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表題作伝えていいの(1)

幹尚史、大学生
谷部叶、サラリーマン

同時収録作品猫より遠い

矢野、サラリーマン
江藤、大学生

同時収録作品風の音色と潮の音

あらすじ

映画の好みが似ていることから知り合った幹と谷部。ある日幹から告白された谷部は驚くが、受け入れ付き合うことに。1、2巻同時発売。

作品情報

作品名
伝えていいの(1)
著者
富士山ひょうた 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
シリーズ
伝えていいの
発売日
ISBN
9784344835016
3.7

(20)

(2)

萌々

(10)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
74
評価数
20
平均
3.7 / 5
神率
10%

レビュー投稿数6

緩めのラブストーリー

学生×サラリーマンの年下攻めのお話。2巻も発売されていますがお試しで1巻だけ買いました。しかし、上巻だけだとかなりゆるく終わっているのでやはり2冊一緒に買えばよかったかも…。

知り合って、友達になって、あれ?この人自分が好きなのかな?て思って…
もちろん男性同士なので男女のようにあからさまに進展していったりしないのですが、このくらいのスローテンポは好みでした。特に、歳の離れた友達、会社でも学校でもない別のきっかけで知り合った関係というのがとても好きです。

二人ともガッツリした性格でないので雰囲気はとても穏やか。
恋愛ものにあるようなドロドロやケンカや、そういうものとは無縁な感じです。
最近富士山さんの「ディアグリーン」という作品を読みまして、こういうたるたるした作品好きだなあと思ったのですが、これもそんな感じです。
たるたるしたお話って、好みも別れてしまう気もするのですが、緩急の穏やかな作品が好きな方にはオススメです。

しかし、やはりもう一歩突っ込んだお話でもよかったかな?と思わなくもないので1巻は星3で。
続きも早速買って読みたいと思います。

1

伝えなきゃね

表題作は学生x社会人の、じっくり心の動きを辿りながらの深まっていく二人編。誰が読んでもキュンとしてしまう、さすがの展開です。

同時収録で2005年と2000年の作品が2点。
「猫より遠い」
体から始まった学生x社会人の、言葉が足りないがためのすれ違う想い。受けの焦りや迷い、若いがゆえの先走った絶望感。
お互い手遅れになる前に言葉が滑り出て。甘く仲直り、良かったね。

「風の音色と潮の音」
高校一年の夏休み。この子達は大人の駆け引きとは無縁の、ド直球な感情のキャッチボール。
『ホントはさ オヤが別れんのも 転校すんのも 康二と離れちゃうのも みんな』『嫌なんだ オレ…』
口にしながら大粒の涙をこぼす敦士。
じれったい「大人の」BLで、これが言えれば!っていうCPがどんだけいることか。
まっすぐでまっすぐで、まっすぐで。照れずに敦士のありのままを受け止める康二もまた、こんな清潔な想いに相応しい。
二人の夜の砂浜でのキスシーン、すごく尊かった。

3

ゆっくりと始まっていく

同時発売に浮かれていたせいか。
気付かず読んでしまいましたが2009年から続いていた作品でした。

富士山さんらしい、何か特出した出来事があるわけでもない平凡な日常の中で気の置けない存在からの告白。
向けられる好意を薄々感じながらも、そんな馬鹿なと打ち消す普通さ。
リアリティを感じるという訳ではなく、想像し易い男性像から始まり進むにつれキャラの奥深い根っこの部分が引き出される。
男同士だから安易に気持ちを受け止めることも、気持ちを素直に認めることもできず始まるお付き合い。
流れに任せているだけにも見えるせいか、もう少し真剣さを求めたくなってしまいます。
けれど自然体でフランクな2人の間に紛れ込むように顕になる感情の高まり。
勢い任せの思わぬ展開に谷部の雑な性格と無駄な行動力は充分に理解する事ができました。

そしてその先は、当然次巻へと持ち越しとなります。

1

やっぱり好きだな〜

富士山ひょうたさん、大好きな作家さんの一人です。

今回のお話は初出が6年前という事ですが、1、2巻同時発売ということで先を読みたいストレスを感じる事無く最後まで読めて、本当に満足度が大きいですよね(笑)
他の連載は、何年もジリジリ待ってるのもありますから(笑)

特に大きい事件や、個性的な人物が出てるという事もないお話ですが、幹(攻)の谷部(受)に対するアピールが臆病で、腰が引けてると思えば積極的だったり、いちいち谷部の心境を勝手に深読みして落ち込んだりと可愛いんです。
谷部に彼女がいた頃から、行動パターンや私生活を意識して、いつの間にか自分が隣で居たいと思う幹の可愛さ。
良いわ〜好きだわ〜♡
強引に谷部に強要する事もなく、一言をつげるのも手探り状態で谷部がどう思っているかを考えて落ち込んで、いちいちが可愛い(笑)
で、また谷部が真面目で素直だから本当に穏やかにほっこり読めます。
突出した人物や事件が無いからこそ、日常の中での二人の感情の変化をじっくり読めて、後からじわじわ良い感じです。

6

じっくりゆっくり愛を育んでいく過程が良い!!!

富士山先生は作者買いをしている先生の一人です。

今回、2巻同時発売という事で、続きが気になって悶々としなくて良い!!し、たっぷりじっくり作品を楽しめるという事もあり、その点もとても良かったです。

特にあらすじもチェックせずに読み始めたのですが、前々作の「年下の彼の彼」のようなほのぼのさがあって、私はとても楽しく、そしてじわじわむずむずときめきながら読む事が出来ました。

特に大きな事件も起こらなくて、ノンケだった2人がお互いの存在が大切で、一緒に居て居心地が良くて・・・とりあえず付き合い始めて、徐々に
愛を育んでいく・・・
ある意味プラトニックな状態を経て・・・という流れがとても素敵ですし、何よりもとことん平和で、幸せな気持ちになります。
十代のピュアな初恋カップルを見ているような感じです。

攻め様の友人が理解あるというのもよかったですし、何よりも一緒に居ることがとても自然である・・・というような雰囲気を醸し出している2人の様子が、読んでいてとても心地よかったです。

表題作の他に、先生の初期作品2編も収録されています。

「猫より遠い」
客と店員として出会い、体を重ね合いながらも、お互い本当の気持ちを言えなくて、ぐるぐるしてしまう・・・そんな不器用な2人のお話です。
お互い臆病ですれ違いかけるけれども、ちゃんと本当の気持ちを打ち明け合ってハッピーエンドになるので、すっきりです!攻め様がヘタレです。
ヘタレな攻め様好きです!

「風の音色と潮の音」
10年来の幼馴染みのでもある高校生同士のお話です。
これからどうなっていくんだろう・・・なんて妄想も広がりますし、2人の一晩の逃避行(ミニミニロードムービーっぽくって良かった)も、若い!!青春だ!!という感じで、初々しくて、青くさくて良かったです。
結末が良い!!康二パパ最高です。

6

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