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表題作ユウナ 秘せられた王子

アドルゥザ,ユウナの契約獣
ユウナ,亡国セイリアの王子,22歳

その他の収録作品

  • あとがき
  • 特別番外編 アドルゥザの苦悩

あらすじ

寒村で身を隠していたユウナにも敵は迫り、ついに村全体が焼き払われる。命の危機に瀕したユウナは、とっさに禁じられていた縛呪ー契約獣のアドルゥザを人間にする呪いーを発し、意識を失ってしまう。目が覚めたとき、傍らにいたのは美しい青年。夢のなかで、彼はユウナのからだをやさしくいやらしく労ってくれていたけれど・・・・・・まさかお前がアドルゥザだなんて!? 獣であり下僕である契約獣との悲恋、ついに登場!

作品情報

作品名
ユウナ 秘せられた王子
著者
吉田珠姫 
イラスト
すがはら竜 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062868365
2.5

(4)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
9
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

馬×ぼんやりお姫様の地味恋♪

吉田珠姫さん作品といえばヤンデレ、鬼畜、ドロドロ…。
そんなイメージを抱いていたので
こちらの作品には期待を(良い意味で)大きく裏切られました!


男装の王女・アイラが活躍するファンタジー三部作の
スピンオフだそうで、
本書の主人公は、ヒロインの兄で王子のユウナ(受)。

か弱いユウナの安全のため
両親は勇ましいアイラを男装させ王子とカモフラ。
ユウナは子どもの頃から女装…という設定のようです。

敵に襲撃され最早これまでというとき
ユウナ(受)は彼を生涯守る契約獣・アドルゥザ(攻)を
人の姿に変える。

目覚めると、目の前には美声年(アドルゥザ)が。
ユウナが眠っていた1ヶ月の間にすでに妹のアイラが
国を奪還していて…という展開から分かる通り
ファンタジーといっても
このお兄ちゃん編はほぼずーーーーっと山小屋で
攻とイチャついてるだけのお話です(でもそこが面白い)。


ユウナのような女の子っぽい受は好みじゃないはずなのに
彼のあまりに育ちが良くおっとりしたキャラクターに
癒され、思いの外楽しく読めてしまいましたw

どんなに焦っているときも丁寧な言葉遣いで
「苦しいのですかっ!?」
「大丈夫でしょうかっ?」
アドルゥザの傷を治すときでさえ
「傷よ治れ」とかではなく「治りなさいっ!」
なんかツボる緊迫感のなさでしたw

アドルゥザはアドルゥザでヘタレというか
馬だけあって草食系?
ずっと好きだった主と小屋で二人きりなのに
シャイな性格&忠誠心のため、なかなか襲わない。
健気だけど、ヒーローとしては優しすぎるというか
後先考えずユウナを山小屋に閉じ込めるあたり
頭はあまり良くなさそう(失礼)なところに萌えましたv


あとがきでは、作家さんと担当さんとの会話に笑いました。
「しょせん『馬』ですから」って酷いw

華やかな冒険活劇のサイドストーリーだけあって
展開といい二人のキャラといい日陰感が半端ないんだけど
そんな控えめな二人が愛しく思えるお話でした♪

5

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