義父はゲイでした。

グレーとブルーのあいまで

gray to blue no aima de

グレーとブルーのあいまで
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
35
評価数
9件
平均
3.9 / 5
神率
22.2%
著者
 
媒体
コミック
出版社
プランタン出版
シリーズ
Cannaコミックス(カンナコミックス・プランタン出版)
発売日
価格
¥690(税抜)  ¥745(税込)
ISBN
9784829685822

あらすじ

性格も容姿も平凡で「つまらない男」と
評される高校教師の甲太郎。
甲太郎の義父で、50過ぎてもどこか色気漂うゲイの庚子。
若さと美貌を売りに男をとっかえひっかえしている
甲太郎の教え子・小夜谷。
年齢も立場もバラバラな3人が
甲太郎を中心に繋がっていき――。
いくつになっても愛に不器用な男達のラブストーリー!

表題作グレーとブルーのあいまで

小夜谷雅寅,高校生,受の義理の息子(教師)の教え子
城山庚子,妻に先立たれ娘も巣立って独り身,50過ぎ

その他の収録作品

  • Blue-gray(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下:イラスト

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レビュー投稿数5

相手の人生に爪痕を残すような恋

庚子さんの枯淡とした色気にやられました。
諦めを感じつつも、まだ欲の残っている姿に魅せられます。

マサトラくんの若さは、庚子さんにとって
鬱陶しくもあり、羨望の対象でもあるんだろうなあ。
この恋が長く続くものとはちょっと思えないのですが、
それでもマサトラくんの一生にとって、
庚子さんみたいなオトナとつきあえたことはすごい大きな出来事になるんだろうと思いました。

なんかよいものを読んだ、という気分です。
ありがとうございました。

0

タイトルも沁みます

糸井さんは、何かが心に残る作品を描いて下さる方で
カップル以外の登場人物もとても魅力的だと思います。

DKと50過ぎの結構な年の差カプ、
リアルでは難しいかもしれませんが
庚子さんほど魅力的ならアリです!!
結婚して子を授かってもゲイという方もいらっしゃるだろうなぁ…。
妻は娘が幼い頃他界し、その娘も結婚して家を出ているなら
なおのこと寂しいんじゃないかな。
その分自由奔放に生きられるかもしれないけど。

娘の旦那で高校教師の甲太郎が、
最初は平々凡々という印象でしたが
懐がデカいというか…他人の気持ちに寄り添えるいいヤツで
だから庚子さんも生徒のマサトラもつい本音をこぼしてしまうんだと
妙に納得できました。
甲太郎にも妻との距離に悩んでいて
それを庚子さんの一言で元気もらえて
支えて支えられてという人間ドラマが素敵!!

マサトラの生意気っぷりときたら!
若さって怖いものしらずだから突っ走れるし
今しかない魅力っていうのもあるんだろうけど
ブラックでコーヒー飲んで庚子さんを認めさせるって可愛かった!!
調子こいてたのをぎゃふんと言わせ続きられたりww
どうやったって庚子さんの経験値には追い付かないけど
マサトラなりに一生懸命でとても微笑ましい…。
私はどうしても庚子さんに感情移入してしまいましたが。

人生は一度きりしかなくて
今しかない出会いがあって
未来はどうなるかわからなくても
気持ちにまかせて行動することも大事なんですね。
本気の恋は、そうそう何度も出来ないものでしょうし…。
じんわりした読後感をいただきました!!

2

単純な物語は描かない。

相変わらずいいお話を描いてくれますねぇ。
今作は三角関係を描いたものですが、三人の関係性にというよりは、キャラクター一人一人の心理描写に重点を置かれ、それぞれのドラマが展開していく先に見えてくる三人の繋がりといった、ちょっとトリッキーなパターン。

メインの語り手である甲太朗(32歳、妻帯者)は、妻の父親・庚子(こうし)と勤務先の教え子・マサトラ(高校生)の間に立ち、最初は庚子とマサトラに狙われているのかと思いきや…、二人の間を取り持ち、年の差を埋める役割を果たしていきます。

庚子さんがステキすぎです。ずっと忘れられない辛い初恋を心の奥にしまい、ゲイとしての「日常」を生き抜いてきた男。甲太郎がマサトラの悩みを理解しようと、同性愛について調べて抱いた感想に「薄い」と一喝。腐女子についても言われているようでドキッとしました。

マサトラもチャラっちぃおこちゃまから、憧れの男性に恋をして男らしく変わっていく。当初は全然相手にしていなかった庚子が、心の中でそんなマサトラをイイ男だとちゃーんと認めるシーンがあって、実はすでに恋しちゃってるのね。そんなオトメなところも庚子さんの魅力続きなんだなぁ。

BLではノンケであっても魔がさして同性と関係を持っちゃうパターンはありがち。男同士の友情と恋の線引きについて、身体の関係があってもなくても友情は成り立つのか問題ってのがずーっと懸案事項として(大袈裟)わたしの中にはモヤモヤとあって、いまだにあいまい。まぁ、決着をつけることでもないですしね、そこを色んな作家さまにたくさん物語で描いて欲しいので。

このお話では、カンペキなストレートの甲太郎に、庚子さんとお友達になりたいと宣言させちゃうところが潔いと思ったんです。BLとしては色気がないかもしれないけれど、フィクションであることは重々承知しながらもリアリティに限りなく寄せようと挑む、先生の意欲を見たような気がして。魅力され続けている作家さまの一人なのですが、BL的な設定とか萌えから少々離れて、ドラマを見るような感じでストーリーを楽しんで欲しい作品です。

