ノンケ研究員とツンデレMRの奥手な恋!

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表題作しあわせっていうのかな

速水 泰三(26歳・製薬会社の研究員)
甲斐田 千草(27歳・親友に失恋した製薬会社MR)

同時収録作品咲いたはなのな

佐々木 太一(義弟・大学生)
佐々木 咲良(義兄・製薬会社の研究員)

同時収録作品受話器の向こう

辻本 真琴(フリーのデザイナー)
山田 栄(広告会社リーマン)

その他の収録作品

  • 手のひらに恋
  • 振り返ると
  • おまけまんが
  • あとがき

あらすじ

MRの甲斐田千草は長年片思いしていた親友に失恋し、ヤケ酒を飲んで酔いつぶれたあげく「男」を一晩買ってしまう。ところがその相手・速水泰三は同じ会社の研究員で…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
しあわせっていうのかな
著者
嶋二 
媒体
漫画(コミック)
出版社
角川書店
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784041202258
3.2

(28)

(1)

萌々

(10)

(14)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
89
評価数
28
平均
3.2 / 5
神率
3.6%

レビュー投稿数10

じんわり、ゆっくりな焦れがいい

嶋二さんは日を置いて読むと何故か
一読目、二読目よりぐわぁっときます。
一度目はあっさり終わったなぁ…となってしまうんだけども、
噛みしめて読むときゅいきゅいなのです。
だったら最初からそう読んでればいいだろ!って感じですが
これはもう自分でもわからない謎…。意味不明。

『手のひらに恋』『しあわせっていうのかな』
ずっと好きだったヤツが結婚してしまい、
ヤケ酒して新しい男と出会い、っていうのは王道パターンなのですが
あーはいはい、にあんまりならない嶋二節。(私は)
真面目ヘタレMRのスーツも良いんだけど、
チャラそうな研究員の白衣!白衣!!(大事なので二回言いました)
長髪気味で髪結ってるのに、似合わない!けどそこが好き!
すれ違い、改めて本心に気が付く恋、うっとりです。
でも千草は営業用で髪分けてたほうがいいと思う。
前髪全部下すと途端に幼くなってしまうから。
速水はそこがいいのかなぁ…。

『咲いたはなのな』
嶋二さんの義兄弟もの、珍しい……。
でも弟×兄が嬉しい!!そうだよね、それがいいよね!!
さらに8歳差!!いいーーーー!!♪
大人なのに頼りなさがある兄は
弟に避けられるようになり寂しさを感じます。
そのね、小さい頃は可愛かったのに、というのが
兄弟ものの醍醐味。あー好き。
表題作にリンクしてるのも良かったです。
あまりにもゲイ率高いのはどうかと思うけど、
これくらいなら問題ありません。

『受話器のむこう』
これが一番好き!!!
高校の友達だった男と再会して
本心を隠してセフレを続けるのって
実際あったら苦しいだけなんだろうけど、
そこをうまーく切な甘く調理してくれるんだ、嶋二さんは。
短い一話だけなのに、ぎゅいっと何回もさせられました!
なんでもないような顔をする栄が、もう…!
こういう所が嶋二さんはお上手だと思います。
それまで結構セリフ多目だったりするんですけど、
肝心なシーンではそうじゃなく、ぐっと効果があがるような気が。
(あれ?…作家さんてだいたい皆様そうかしら…。そうかもな…)

あと、震える感じが、こちらにまで伝わってきそうな!
なんていうのかな、動揺にも快感にも震える様子……。
我ながらわかりづらい…。

描き下ろし漫画&あとがきは、またまた更に楽しませてくれます。
嶋二さんの字も好きなんですよ。
あの微妙に読みづらそうな感じ。
味がある。







3

好かれてるのか飽きられたのか

 付き合ってるはずなのに、内心がわからずすれ違うとか……好きな設定だよね。
 我ながら、そう思う。

 好きなのに、相手も好意を寄せているだろうに、好きっていえないとか、ぐるぐるぐるぐるしてるお話が、好きだよねって改めて思った。

 実際自分から言えなかったら、何にも始まらないだろうけどさ。
 現実にこんなぐるぐるしてる人は、後ろから頭をはり倒して、さっさと行けって思うんだけど、お話の中だと萌えるんだよね……。

