大人しそうに見えて結構大胆だよな

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表題作となりのワカゾー

干潟鈴20歳・美容専門学校生
新木充30歳

同時収録作品ワンデーコンタクト

あらすじ

真面目が取り柄のゲイの新木は若い男が苦手。
好みのタイプは誠実な年上の男。
それなのに引っ越したばかりのアパートの隣人は
新木が最も苦手な若くてチャラそうな干潟という学生だった。
その干潟に「あんたといると癒される」と
突然口説かれキスされてしまう。
好みじゃないのに新木の胸は高鳴り――!

作品情報

作品名
となりのワカゾー
著者
沢マチコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047301009
4.1

(134)

(53)

萌々

(52)

(27)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
20
得点
554
評価数
134
平均
4.1 / 5
神率
39.6%

レビュー投稿数20

ワカゾー成長記

帯の絵柄に惹かれて購入。
ペット禁止のアパートに住む新木さん(30歳・ゲイ受)が、
猫の声がする隣の部屋に注意しに行くところから始まります。


※ネタバレ多!


新木さんが黒髪メガネの地味な見た目なのに対して、
隣の部屋の住人・干潟くん(20歳・ノンケ攻)はチャラい
今時の若者風。
テレビの受け売りで、若い男はすぐキレるし何を考えてるか
分からないと思ってる新木さんは、部屋から出てきた干潟に
ビビりつつも、猫の可愛さにほだされてしまいます。
それから、猫に会いたいがためにご飯のおすそ分けを持って
行ったりしてるうちに、干潟はいい人かもと思い始める新木
さん。警戒心皆無。
ま~つけ込まれますよね笑
干潟の部屋に上がり込んで酔っ払って、キスされちゃいます。
ノンケが男にキスするのに「癒されるから」というのは、
理由としては大分弱い気がするのですが、そこはご愛嬌。
これですんなり上手くいくのかと思いきや、新木さんに
「もっとよく考えた方が…」と言われてあっさり引く干潟。
そんな干潟にぐるぐる思い悩んだ新木さんがちょっと避け
たりしたものの、ある事をきっかけにまた会うようになります。
そして、干潟が切ってあげた新木さんの髪型
(干潟は美容師の専門学生)でなんやかんやあって、
またキスされちゃって、今度はいい雰囲気に。
今度こそくっつくのか!?と思いきや、遊び人・干潟の所に
女性が訪ねてきて一悶着、さらにアパートの管理人に猫が
バレて干潟は退去することに…。
その後の干潟の告白が年下らしくて良かったです。
新木さんを真っ直ぐ見つめて、苦手な敬語で率直に伝えます。
そして干潟の引っ越しの日に、同じく率直に気持ちを伝えた
新木さん。
最後のエロシーンは少なめだけど、新木さんの気持ち
よさそうな表情がエロかった…!
個人的にナニがナニして…がエロエロでも、やってる
人達の表情が微妙だと萌えないので、これは満足。

続編の「ワカゾーとメガネっこ」では、一緒に暮らし始めた
二人が生活のリズムの違いですれ違ってますが、大人な新木
さんの言葉で将来が見えたのでほっこり。

全体を通して、二人それぞれの描写が良かったと思います。
新木さんは恋愛ではぐるぐるしてるけど、ちゃんと社会人
だし常識人だし、年上らしいところがある。
干潟はチャラくて遊び人だけど、将来に向けて頑張ってる
し、新木さんの言うことは真面目に素直に受け止める。
新木さんにタバコのポイ捨てを注意された後ちゃんと携帯
灰皿持ってたり、新木さんに「不誠実」と言われてちゃんと
女性に謝りに行ったり。
素直~wと思いつつ萌えました。

描き下ろしは猫目線でとっても可愛かったです。
猫に嫉妬する干潟に、シロヒゲ(猫の名前)と一緒に
「やってらんないニャ…」と思ったのでした笑


評価は「萌×2」と迷ったのですが、年上の正しい言葉に
素直な年下攻めと、あとは絵柄に加えて、キスの時の横顔の
鼻から唇のラインとかくっつき方とか絡み方とか…なんか
変態くさいですが、そういうキス描写が好みと合致した
ので、個人的な嗜好を加味して「神」です。


