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表題作情熱の終着点

ヤクザ若頭の愛人の男娼 アンジェ(由良貴也)・21
病気の妹を抱えヤクザに拾われた男 諏訪明人・21歳

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  • あとがき

あらすじ

諏訪明人は、ある事情から養父を半殺しにし出奔した。病気の妹の入院費に困っていたとき佐多家組若頭の古賀に助けられ、今は組関係の店で働いている。ある夜、天使のような美青年・由良貴也と出逢い惹かれる明人。一方、貴也にとっても明人は胸に秘めた初恋の相手で…。だが、実家が破産し高級男娼になった貴也が、恩人である古賀の愛人だと知った明人は貴也を避けるようになり!?
(出版社より)

作品情報

作品名
情熱の終着点
著者
仙道はるか 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861343612
2

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萌々

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中立

(2)

趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
2
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

みんなイイ人

病気の妹を抱え家を出奔し、苦労している男がヤクザに拾われる。
なんか、男臭い?ヤクザの世界?
そんなものを期待していたのですが、蓋をあけると悪い人というのは過去の人だけで、みんなイイ人。
ヤクザの世界もバックにありながらも、あくまでも主軸は幼馴染の再会と初恋の成就。
それが中心であったので、実になまぬるく、あまあまなつくりになっていました。
ちょっとガッカリだったかな~。

諏訪は有名私大の医学部の学生でしたが、母が亡くなり義父が妹を性の対象として乱暴しようとしていた為、妹を連れて家を出たのでした。
妹には病気があり、その治療費もねん出しなくてはならない為、腕に覚えのある諏訪は、バーの用心棒をしていたところで、組の若頭・古賀と出逢い、気に入られ、そのフロント企業で働くことになるのです。
そこで出会ったのが、古賀の愛人であるアンジェこと貴也。
実は彼は小学校時代の幼なじみだったのです。

諏訪と貴也がくっつくのには、実は・・・的な設定ありきでありました。
よくあることで、本カプよりサイドの方が気になるのはお決まりでしょうか。
本編は諏訪視点、貴也視点と移動し、また丁寧に第三者的文章で、彼等の気持ちの解説がつけてあるので、じつに解りやすい。
若頭まで張るほどの古賀という男が、その過去というものがあるものの、全く甘い。
頭脳ヤクザという設定ではあるが、緊張感がなく、少しさびしい。
主役の二人がくっつく事件として、諏訪の上司になる武藤という男の存在が後半大きく影響してくるのだが、これについても甘い。

何だかぬるま湯につかっているような内容で、印象は薄かった。

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