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表題作夏の終わりのサリー

吾郎 高校生
サリー先輩 高校生

同時収録作品あなたにあげる

吾郎 売れない芸人
ジョシュア モデル出身の俳優

同時収録作品髪結い亭主

公次郎 ヤクザ
香椎晶彦 美容師

同時収録作品ふわふわ亭主

公次郎 ヤクザ
香椎晶彦 美容師

同時収録作品珍奇男

その他の収録作品

  • 夏の俺たち

あらすじ

宏(ひろし)と吾郎(ごろう)は保育園からの幼なじみで腐れ縁。
好きなものがいつも被る。服や持ち物だけじゃなく、好きになる相手も…
そして相手は大抵、吾郎の方を好きになる。
現在の宏の想い人は、ひとつ年上のサリー先輩☆
口が悪くてヤンチャだけど、優しくて笑顔が超カワイイ!
だけど案の定、吾郎もサリー先輩にホレていると知った宏は!?
腐れ縁の二人の甘酸っぱいスクールライフを描いた表題作とその後の二人を描いた続編他3編を収録。
小悪魔BOYに振り回される男ゴコロの切なさとエロス満載が満載!

作品情報

作品名
夏の終わりのサリー
著者
吉池マスコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784812487396
3.6

(21)

(5)

萌々

(6)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
76
評価数
21
平均
3.6 / 5
神率
23.8%

レビュー投稿数8

マスコさんの久々高校生もの♪

いつ出てくんのサリーって思いながら読んでた「あなたにあげる」
なるほどラーメン屋のゴローと社長の若い頃なんだこの表紙。
全寮制の田舎の高校って「デリケートにキスして」などのあそこじゃ?
サリーの胸に書かれた龍って・・・龍くんっていなかったっけ。うーん私のメモリーがフロッピーなみの容量で思い出せなかったのですが、孫くんだった。全然違った。

社長の高校生時代、ジョシュに似てないか?まさか当時ゴローとなにかあったんじゃ?と勘ぐったけどなにもなし。
亭主シリーズも「パパがあいしてる」あたりに繋がるかと思ったけどそれもなし。
でもいいの面白かったから。
もしかしたら、これも続きは同人誌でってやつかな・・・。

3

イサヲ

白桃さま

ここにお返事書いても大丈夫かな・・・
嬉しいご回答を、ありがとうございます!
もうとっくに手放していて、調べようがなかったので、とってもすっきりしました( ´∀`)
龍之巣学園!なんかそんな名前だったような記憶がぼんやり甦ってきましたよ~。
マスコさんはギャグもよし、甘酸っぱさもオヤジも青年もエロもよしで、素晴らしい作家さんですよね♥

白桃

またまた白桃です、すんません。補足というか、ツッコミ。
だとしたら彼らは同窓生なのかな。

白桃

イサヲさま、はじめまして。
「龍」って龍正のことなのかなと思ったら学校名の「龍之巣学園」みたいですね。デリケートにキスしての最初の方に書いてありました。
「永遠のボーイフレンド」のみちるさんから、マスコ先生のファンになりました。

誰の物語なのかは、最後にわかる。

あほエロ? や、ま、その通りなんですが。
ただコマを追いかけるだけでも、ニヤニヤできて、ちくっとエロくて、大満足。
しかしそれだけで終わってるようで、どっこい終わってないところが、さすが吉池さん。
オトナが(夏の終わりから)遠い目で恋を眺める時の、甘酸っぱくて、切なくて、少し諦観を帯びた気持ちを、あほエロの彼方にそっと描き込んだような。それが最後の最後になってずしんと押し寄せて来るような・・・
そして、ざぁーっと切なさが通り過ぎた後は、心が晴れて、ちっちゃい虹。
そんな感じの作品集でした。

◆「あなたにあげる」「夏の終わりのサリー」「夏の俺たち」◆

一見別の話のように見える「あなたにあげる」と「夏の終わりのサリー」。
ただ、両作品に共通して、芸人の吾郎が登場します。
「あなたにあげる」では、中華料理屋の店主のかたわら、売れない芸人を続ける吾郎。
かつては人気お笑いコンビの片割れだったらしいのですが、相方と痴情のもつれで喧嘩別れしたとか・・・その吾郎が、俳優のジョシュア(一時は不倫してた事務所社長(実は吾郎の元相方)に冷たくされて傷心まっただ中)と恋に落ちるというお話。

「夏の終わりのサリー」は、時を遡り、吾郎の高校時代。吾郎と、吾郎の幼馴染みで何から何まで吾郎と好みがかぶってしまう宏が、2人してサリー先輩を好きになってしまう、片思いストーリーです。

あれ?「あなたに~」の吾郎の元相方でジョシュアの事務所社長って、もしかして・・・という疑問の答えは、「夏の俺たち」にあります。
宏が好きになった相手を、必ず吾郎も好きになる。しかもいつも選ばれるのは吾郎。
ということは、社長はジョシュアを・・・
ここで、「あなたにあげる」という、まるで気に留めていなかったタイトルの意味が、突如何十倍にも質量を増して、ズキズキと胸を圧迫し始める――
うわ、これは反則ワザだぁ。こんな変化球。。。

これはどうも、吾郎の物語でもサリーの物語でもなく、吾郎と宏の(そして二人が愛した男たちの)物語だったようです。
そして、ここで描かれている愛は、恋愛と言うよりももっとゆるやかで大きくて、その真ん中にあるのは吾郎と宏の絆。そんな気がします。

