僕は天使ぢゃないよ。

boku wa tenshi janaiyo

僕は天使ぢゃないよ。
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神6
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
35
評価数
8件
平均
4.5 / 5
神率
75%
著者
 
作画
 
媒体
コミック
出版社
マガジン・マガジン(ジュネット~JUNET~)
シリーズ
ジュネットコミックス ピアスシリーズ(コミック・ジュネット)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784906011377

あらすじ

作者ボーイズ・ラブデビュー作『僕は天使ぢゃないよ。』の他『万事快調』『嫌』『セルロイドパラダイス』など初期作品を収録。傷だらけの愛を求め続ける少年たちの想いの行方は…?世界を震撼させた名作を是非!

表題作僕は天使ぢゃないよ。

俺様な高校生・関
犬呼ばわりの高校生・ポチ

その他の収録作品

  • 万事快調
  • セルロイドパラダイス
  • かみのけ

評価・レビューする

レビュー投稿数3

世紀末のあだ花、ブンガクBL

とっくにバブルは弾けて飛び散っていたけどみんなまだ呑気で
ほしいものは全部手に入れて流行を消費していくのが当たり前だと思ってた
エロ本出身の女性漫画家の作品がファッション誌に載ってるってだけで
なんだか大人のオシャレを肌で感じられる気がしていた90年代後半に、

誰かに愛される可能性を信じることができなくて
文学的で退廃的で世紀末的な表現に憧れたり焦がれたりする中の一つとして
まだ少数派ながらボーイズラブっぽいものも存在ていて
「僕は天使ぢゃないよ。」はそんな自分の暗い欲望とうしろめたさと絶望ごと鷲掴みにされた作品。
誰にも見られないところに隠した単行本をなんども読み返してた


岡崎京子とか魚喃キリコとか南Q太とか当時のフィールヤングとかキューティコミック系の
資本主義的な日常の痛々しいラヴ。が流行った時代がたしかにあって
いまのゆるふわ、あるいはリアルご近所ラブなBLとはまた別のところに
小野塚カホリというジャンルがあったんだよな、と
久々にふと思い出したのでレビューを書いてみました。

時代を超えて愛される名作漫画というのはよくいわれるけども
続き
これはヒリヒリするほどその時代の空気を思い出してしまう漫画。


1

草いきれの匂い

短編集です。

特に「セルロイド・パラダイス」が印象的でした。
夏、目的のない旅、15歳。
刹那的な愛が、一点に留まらない男の欲望とかけ合わさって描かれています。そしてその性的な欲望は生と死をも意味しています。
「15歳 抱かれて 花粉吹き散らす」という冒頭の詩が、この作品を象徴しています。主人公の最終ページの言葉が忘れられないのです。未だに。

そして「かみのけ」が来ます。最後に。触りたくても触れない、どうしようもない切なさが残ります。

小野塚さんの細くて繊細な絵柄がマッチしています。

ひとつでも決定打を言ったら、消えてしまうような気がしました。刹那なんです、この作品は1コマ1コマが。是非この作品を読んで、「あの」切なさを感じてみてください。

勿論、他収録作品もとっても素敵です。

1

暴力とSEXの狭間で

「僕は天使ぢゃないよ。」
16歳2ヶ月の“犬”と、暴君のお話。

「万事快調」
幼なじみモノ。
舌ピアスの愛撫v

「嫌」
監禁モノ。

「セルロイドパラダイス」
拉致連れまわしモノ。

「かみのけ」
不倫モノ。

酷い暴力と殺伐としたSEXの狭間に見え隠れする
若さゆえの感情。
それを恋と呼ぶか愛と呼ぶか、錯覚なのか・・・。

1998年出版なので、ちょい古いコミックスですが
パンチの重さは十分現役。

基本的に愛があるBLが好きで甘いSEXが好きですが
この作品において甘さは、ほとんど感じられません。
だけども“神”としか評価できないほど痺れました。

「好き」だとか「せつない」だとか「さみしい」だとか「こわい」だとか
「そばにいてほしい」だとか、言葉にしちゃえば済む話を
言葉にできない若者たち。
自分の中で、ふつふつと湧き上がる感情を処理できないまま
暴力をふるってしまうんですよ。
罪悪感をじめじめと綴ることはなく、突き抜けてます。

4

この作品が収納されている本棚

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