4

とても自然でほのぼの恋愛

とても好きな作品です!
終始ほのぼのして暖かい恋愛でした。

この作品の帯に書いてある『年の差』がちゃんと描かれています。
言葉使い、見た目、態度、考えていること
10歳離れていると結構違ったりすると思うんです。そういう所がとても丁寧に描かれていて好感が持てました。

始まりは主人公(新木)が「若い人が苦手」ということ。
そこから恋愛に発展していく過程が強引でなくちゃんと道筋を追っているところが自然で読みやすかったです。
お互いを知っていくうちに変わっていく気持ちの変化が見ていてドキドキしました。

チャラいワカゾーの方(干潟)も最初は新木に対して「面白い人」ってだけでしたが次第に新木の真面目さに向き合って付き合ってた人とけじめつけたり敬語で話そうとしたり変わっていく感じが可愛いと思いました(*´`)

エロは少なめですが丁度良かったです!
絵柄もすっきりしていて見やすくオススメです(^^)
メガネ受け好きな私には満足でした!

4

組み合わせ最高〜( ノ゚Д゚)ノ

最初絵をみて、これおもしろいのかなー?と思いましたが、

めっちゃくちゃ萌えました!


受けがたしかに地味っぽいんだけど、
攻めがチャラくてイケメンでかっこいい♡
でも年下らしい素直でかわいいところもあって…
受けも絡みのシーンではエロい顔してて本当にドキッとしました。
ギャップ萌えが盛りだくさん!!

そう思うと絡みのシーンすごくよかったと思います。最後までみたかったのも本音ですが!(笑)

もう一本短めの作品が収録されているんですけど、そっちの方も、似たような感じで目つき悪くて怖がられがちな攻めと、地味でメガネな受けです。こちらも短いしあっさりしてるけど、ほのぼのとしてて癒されます。

3

意外と大胆なんです。

今どきのチャラ男×もっさり眼鏡な天使受け。

まず受けの新木さん。
見た目はもっさりと地味で黒髪眼鏡な三十路さん。
そんな彼は、料理が上手で家庭的。さらに猫好きで、猫とじゃれている姿がとても可愛くて天使です。
酔っぱらって無防備になっている姿も天使。
干潟くんが癒されて思わずキスしちゃうのも大納得。

と、そんな大人しそうな見た目に反して、思い立ったらすぐ身体が動いてしまう大胆な性格も持ち合わせています。さらに、控えめに見えて「悪いことはダメ」とはっきり伝えられる真面目さもあり、大人の男性としての魅力もたっぷり!

さらにさらに、新木さんは真性ゲイで、自分からフ●ラする大胆さもお持ちです。性に無頓着そうな真面目な彼が実はエロいなんて…干潟くん風に言うと「マジヤバイ」ですよね…!笑
あとロックバンド好きというギャップも衝撃的で萌えました!笑

そして攻めのワカゾー・干潟くん。不誠実な恋愛遍歴を持っていたり嫉妬でキレたりしつつも、新木さんに自らアプローチして歩み寄る姿が若々しくて可愛かったです。
自分で切った新木さんの髪が気になってちょんとちょんと触っている仕草にきゅん。
そして、敬語が苦手な彼が、新木さんには初めて真剣に「好きです。付き合ってください」と伝えられるようになったのが素敵でした。
新木さんの誠実さを受けて真っ直ぐ素敵な大人に成長してくれそうです。

最後シロヒゲ視点の甘々な二人に最高に癒されました。
いつまでも見ていたい、読んでいて幸せな心地になれるお隣さんBLでした。

3

年の差なんて関係ないワ!!!!!

