが分かって良かったです。
私はヤンキー好きなので、雲田先生らしさのある昔のヤンチャ坊主達のカップルがツボでした!
普段は喧嘩三昧なのに、実家のお風呂やさんで仲良くなって、何故だか受けが可愛く見えて。。って最高じゃないか!!

1

湧き出ずる恋のかたち

雲田はるこ先生〜!もうそれだけでうれしい……!
表紙!淡いピンクの薔薇。薔薇を食べる麗し系の男性。
口絵!キリリと睨む、おのこ2人!

「ばらの森にいた頃」
は〜…雲田はるこ先生の人外…!しかも吸血鬼!萌えるしかないです。
吸血鬼ネタって、相手を自分と同じ吸血鬼にするのか、愛ゆえに同族にせず、という2パターンだったけど、最近は自分が有限の命になるとか、バリエーションが出てきた。
本作は、また新しい愛するが故の選択の一つの形。
サアーーーーー………となるページの衝撃。
でも永遠があることを信じられるラストがいい。

「モンテカルロの雨」
ノンケさんへの優しい譲歩?美しい女性の姿を焼き付けて、ハードルが下がったかな?
でも冷静に考えると、ファン心理と性欲は一致する?

「ヨシキとタクミ」
このシチュは正直他の作者さんでも見る。しかしながら、雲田はるこ先生のアドバンテージってのは圧倒的に柔らかげなカラダの線だと思う。あと上目遣い。ここに欲情と恋情の全てがこもってる。

「Be here to Love me」
これは〜!この展開は初モノだわ。インターセックスものなの、もしかして?
最早Hに挿入はいらない。カラダの線がエロくてたまんない!

「アトガキ」
雲田先生自らの解説。作品理解がより深まります!

1

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