盗っ人と恋の花道

盗っ人と恋の花道
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
21
評価数
6件
平均
3.7 / 5
神率
33.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199005503

あらすじ

謎多き商人と、そこへ密偵として潜り込んだ盗賊の少年。立場と身分を超えた江戸の恋――百花繚乱の元禄絵巻、ここに登場!!

表題作盗っ人と恋の花道

豪商の材木問屋主人 深川屋新左衛門
盗賊に育てられた子 環

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レビュー投稿数3

時代物には

時代物の良さがある。
時代物、実はけっこう好きなの。

盗賊の一味の親方に、色子として金持ちの所へ潜入させるため、ある意味大事に育てられてきた環。
その第一段階として、陰間茶屋に売られるその直前に、親方は狙いを、金持ち寺院の坊主から、茶屋で豪遊していた材木商へと変えることにします。
そして、環を材木商の深川の元へ連れて行くと、思いの外あっさりと深川は環を引き取って…。

剛しいら作品って、時として、あふれんばかりのアイデアやエピソードを詰め込みすぎで、それだけで終わっちゃうこともなきにしもあらずだけど、このお話はそんなこともなく、ちょうどいいテンポ感と密度。
深川の思いも、環の健気さも、こういう一途なハッピーエンドって、時代物だからこそって感じで楽しかったわ。

3

時代劇の醍醐味

江戸時代、ワケアリの豪商・深川屋新左衛門と盗賊に育てられた美少年・環のお話。
ああ、時代ものは大好きだぁ。

自らの身体を使ってお大尽を手玉に取り、強盗先の情報を入手するよう育てられた環は、まんまと深川屋に預かられることになります。
自分の役目を果たさなくてはならないのはわかりながら、新左衛門を心から愛してしまう環。その環の選択は・・・

また、新左衛門の方にもなかなか辛い過去があり、それは今の生き方にまで影響していて・・・

武士と町人と、運命に弄ばれるしかない存在と、題名は軽い響きがありますが、内容は意外とシリアスなのです。

教えられたとおりに新左衛門を篭絡しようとする環は、閨房事は巧みなものの心根は純粋無垢で、ただひたすら健気です。
そして新左衛門は頼りがいのある男前で環を大変可愛がるので、妄想の世界は絢爛豪華な状態です。
そこへ、キーワードでもある金魚が絡み、盗賊と火盗改、仇討ちまでもが加わると、豪華な大江戸捕物帖となるわけです。

何かにつけ女性的な環ですが、そういう風に育っちゃったのだから仕方が無いでしょう。

「金魚よりも鯉になって、いっ続きそ新様に食べられたい・・・」大川に身投げする直前に環が言った言葉です。
こういうの、時代劇だからこそですよね。好きだー。

3

作者原案タイトルは金魚姫だったそうです。

ここ二カ月続いて時代物の刊行ですが、今度は時代が江戸は元禄の頃。
材木問屋と盗賊と火盗改が絡んだお話です。
時代物ですが、攻め様の男気がなかなか粋で、受けちゃんもかわいらしく純真で、気持ち禁忌の匂いも漂わせ、ちょっと切なさも取り混ぜてなかなかに良い出来の作品になっておりました。

環は小さい頃実の父親に芝居小屋に売られ、またそこから盗賊の草(手引きする間諜)として買われ、羽振りの良い材木問屋の当主・深川屋新左衛門のもとへ送り込まれます。
一目で新左衛門に心奪われた環は自分の使命を悲しみながらも、その日が来るまではと彼の為に一生懸命尽くします。
環を送り込んだ盗賊・弥一は、寺や豪商へ押し入っては惨殺・付け火などする残忍な盗賊でした。
環に惚れてしまった新左衛門ですが、実は環の正体を知っていて、実の双子の兄で火盗改である新垣とともに弥一を捕える日を手ぐすね引いて待っていたのです。
新左衛門と新垣は家の事情で17歳で出会うまでお互いの存在を知らない立場でした。
そして再会した時にお互いに恋をしていた仲で、新垣は衆道美学など尊んでいたようです。
兄弟とわかった時点でこの恋は続き破れているのですが、それでも密かに新左衛門を愛していたので、彼の愛を一身に受けている環に嫉妬していたりもします。
環はただひたすら新左衛門の為に生きるといった弱そうな存在でしたが、弥一が盗みに入ると、とうとう知らせが入った時点で新左衛門に死んで詫びようとしますが助けられ、それからとても強い子になります。

新左衛門が金魚を可愛がっているところから、環を金魚になぞらえているところが確かにそんな風情も醸し出しています。
でも後半金魚は池でなくても生きていけるちゃんとした人間になったんですよね。
新左衛門と環の関係が中心ですが、途中で絡んでくる兄の新垣のその恋心はこの物語に必要だったのか、それはちょっと疑問。
ひょっとして衆道を出したいが為の作者趣味だったかとも・・・

4

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