 何だろうね。何も言わないでも私のことをわかってくれる人が欲しいとか、そんな願望があるのかな〜。


 って、めちゃくちゃ個人的な感想でごめんなさい。

 

1

大人のかわいい短編集

長年の片思いを昇華できないまま拗らせてしまったり、素直になれない意地っ張りがいたり、相手に本音を言わせるより自分が言った方が早いと悟ったり。
いろんな大人が出てきます。
大人だからこそ臆病だったり、長い付き合いだからこそ言えないことがあったり、若気の至りや勢いがない分、じわじわと読んでいる人間のこころに入り込んでくるような登場人物たち。
どのひともかわいい大人でした。

3組の話が収録されています。
1つ目は、高校から片思いして早10年。友人の結婚式の帰りに酔い潰れた甲斐田と、甲斐田に絡まれて捕まった速水。
想いを告げられるわけもなく過ごした年月を短期間で超えてしまえる花嫁に対する嫉妬や自分の想いの丈を散々語り尽くした相手は、同じ会社の研究員だった!という始まりです。
甲斐田からしたら最初に手の内をさらけ出している分気まずさはあっても、取り繕う必要のない気楽さがある。速水からしたら誰も知らない甲斐田を知っているわけで、弱い部分やふだんとのギャップを「可愛い」と思えたら好きになってしまうだろうな。という2人でした。

2つ目は親の再婚で兄弟になった2人。弟溺愛の兄と、反発しながらも兄を好きで仕方ない弟。
こちらは可もなく不可もない話でした。
兄が速水の同僚です。

3つ目はずっと気持ちを隠してセフレ関係だったものの、苦しさで一回逃げてからの再会ものです。
気持ちが読んでいるこちらにまで透けて見えるほどなのに、すごく意地っ張りでした。
受けに自分の気持ちを認めさせたい攻めと、攻めの「ふつうの」幸せのために絶対に気持ちは伝えないと思っている受け。
攻めが先に素直になってしまえばいいのにとキリキリするパターンですが、ラストは照れます。

という感じでどれもかわいらしい話でした。

0

初読み作者さん

今回、初めて読ませていただきました。嶋二さんの作品。
おっとりした作品なんですね。

表題作は、ゲイの甲斐田は、親友に失恋して泥酔した際に、
偶然介抱してくれた同じ会社の速水とのお話。
速水は、ノンケだから・・・と
うまい付き合い方が分からなくて、模索する甲斐田が
何ともいじらしい。

個人的にツボだったのは、「受話器の向こう」です。
お互い好き同士なのに、セフレ状態になってしまって、
そのじれったさが、たまりません。
「受話器の向こう」というタイトルが、電話を通してでないと
言えないじれったさを上手く表現していると思います。

2

もどかしくてじれったい恋

「手のひらに恋」「しあわせっていうのかな」
失恋して酔っぱらって、見ず知らず(実は同じ会社)の人と一晩過ごすが、朝イマイチ覚えてない!!・・・という、王道設定から始まる恋です。いやあ。王道っていいですね。
受がぐーるぐーるしています。

「咲いたはなのな」「振り返ると」「おまけまんが」
表題作の攻の同僚の話。義兄弟もの。
個人的には、兄弟もの好きなのですが・・・兄のブラコンっぷりにちょっとついていけなかった・・・。
義理とはいえ長年兄弟として過ごしてきて、8歳も年下で、しかも男なのだから、もうちょっと葛藤してほしいところ。弟に作ってもらった弁当を職場の人に愛妻弁当とか言っちゃうのってどうなの。どうなの・・・。隠す気すらないのかしら。
しかし、兄弟ものにおいてHシーンで「にいちゃん」呼びするのが個人的に大大好物なので、「振り返ると」のHシーンには萌えましたw

「受話器の向こう」
このコミックスの中で一番好きです!この作品単体でいうと萌萌!!
好きでたまらないのに、素直になれなくて体だけ重ねてしまうという・・・。もどかしい!せつない!きゅんきゅんしました。
野々さんは、BLにでてくる女子の中でも好きなタイプ。いいポジションでした。
あとがきの後日談にも激しく萌えました~。

2

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