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  • それでも地球はまわってる(上)

それでも地球はまわってる(上)

soredemo chikyuu wa mawatteiru

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表題作それでも地球はまわってる(上)

田所八重樹(高2)
田所銀二(専門学校生)

あらすじ

『亀の湯』の田所銀二と八重樹は近所でも評判のラブラブ兄弟。
次男の銀二は男にしては色が白く線が細い青年で、三男の八重樹はかなり人目を惹くハンサムだ。
それに銀二は甘えん坊の弟と思っているだけなのに対し、八重樹の方は「寝顔でヌける」というヨコシマな想いである。
彼らの商店街にスーパーができることになり、銀二がその反対運動に駆り出されるなか、長男の富士が「銀二は本当の子ではない」と言っているのを聞いてしまって…!?心も身体もあたたかい、純情ラブコメディ。
全編書き下ろしで登場。


作品情報

作品名
それでも地球はまわってる(上)
著者
海賀卓子 
イラスト
南天佑 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルス
発売日
ISBN
9784883025251
2

(2)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
2
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

うーん…。

ああ、これは私が好きな方の海賀作品じゃないかもしれない。
これが、この上巻を読んだ時点での率直な感想です。

私は海賀作品の中に漂う痛さが好きで、海が作品を結局コンプリートするに至ったのですが…。
これは、もしかしたらラブコメ方面のお話なのかもしれない。
「くちびるに機関銃」がそうだったんですよねー。
いや、まだこれ上巻なので下巻で一気に痛い展開になっていくのかもしれませんが。
痛くなりうる要素も含んではいたので。
けれど、全体的な雰囲気が下町コメディなんだよなぁ…。

舞台は下町の商店街。
その中の風呂屋の兄弟のお話。
異様に仲の良い次男・銀二と三男・八重樹。
「やっちゃん」「銀ちゃん」と呼び合い、銀二のベッドに八重樹が潜り込んで一緒に眠る日々。
そんな中、八重樹が女性とキスしてるのを見てしまい銀二は…。

と、あらすじを見てもやっぱりラブコメな感じが。
この兄弟関係の中でモヤモヤした感情が生まれたりしつつ。
出生の秘密が明らかになっていったり。
それから、商店街にスーパー建設問題もあったり。
下町人情が溢れてるんですよね。
うーむ。

個人的には読む前は兄弟話か、萌え!!と飛びついたのですが。
この人情的な部分と、あと呼び合う名前が「やっちゃん」「銀ちゃん」とイチャラブな感じに聞こえてしまうのがちょっと食傷気味かなぁ…。
個人的には弟には兄を呼び捨て欲しい派です(笑)

そして、何故か長男・富士の女性との恋愛模様もちょっくら顔を出してたり。
サラッと流されるのかと思ってたら、後日、富士が物思いに耽ってる姿とか描かれてて「え、マジ?」と。

あと、これはいいのか?と思ったのが、この家のおばあちゃんが2人の関係を知ってた知らずか銀二に応援してるよ的な発言をするのですが。
その時に銀二が「男同士でそんな…」みたいなことを言うと「キム○クとシ○ゴちゃんが仲良くしてるの見るとムラムラするよ」って言うんですよね(本文は伏字ナシ)
え、それってJ禁とか引っかからないのか!?とうっかり心配してしまいましたよ。
この程度は許されるのかなぁ。
商業誌でこういうことサラッと書かれてるとこっちがドキドキしてしまいますよ(苦笑)

後編でどう転ぶのかもう少し見守りたいと思います。

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