2

グレーとブルーの合間で

高校教師の甲太郎は自他ともに認める「うだつのあがらない男」。
離れて暮らす妻からの頼みで義父(妻の父親)である城山庚子(こうし)の元を訪ねる。義父と言っても数回顔を合わせた程度の間柄。扉の向こうから激しい口論が聞こえ、強盗かと思い慌てた甲太郎が扉を開くと……目の前には、見知らぬ男に口づけをする義父がいた。

裏表紙のあらすじだけ読むと少しわかりづらいですが、恋愛関係を膨らませるのは小夜谷と庚子さんで、甲太郎はあくまでノーマルからの立場です。若者と老人の埋まらない年の差と初恋を絡めた三角関係ならぬ不思議な三人関係のお話。

奥さんを早くに亡くし、男手ひとつで娘(妻)を育てた上げた義父、庚子。
気ままな一人暮らしをしている彼とは今まで疎遠だった甲太郎だが、先の出来事でゲイであることを知ってしまう。妻も知らない義父の隠された一面に触れ、それから何度も庚子の元を訪れるようになった甲太郎。
「図々しい、おせっかい」と言いながらも庚子は美味しい手料理を振る舞ってくれるようになる。喜ぶ甲太郎の姿を眺める庚子だが、実は彼には誰も知らない、遠い昔の「初恋」の記憶が今もずっと焼きついていた。続き

甲太郎にはもう一人、小夜谷雅寅(さよたにまさとら)という教え子がいる。入学当時からゲイであることに悩み気弱だった彼を気にかけていたが、今では随分明るくなり自分の美しい顔立ちと若さを生かして男をとっかえひっかえして遊んでいる。そんな小夜谷がどうやら「初恋」をしたらしい。長かった髪を突然切ったり、イイ男になりたいだとか、苦手なブラック珈琲を飲めるように頑張っている。どんな相手だろうかと思いきや、小夜谷の初恋の人とはなんと、義父の庚子その人であった。

小夜谷は庚子のことを好きで好きで仕方なく、付き合ってほしいと何度も告白するも庚子は相手にせず。
今でこそ余裕のある大人な雰囲気をもった庚子ですが、十代の若かった頃、かつての初恋相手との報われない関係のせいで生まれた歪な感情をずっと抱え続けてきました。それは歳を重ね大人になっていく程に彼を蝕み、セックス相手に自分が酷く扱われることで行き場のない心のバランスを保とうとしてきたのです。
若い頃なら傷ついてもなんとか立ち直ることはできた。けれど大人になる程に心は弱くなるばかりで。
もし今、小夜谷と関係を深くもったら。
もし、捨てられなんてしたら。
脆く弱くなった自分は二度と立ち上がることはできない。
「今」じゃなかったら、もっと若かったら、こうして怯えることなんてなかったのに。
それでも小夜谷の想いは、熱意は、庚子が懸命に隠し取り繕ってきた弱さごと受け入れようとします。

甲太郎もまた、違った形で庚子のしがらみを解くことに。多分それは甲太郎でなければできなかったことでもあり、二人は新しい関係を結ぶことになります。恋愛をするのは庚子と小夜谷。けれども物語の軸はグレー(庚子)とブルー(小夜谷)、その合間にいる甲太郎です。

老いることの苦しさ。初恋の苦さ。相手と向き合えない苦しみ。それぞれが自分の未熟さに躓きながらも新たな人生の一歩を踏み出していきます。

それとエロはあります。ちょっとだけですがあります(嬉しい)。
おじさんがもう大好きなので……庚子さんに始終萌えていました。
色気が素晴らしいです。

個人的な話になりますが、作者の糸井のぞさん、ずっと大好きな作家さんです。
一言に「恋愛」と言っても実際は様々で、形も在り方も混ざり合う感情も違っているもの。糸井のぞさんは人それぞれが抱える自身の内面とともにそれらを繊細に描いております。今回のように登場人物の関係が少し複雑だったりしますが、それが却ってドラマチックだったり。
苦しさのなかに人間味あふれる温かさの伝わるお話は読んでいてほっこりします。

5

老いも若きも

純愛です。初恋です。
若くても年老いていても。
恋に臆病でまっすぐな気持ちだけは変わらない。
いつ3Pが始まるのかワクワクソワソワしながら読んでた自分を
殴りたい;つД`)あぅ・・

始まりは突然。嫁からの電話。
嫁の父がケガをしたから様子を見てきてほしい。
そんな嫁からの電話で義父の家を訪れると、まさに男と激しい口づけを・・・・衝撃展開からのスタートw
正直、この目撃者・甲太郎ちゃんと義父との間のストーリーなのかなと思っていたのですが、甲太郎ちゃんが務める学校の生徒とのお話でしたね。
男をとっかえひっかえだった生徒がなんと義父に恋をした。
好かれたくて髪を切り、好かれたくて飲めないブラックコーヒーを飲んで。好かれたくて一生懸命に。
そんなひたむきさが可愛らしい。
お付き合いをしてもいい。言われた日からまたひたむきに。
好きすぎるからしばらく会えない。嫌われるのが怖い。
そういった生徒くんに「俺の方が」といった義父さんがまたいいよね。

義父の初恋相手に似た甲太郎との関係は
結局のところ・・・で終わっておりますが
これはこれでいい終わり方だったかの続きかなと思う。
実質の年の差はあるものの、ひたむきでまっすぐに恋する二人に
激しく心打たれました。
甲太郎ちゃんも嫁ちゃんとうまく修復できるといいなー

3

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