電子限定SS付き
「好きで、好きで」の続編。まさか二人にまた会えるとは思っていなかったので
出ると知った時は狂気乱舞♡
先生曰く「前作未読でも全く問題なし!」とのことですが、いやいや勿体ない。
是非是非「好きで、好きで」も読んでいただきたいです。
本編は2016年春に雑誌掲載したもの、「相思相愛」
「JUST MARRIED」は書き下ろしでした。
前作(特に前半)は切なさを感じましたが、今回はふんわり幸せ多め。
カラダがポカポカしてくる気分です。
書下ろしの小編により読後感もめちゃいいです!
登場人物
穂木:出版社勤務。高校生の時、玉砕覚悟で志方に告白、付き合い始める。
胃袋からつかむため料理ができるようになる。食いしん坊。
可愛らしい顔立ちらしい。ゲイ。
志方:ノンケ。エリート銀行員。悪人顔らしい。実直、言葉少な目。
三沢奈々:前作で志方を好きになっていた志方の同僚。出世街道頑張り中。
穂木は志方を好きになる女の子と仲良くなれるらしく、二人だけで
ごはん行ったりしてます。
穂木のねーちゃん、その子供、穂木の両親なんかも出てきます。
本編:同居開始してからの穂木のぐるぐる話。
またー?という反応があるかもしれませんが
いやいや、相変わらず きゅーーーーってしました。
好きすぎてツライ ぐらい♡
相思相愛:穂木のちょっとした受難がありますが、雨降って地固まる的に
すんごくほんわり幸せになれて とっても好きです、この小話。
JUST MARRIED:三沢が結婚します。その披露宴でのお話。
もう穂木も志方も可愛いの!!!!
前作お読みになった方はぜひぜひ読んでください。
にやにやが止まんないです!
また、この二人の話を読めて最高に幸せです!
2話+短編が1話という構成ですが、前編の「恋みたいな、愛みたいな」では同棲して9ヶ月がたった二人の話。
前作で絆を確かなものにした二人なので、ひたすら甘いイチャラブが読めるであろう!…と鼻息も荒く読み始めましたが、やっぱり相変わらずの二人なのです。
明るく癒し系な穂木ですが、今回もまた妙な所でグルグルと悩み、斜め上に考えを暴走させています。
それというのも、念願の同棲を始めて頑張りすぎたせい。相変わらず、ちょっとしたきっかけで自己否定に入っちゃうのですね。自分が志方をこっち側に引っ張り込んだせいで…という思いが相変わらず根っこの所にあるのです。
また同じような所でグルグル悩んでと若干苛立ちもしますが、彼の心情が丁寧に綴られている為、とても切ないです。まぁ、人を好きでいるのってホワホワと幸せなだけじゃなく、切なかったりしんどかったりもするよね…と。
そして志方も相変わらずです。武骨で徹底的に言葉が足りない…。しかし、穂木の事を何より大切にしています。今回も穂木がグルグルと悩み、二人の関係が危うくなっても、志方の包容力で危機を回避というパターン。
そんな器が大きすぎて逆に分かりにくい志方ですが、2作目の「相思相愛」では可愛らしい所を見せてくれます。
こちらでは穂木が盲腸で入院する事になり…という展開。
何があっても鉄面皮で常に冷静であろうと思っていた志方が、かなり分かりやすく動揺。落ち着いている穂木に反して、「全身麻酔だぞ!」とテンパっています。もう一度書きますが、盲腸の手術です! それが不治の病にでもなったかのような動揺ぶり。初めて志方を可愛らしいと感じましたよ…。
おまけの短編では、二人がペアリングをしてというもの。志方視点です。
女性に言い寄られる煩わしさを無くす為に牽制用としてペアリングを購入し、穂木も困っているだろうと余ったリングを彼に渡すという、いかにも合理的な志方らしい内容。こちらはいかにも二人らしいオチで、ニマニマさせてくれます。
まぁ、結局は相変わらずな二人なのですが、愛の深さを更に見せ付けてくれた続編。甥っ子や、志方の同僚の奈々も良い味を出していて、とても楽しく読めました(*´ω`*)
私もこの作品が好きで、好きでどうしょうもないです。
前作のラストで同棲を決めた二人。今回はひたすらラブラブかと思いきや、穂木はまた悶々と一人で思い悩んじゃっております。
志方の同僚で友人でもある菜々の何気ない一言と、甥っ子を預かったことを引き金に、子供を産めない自分に心を痛める。
『志方はきっといい父親になれる』
穂木は長く付き合って、同棲までしていてもその思いは消えないようです。
また、そこで悩むの?!と、ツッコミを入れつつも、お互いがお互いの幸せを何より慮っていることはひしひしと伝わってきます。元々ノンケで、子供好きの志方の幸せを考えてしょぼくれる穂木も、環境の変化にとまどい、やたらと卑屈になっている穂木の負担を軽くしたい志方も、すごく真面目な性格なんだと思いました。それだけ長く付き合ってたら、マンネリ化したり、傲慢になったり、相手の些細な欠点にイラついたりすることもあるのが普通だろうに、この二人は本当に相手を敬い、常に相手のことを第一に考えているんですよ!なかなかできることじゃないですよ!
だからこそ、応援したくなっちゃいますね。
穂木が手術する前に志方が言った
「俺は怖い」
に、ジーンときました。たかが盲腸とはいえ、全身麻酔をするから万が一のことを考え、志方は有給を取って穂木に付き添います。
死が二人を分かつまで…というか、死んで骨になって、生まれ変わっても、志方と穂木は一緒にいてほしい。
これと言って大きな展開はありませんが、二人が人生を共に歩いていく姿がとても素敵です。同棲生活もそんなに簡単に上手く行くわけではないですし、子供の問題も二人にはずっとつきまとってきます。しかし、そんな中でも、志方と穂木がお互いを好きな気持ちが揺らぐことは一切なくそこが読んでいてとても気持ちいいです。
長年一緒にいてもすれ違いは勿論あり、それでもお互いのことを尊重し、一緒にいたいから一緒にいる努力をしていく二人の姿をずっと見続けたいです。
同級生で片思いからまさかの成就、そして10年後の二人を描いた『好きで、好きで』の続編です。
今作もやっぱり相手はゲイじゃなかったのに…いつかは離れてしまう…なんてことでグルグルしてる穂木でしたが、揺るぎない愛情で包み込む志方の優しさに萌えました。
前作終了から5年後くらいから7–8年後のくらいまでの日常のあれこれを描いた作品です。
二人で暮らす穏やかな日々の暮らしや穂木の迷いや小さなすれ違いがありながらもどんどん密になっていく二人の関係が読んでいて心温まりました。
お互い初エッチからお互いだけしか知らなくてこれからも変わらないから二人のエッチの回数はピッタリ同じだと感動した穂木が可愛かった。そんな時志方はそれが?みたいな微妙な表情をしたっていうのも彼らしい。
何があってもこの二人は一生添い遂げる運命なんだなと思わせるエピソードが素敵でした。