YouTubeのボイスコミックチャンネルでこの作品を知って、あまりにも自分のツボを刺激するので購入してみました。

個人的には良い意味で、普通の物語なのでインパクトはほとんどないように感じますが、その代わり安心して見届けられる作品かなと思いました。(ネタバレ多し)

新木さんという30歳の男性(ゲイ)と、干潟くん(20歳)の二人、プラス猫一匹のお話です。
新木さんは黒髪眼鏡っ子という受けによくある容姿。冴えない地味な印象ですが、黒髪眼鏡受けブラボーな私としては無条件で高評価です。シンプルな線で描かれた作画も好みですし、か弱い雰囲気を纏っているものの、大人としての自覚や自分の軸をしっかり持っていて、見た目に反してそこまでナヨナヨしていない所も高ポイントでした。
若い男性が大の苦手で、テレビの情報だけで勝手に偏見を持ってしまっている新木さんですが、残念なことにその地雷であるワカゾーは隣の部屋に住んでいました。

攻めの干潟くんは美容師の専門学生で、敬語を使うのも使われるのも苦手という新木さんが一番苦手とするワカゾーくんです。ペット不可のアパートなのに猫を飼育しているのを注意するため、新木さんがお宅訪問することで二人の関係はスタートします。新木さんにとっては災難かもしれませんが、「隣に住んでくれてありがとう、干潟くん」とだけ言っておきます。
苦手意識が尋常ではない攻めとの会話に多少屈してしまったり、攻めに話す内容を練習したのに緊張してなかなか出てこないところが何とも可愛らしかったです。

そこから完全に干潟くんにロックオンされてしまい深い仲になっていく二人ですが、いろいろと不安になることも増えていきます。
チャラそうな年下の若い男が、自分なんかを本気で相手にするわけない!と疑心暗鬼に陥ったり、干潟くんの過去の女が登場したシーンではこの世の終わりみたいな雰囲気の修羅場も経験します。円滑に物語が進むわけではないのですが、そこまでシリアスになるわけでもなくて基本ベースがほのぼのでまったりしていたので終始読みやすかったです。突飛な出来事があるわけではない、だからこそリアリティがあって自然と物語に寄り添える、こういう作品大好きだなァ。

しっかりと随所にキュンポイントも散りばめられているので読み進めていくのも楽しかったですし、作品を読んだ後にしばらく干潟くんロスのような気持ちになってしまうほど。苦手な敬語を使って不器用に新木さんに告白する干潟くんには揺るぎない信念を感じました。よくやった!!
どんどんスパダリ感が滲み出てくる罪深い干潟くんと、年上の包容力もありつつただただ可愛らしい新木さん…。これだけ言わせてください。「ごちそうさまです」と。いやらしい要素もさほどなく、そのようなシーンですぐお腹いっぱいになってしまう自分としては個人的に有難かったです。
年の差あり、すれ違いもあり、価値観の違いあり…。それでもお互いの不器用さや至らなさを二人でフォローし合って、どんな愛の形にしようか?と模索していくような感じが読み終えた後の心地よさを格別なものにさせたと思います。

ペット不可のアパートにいる「シロヒゲ」という、少々ワイルドな名前の猫(メス)は干潟くんが拾ってきて、名前のセンスこそ壊滅的にないものの大切に育てられています。新木さんが注意をしにお宅訪問=出会いの発端になったヌッコなので、物語にも度々登場。不穏な空気から始まったこの関係から二人が互いへの親愛の気持ちを紡いで形にしていくまで、酸いも甘いも噛み分けた環境にいつもいたシロヒゲはまさしく恋のキューピット的な存在です。飼い主である干潟くんよりも新木さんにぞっこんなシロヒゲ…。
とんでもなく優秀でとんでもなく可愛いチロちゃん(新木さんがいつも呼ぶ名前)に癒されました。

違うお話の「ワンデーコンタクト」は男子高校生の物語です。
勘違いから始まる関係ですが、真面目で天使のような優しさを持つ受けに、順調に絆されていくやんちゃな男の子が微笑ましかったです。恋愛には発展していませんが、「その青春、大事にしなさいよ!!」と若さを忘れた自分からの喝を送りました。分量もないので軽く読めてよかったです。

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