お前の無実を証明する――お前を守るのは、俺だ

推定恋情

suitei renjo

推定恋情
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×26
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
45
評価数
13件
平均
3.5 / 5
神率
7.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
シリーズ
フルール文庫ブルーライン(小説・メディアファクトリー)
発売日
価格
¥630(税抜)  ¥680(税込)
ISBN
9784040667331

あらすじ

密室殺人事件の容疑者、フリーライター・小笠原晃司の弁護を担当することになった藤野恵吾。半年前、偶然見かけた彼と印象がまるで違うことに違和感を抱いた恵吾は、晃司の変貌の理由、事件の真相を追うが――?

表題作推定恋情

小笠原晃司,密室殺人容疑のフリーライター,32才
藤野恵吾,民事専門の有能な若手弁護士,32才

その他の収録作品

  • 独占の権利
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数2

何度でも美味しくいただけます

レビューは読了後すぐに書けなければ書かないのが信条なんですが、これは特別。と言うのも何度読み返していて、その何度目かに「書ける」気分になったのでした。
キャンペーン時にとても格安で手に入れたのですが、本当にお買い得でした!
電子版なので繰り返し読むのにもワタシ的にはたいへん快適ですw

大手弁護士事務所に勤めている弁護士藤野とフリーライターで小笠原グループの孫でゲイの小笠原のお話。

小笠原が友人を殺した殺人犯として逮捕され藤野が弁護することになります。
藤野の弁護士事務所は民事専門ですが小笠原グループの顧問だった為、刑事事件でも受けることになり若手で有能な藤野が選ばれたのです。
もちろん藤野も刑事事件の裁判は初めて。

年齢も若い民事専門の弁護士に対して小笠原は自分が殺人犯として逮捕されているにもかかわらず非協力的でどことなく投げやりです。
そんな小笠原に対して、藤野は彼の為と言うよりは大手の取引先の為自分の出世の為と、協力的ではなくても有能な弁護士らしく出来ることを積み上げていきます。

そうやって我慢強く接していくうちに、小笠原はグループの為と思って隠し続きていたことが反対に迷惑になることだと藤野から気づかされ、藤野は小笠原が隠していたことの想いに影響されていつしか小笠原グループの為ではなく小笠原自身の為に無罪を勝ち取る為に奔走していました。

本当だったら検察側がこのくらいの捜査をやってくれなきゃなーな感じなんですが、それくらいの捜査を弁護士藤野がやり遂げます。
職業キャラとしては「検事」が大好きなので、弁護士にここまでやられちゃうとねっと言った個人的な感想はあるものの、これは弁護士が主人公なのだからこれでもちろんいいわけですw

そして、裁判までの藤野の頑張りと裁判を通して二人はお互いの存在が特別なものになっていきます。
藤野からしたら思い切った決断だったのではないかと思いますが、それ程極端な方向転換でもなく自然に結ばれたように思いました。

事件の成り立ちや解決までの流れが長いページ割かれているわけでもないのに心地よいほどに綺麗にまとまっていて、事件に関わりのある人それぞれの想いがわかりやすく伝わってきます。
人物・事件・背景、あらゆるものがバランスが良くてたいへん読みやすい作品でした。

0

自分にだけ見せる姿に惹かれる

本編はラブ的には少し物足りない気がしないでもないのですが、事件を解決する
弁護士で受けになる恵吾のクールな姿がしびれる作品でした。
攻めになる大企業の三男坊でフリーライターの晃司は既に話の初めから殺人容疑者なので
たいした出番がないのですが、逆にそれが弁護士と依頼者の関係が少しずつ信頼関係を
築いていく過程が見えやすいので面白いです。

それになんと言っても痛みがありながらも後味が悪くない設定だと思えたのが
凄く個人的に良かったです。
晃司と殺されてしまった被害者は傍目には高校時代の友人なのですが、
実は二人はゲイで恋人同士だった過去があります。

高校卒業から音信不通だったのが相手からやり直したいと連絡があり断るが、
同じマンションに引っ越してからも何度か会っていたりします。
その内容は妻との離婚相談もありで、事件当日は元彼に呼び出され出向くのですが
直ぐに晃司は元恋人の目の前で誰かに後ろから刺されて気を失い目覚めれば
元恋人は死んでいて晃司が容疑者になってしまうという事件なのです。

事件の密室のからくりや妻の犯行を疑う流れはすんなりくるし、BLに続きありがちな流れだと
夫の浮気相手が男だと知って逆上なんて展開がありますが、この作品は少し違っていて
元恋人がゲイだとか晃司との関係を知った妻が何かをするという展開にならずに
晃司が弁護士の恵吾相手にも隠したかった性癖を裁判で暴くことなく恵吾が晃司の
無実を勝ち取る流れだったし、妻も最後まで気づかずに終わるのでその辺りが
読みやすさと後味の良さを感じる要因だった気がします。

書き下ろしの短編は本編後の恋人同士の甘い話ですが、受けになる恵吾が自立した
弁護士できりっとしてるのに、男相手の恋愛に照れてる感じはギャップ萌えで
個人的には受けキャラが素敵だと感じる作品でした。

3

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