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表題作東京ダークナイト

政則/藤堂組幹部のヤクザ
ケイ/政則を好きになり情人にしてほしいと頼む

あらすじ

情夫になりたければ、俺の命令に従え───街で出会った、洒落た雰囲気の男──政則に、心を奪われたケイ。彼は藤堂組幹部のヤクザで、周囲にはその魅力に惹かれた美男美女がいつも寄り添っていた。しかし、たとえ情夫のひとりでもいいから愛されたいと、羞恥心に苛まれながらもケイは無垢な身体を開く…。繰り返される痴戯。エスカレートしていく政則の要求。時折、囁かれる甘い言葉───。不遜な態度で自分を弄ぶ政則を、一途に想うケイだが!?『東京ミッドナイト』のあの2人ももちろん活躍! セクシャルな夜を照らす、衝撃のシリーズ第5弾!!

作品情報

作品名
東京ダークナイト
著者
雅桃子 
イラスト
九条えみり 
媒体
小説
出版社
リーフ出版
レーベル
リーフノベルズ
発売日
ISBN
9784434020179
2

(3)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
3
評価数
3
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

健気な受が試練に立ち向かいます

政則(藤堂組幹部のヤクザ)×ケイ(政則に一目惚れし情人にしてほしいと頼み込む)

※この作品はシリーズ1作目「東京ミッドナイト」のキャラが登場します。(ちなみに今作の主役の政則は1作目では脇キャラとして登場していました)

前作がかなりはっちゃけた内容だったので、今作はどんな話なんだろう!?と期待して読み始めたのですが、う~ん意外と普通だったかも。まぁ普通といってもこのシリーズの中ではという意味なので、やっぱりいたるところに突っ込みどころがあるという点では普通ではないんですけどね。

政則に一目惚れし情人にしてほしいと必死で頼み込むケイですが、政則はなかなか相手にしようとしません。でも媚薬を仕込まれ悶えるケイの姿をみた政則は、ケイの魅力に気づき情人にします。ただ政則にはケイの他にも情人が2人(♂と♀)おり、政則の本命が自分たちではなくケイだと知ると、共謀してケイを騙し政則から引き離そうと画策します。

政則の情人になるためならと無茶な言いつけにも従い、周りから妬まれて散々な目に遭ってしまうケイが不憫なんですが、政則の情人の座を獲得しようと頑張る姿が健気で良かったです。それとは逆に政則がなぁ…。ラストの方になってからはようやくちょっとマシになってきましたが、何かケイをいい様に扱っている様な気がしてあまり愛情を感じられなかったのが残念でした。

それにシリーズを通して登場している藤堂×真琴カップル(シリーズ1作目の主役)が今作ではあまり活躍していなかったのもちょっと残念でした。シリーズ4、5作目のようにちょっとぶっ飛んだ恋のキューピッド役を楽しみにしてたのに…

2

Hにこだわり過ぎると、お話がおろそかになる

ある意味DQNなBLの最高峰ともいえる「東京シリーズ」5冊目です。
DQNだよなぁ…つくづく。
5冊目ながら、本当にそう思う。
もうね…Hへのこだわりが突き抜けている分、
お話のほうが「えっ?」の連続なんである。
ごくまっとうな修学旅行中の男子高校生が、
旅行先でたまたま見かけた都会の美青年に憧れて~
…と、ここまではまあよろしいわ(コホン…)
でもその後が変…変すぎるんだよ。
憧れの美青年はヤクザの情夫らしい。
じゃあ頑張ってヤクザの情夫になりましょう♪ って、おいおい…。
おかしいだろ、その思考。絶対おかしい。
晴れて上京して専門学校生になっても、
人生の目標はやはりヤクザの情夫(…)
そのためには体当たりと誠意で頑張る。
なんかだか昭和の細腕繁盛記的な、
古くて健気なサクセスストーリーでもあるかのような頑張り屋さんである。
でも目標はヤクザの情夫。
立派なヤクザの情夫になるためには、あらゆる苦労を厭わない。
そのおかげで、出世魚のように勤める店もランクアップしていく。
底辺ホストから、一流店のエリートホストに出世した。
このあたりは某青年漫画「女帝」の趣すらある。
でも待てよ…ヤクザの情夫って、そんなに憧れる職業なんだろうか???
疑問というよりも、常識欠如に思わず苦笑する。。
でもでも…Hシーンだけは、なぜかとても絶品だった。
Hにこだわり過ぎたから、お話がおざなりになったのか?
という素朴な疑問は、当たらずも遠からずだと思う。
BL小説だって、歴とした小説。
Hシーンにお話が負けてしまっちゃ、シャレにならない。
負けても許されるのは、AVだけなんだろうね。絶対。

1

ドSとドMのハードラブ?

ヤクザ×青年(自ら情夫に志願)の一途なラブストーリーです。

前作『東京ミッドナイト』にリンクしてますが、私はすっとばして読んだ口ですので知らなくても大丈夫。ミッドナイトのカップルもでてきますがちょっとです。

地方に住む主人公が東京を訪れた際、荒事に巻き込まれてしまったことが事の起こりです。その時、窮地を救ってくれた見目麗しい青年と彼を護衛していた男に憧れを抱きます。
居合わせた友人の推測では、青年はヤクザの情夫で男は付き添いのヤクザだろうという話になるのですがそれを聞いてますます憧憬の念を募らせついに上京してしまいます。

そこからしていろいろおかしいんですよね~この作家さんの話って・・・(苦笑

そこからなぜ「自分もヤクザの情夫になってあの人みたいになりたい!!」
になるのか?途中からあの人みたいになることより情夫になることがその道みたいな書かれ方してるので納得し難い部分です。

キャラに共感とかは難しいかと。
主人公はすっかり憧れの人をまねて口調も一人称「私」に定着。
まだまだ高校卒業したばかりの若者には、「私」を使うとかすごく違和感あるんですけど。

上京した主人公、専門学生で着飾ったりお金にも余裕ない状況で、垢ぬけません。そんなある日護衛していたヤクザの男と再会します。胸をときめかせる主人公ですが、男には複数の綺麗な愛人がいることが判明。また男はヤクザの自分にまとわりつく主人公に手酷い仕打ちを加え遠ざけようとします。
それでも主人公は男に振り向いてもらうため密かに自分を変える決意をするのです。

お話中では一番主人公の変身物語が好きですね。
一途な恋のために並々ならぬ努力を重ね、再び男と出会います。

私はミッドナイトよりこちらのほうが良かったかな。
どんなに酷いことをされて男を疑っても好きな気持ちに変わりなく、自分を磨いたり努力する姿は圧巻です。
しかし妖しいホストクラブで犬として働かされたり、これでもかというくらいハードな描写で愛を試されるので、主人公は間違いなくドMだろうな~
攻めの男は、とてもヤクザらしいといえばらしいキャラ。
非道な仕打ちで愛を試し主人公の本気を探ります。何をさせても期待に応えようとする健気な主人公に次第と魅かれるようになっていきます。

ここまでするの!?っていう健気な主人公に少し引きつつw愛のためになんでもやってみせる意志の強さにプラス点あげたくなりました。
それでも中立なんですけどね・・・苦笑




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