恋ではいつも吾郎が勝ちで、いがみ合っているようで、認め合っている二人。
宏が一番信頼しているのは、吾郎。
全く表立って描かれていない宏の想いが、高校時代のエピソードを迂回することで、無言の重さを得て跳ね返ってくる感じ。
これは、大人の話だな、と思います。

もっと他に分かりやすい見せ方もあるのかもしれませんが、個人的にはこの、控えめで、言葉足らずにも思える見せ方が好き。言葉にしないからこそ、一筋縄ではいかない想いの重みが伝わる気がします。
ギャグで笑って、最後に甘酸っぱい切なさに包まれる・・・まさに一粒で二度おいしい作品でした。

人気ネタ「赤ちゃんプロレス」を演じる吾郎と宏を描いたあとがきは必見!!
吾郎がオムツにはさんだガラガラが(ry

◆「髪結い亭主」「ふわふわ亭主」◆

ヤクザの公次郎の前に、高校時代付き合ってた晶彦が双子の子連れで現れて――
双子が可愛い子連れもの。

◆「珍奇男」◆

陰間って年くったらどーなるの??と前々から疑問に思われてる皆さま必読。
主人に捨てられた陰間が座頭に拾われる、ほのぼのショートストーリー。

11

かわいいコメディ、だけじゃ終わらない。

初読みでしたが、全体のピントをあまりはっきりさせない雰囲気が好き。
かわいい絵柄の軽いコメディかと思いきや、それだけでは終わらない。

短編が7編、話は3つ。
最初の一編を読みながら、サリーって誰?と……w
そして二編目……、ああ、そうかこれ過去編なのね?
そして主役はイケメンモデルのジョシュアじゃなくって
おじさん達の方なのね〜と分かる。

ふむふむ……あれ……、うーんとそれで?
と思いながら、違う話に突入。
双子が可愛い子連れBL『亭主〜』二編、
薹が立って捨てられた陰間の話『珍奇男』、
そして、最後にサリーがやってきます。

サリーを通して繋がる、過去と今。

最後に切なくジーンときてしまいました。
「夏の終わりの〜」というタイトルが秀逸。

2

久々のマスコ節☆全開

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!
久々に吉池マスコ氏らしいといいますかアホエロっぷりがたまんない作品の仕上がりに
自身は大満足であります!!!
マスコ氏の何を知っているのかと聞かれると何とも答えづらいところなのですが
それでも全体を通して勢いのある話とほとばしるエロとたまにほろ苦テイストが入るあたりツボを外してないなぁと感じます。
表題作の他に5作入っていてどれを読んでも読み応えアリの素敵なまとめ方をされていて
吉池マスコ氏、やっぱり好きだなーと再確認させられる仕上がりでした。

初見の方は、かわいい絵柄につられて買ったら割と汁多めだった!ガーン!!!
ってならないようにご注意くださいwwww

1

この回りくどいような変化球が重いのだ

吉池先生にすっかりやられてる。
この甘さとほろ苦さ、切なさとギャグと、そしてエロと。
読み終わってまず出るのが、感嘆のため息なんだ。

「あなたにあげる」「夏の終わりのサリー」
冒頭に来る話はモデル出身の美形俳優ジョシュアが、既婚者の事務所社長とデキていて、でも上手くいってない、というところからはじまる。
そんな時出会ったのが、ラーメン屋さんと芸人さんを並行してやっているゴローさんだった…
ゴローさんと想いが通じるジョシュアだが、社長に関係がばれていざ修羅場かと思いきや!
いや、修羅場は修羅場なんだけど、まさかのオチがくる。
そして社長とゴローの過去の話に移り、高校時代、社長が全寮制の男子校で先輩に淡い恋をしていた話になるのだが、これがまたなかなか切ない。
社長は吾郎にいつもいつも負けていて、すごく複雑なんだと思う訳。でも自分が劣ってて負けてる訳じゃなく、吾郎がまさってるから勝つ訳でもなく、そういう所は本能的にわかってる訳よね。だから信頼感のようなもの、離れがたさのようなものを持ち続けてるんだと思う。色んな矛盾みたいなものを抱えながらも、自分の大切なものは吾郎だって大事にしてくれる、そこがいつだってブレない2人の絆なのかな。

「髪結い亭主」「ふわふわ亭主」
ヤクザの組員・公次郎は、組長の娘が事故死したことでその娘の夫・晶彦に会うが、実は晶彦と昔付き合っていた…という冒頭。
晶彦は小さな双子を育てていて、彼らの人間関係が色々入り組んでいる訳です。はっきりした正解は最後まで仄めかしのままなんだけど、極道の公次郎のヘタレ振りと、ゆるい感じの晶彦が実に腹を括ってるさまが描かれてます。晶彦、いい!一途で、正直で、健気で、何より強さを持ってる。

「珍奇男」
タイトルからのイメージと違う、囲われて、捨てられた陰間妾のお話。マスコさんには珍しく?ギャグっぽい展開はない。切ない系でした。

「夏の俺たち」
なんの因果か、再びコンビを組んだら超ブレイクしている社長と吾郎。サリー先輩も前とおんなじ笑顔で笑ってくれてるんだよ。
こういうオチを持ってくる所が、吉池マスコ様の凄さだと思う。

1

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