犬のように這いつくばって、悦んでいたな?

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表題作王に純潔の証を捧げ

セリオス,聖将と呼ばれる碧き星の一族
リュラ,17歳,ウルヴァ王国の王太子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

王の落胤である踊り子のリュラは、王宮で聖将セリオスと出会う。その瞬間、彼は歓喜の涙を流し、リュラを唯一絶対の主と誓った。愚かしいまでの一途さで忠誠を捧げてくるセリオス。そんな彼を誘惑し堕落させようとするのは、無理矢理に王宮へ連れてこられた意趣返しのつもりだった。だが聖人とも称えられるセリオスがリュラに魅了され、欲望を滾らす姿に愉悦がこみ上げてきて……。

作品情報

作品名
王に純潔の証を捧げ
著者
宮緒葵 
イラスト
雪路凹子 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829625996
3.7

(47)

(19)

萌々

(10)

(11)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
7
得点
171
評価数
47
平均
3.7 / 5
神率
40.4%

レビュー投稿数7

やっぱり女王様受け‼

先月末に続いての発刊ありがとうございます!
宮緒先生のお話はヤンデレスキーのわたくしには全部ストライクですが、今回の作品は見事好みど真ん中の女王様受けでした!!!
先生の作品の攻めがヤンデレであることはもう当然の真理なんですけど、受けは色々バリエーションがあって、私は良い子な天然受けよりも、だ ん ぜ ん 性格の悪い女王様受けに萌えます!

やられたら倍返し的な勝ち気さで、不本意に王子様することになった原因となる人物の、親友である攻めを誘惑して手駒にしようとする、受けの潔い外道さがすごく面白かったです☆
そのうちに、這いつくばって精○をペロペロしちゃう攻めがすごく可愛くなってきて、何回も心の中で(たまに口でも)可愛いと言ってしまう受け。
それからもう急所を踏まれて「ありがとうございます!」という攻めを独占したくて、今回先生がどうしても着けさせたかったというアレを常に着用させて、貞操を守らせる受け。。
そして民のためではなく犬を自分以外見ないようにさせるために、王様になっちゃう受け!
もう清清しいくらいに自分本意に攻めを可愛がっちゃう受けが良かったです~♪

攻めの方も、最初は純真で清廉な感じだったのに、ご主人様が好きすぎてヤンデレっていっちゃうところがすごくツボでした。終盤で受けが当て馬くんにペロペロさせてあげちゃって、そんなの攻めは良いの!?と思ってたら、最後にまさかの展開☆
ですよね~やっぱりダメですよね~、と納得しました☆
あと、この国は間違いないなく受けの代で滅びるなと確信しました(笑)

9

突き抜けて楽しい

宮緒さん、ぶれませんねw素晴らしい。面白かったです。ひとつのジャンルにしてもいいんじゃないかと思えるほどの強力な宮緒ワールドが存分に味わえました。

この馬鹿馬鹿しいほどの仰々しさと変態っぷりが楽しい。そして、飼い主がドンびくほどの忠犬?ぶりがw
純真で一途に尽くすセリオスを手玉に取ってやろうと翻弄する受け様ですが、きっと普通だったら立派な女王様受けなんでしょうが、この予想を超えた執着ワンコにはさすがの女王様もたじろいでます。…そうでしょうとも。
変態ワンコの描き方にますます磨きがかかって、宮緒さんぶれないな~と感心してしまいます。リュラも、腹黒いし立派に女王様の器なんです。そこがまた気持ちいい。ただ運命に翻弄されるのではなく、たくましいんです。結構なタマなのに、それさえもたじろぐほどのセリオスがまたすごい。当て馬レグルス将軍も普通だったら主役張れるくらいのキャラなんですけどね…。
ミルザムさんもきっと有能でまともな人だと思うんですが、こんなとんでもない人を相手にしたばかりに振り回されて可哀相w登場時にはヤリ手の重要人物っぽかったんですが、周囲のレベルの高さにあっという間に置いてけぼりで、後始末に奔走していて、笑えます。
宮緒作品の好きなところは、変態度が突き抜けるあまりにシリアスなはずが笑える、という部分。いたって大真面目に進行しているのに、お腹抱えて笑ってしまえるところです。
そこがイラストの雪路凹子さんの漫画の作風とも共通していて、そこからの登用かな?
至って大真面目に、真剣に変態しているおかしさが、メリーバッドといってもいいようなラストにも関わらず、妙な爽快感に仕上げてくれています。
あー、面白かった!

5

冒頭から面白いなんて!


架空の国が舞台のシンデレラストーリー。

受けのリュラは母に女手ひとつで育てられ、やがてそんな母が亡くなっていまい、姉弟を養うために場末で生前の母と同じ踊り子として働きます。
そんなある日、自分が国王との間に出来た隠れ子だと判明。

もう冒頭でワクワクが止まりません。

そして騎士である攻めセリオスと運命的な出会いを果たし、二人の世界が変わります。

この作品を一言で表すと「攻めが受けにだけドМ」。
貞操帯嵌めたり、アレを踏まれたりして涎を垂らしながら恍惚としてる様は狂気すら感じます。

外ではクールな聖なる騎士様ですが、受けの前だけはドМ犬。
というのも、受けには王家に伝わる不思議なフェロモンが出る体質でそれがキーワードになります。

また、話のスパイスになったのが、受けを嫌う大臣であり騎士の友人の存在。
この人がいなかったら、こんなに盛り上がらなかっただろうなぁと思います。

最後もゾクリとさせられる展開で、ほとんど一気読み。
絵が少し独特ですが、内容は期待を裏切らないとても良い作品でした。

3

宮緒(犬)作品は、ファンタジーの方が楽しめる!

タイトルの純潔の証……ってなんぞや?と思っていたら
まぁ、そういうことでしたか(笑)

雪路さんの美しい表紙にも惹かれ読んだ本作、
今まで読んだ宮緒作品の受けの中で、一番好きだったかも。

舞台はファンタジー世界。
王の落胤で踊り子の息子として市井で育ったリュラ王子と
彼にだけ仕えることを誓った、蒼き星の一族セリオス。

攻めは通常運転で、犬。
最初は「聖将」などと言われていたのに、やっぱり駄犬。
会った瞬間から攻めにとって受けが全て、という究極の主従モノだが、
あらら、とんでもないところまで堕っこっちゃった。

宮緒さんの犬には時々ついていけないこともあるのだが、
これはファンタジー設定なこともあり、
この変態突き抜けっぷりも個人的にはすんなり受け入れられ、
(あああ〜?っていうところまで行っちゃってますけどねw)
超美貌でビッチ、でも実はで家族思いでクレバーという受けのキャラが
好みだったこともあり、かなりノリノリで読み終わった。

いや、しかし、この国この先どうなるのかな?
宰相ミルザムさん(←結構好きなキャラ)の苦労が偲ばれます(笑)

7

動乱を沈めた女神の伝承

動乱を沈めた伝承の女神の御子は、淫靡な香と舞で敵兵を腰砕けにした。
建国神話・動乱を色香で鎮圧した英雄ファンタジーなので、流血場面アリアリ。
・・と、覚悟して読んだけど、結末が惨かった。サロメみたい。
奸計あり
殺戮あり
報復あり
恋の駆け引きあり・・で、色々な要素を盛り込んだ物語だった。
ただエロスを楽しむだけじゃない。

最後に純潔の証を取りに行く必要があったかなー、と血生臭い結末にひけました。
純潔の証を見て、誠意を喜ぶ主人公が怖い。
手玉に取られた敵国の将軍がお人好し過ぎて気の毒になりました。

1

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