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表題作月と薔薇のノクターン

画廊のオーナー・伯爵。吸血鬼
美しい少年・立原瑞樹

その他の収録作品

  • 黒衣の貴婦人

あらすじ

白い首すじに、形の良い唇が近づいてくる。
わずかな痛みと、押し寄せる快楽…。
夜空に満月が輝くころ、画廊「アルカード」には特別なゲストが招待される。
望むものを与えてくれるという美しきオーナー、「伯爵」。
彼が代償に求めるものは紅く、甘い血―。
さあ、また月が満ちる。
今宵の花嫁は誰?月と薔薇が誘うゴシックストーリー登場。
書き下ろし「黒衣の貴婦人」も収録。


幻想的な絵画が並ぶ画廊「アルカード」。伯爵と呼ばれる彫の深いオーナーに魅せられる来訪者も多い。その中から月に一度、満月の夜に伯爵は一夜の花嫁を選ぶ。花嫁の望みを叶えることの代償として、少しばかりの赤い血を求めて。今宵、身を委ねるのは誰…。

作品情報

作品名
月と薔薇のノクターン
著者
嶋田純子 
イラスト
珠黎皐夕 
媒体
小説
出版社
学習研究社
レーベル
もえぎ文庫
発売日
ISBN
9784059003335
3.5

(2)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

画廊をやってる吸血鬼

「Episode」と名付けられた章が5本あって、それぞれが読みきりになっています。

主人公は「伯爵」とあだ名されている画廊の美しいオーナーで、本名も素性もわかりません。
伯爵の魅入られた美しい「人」は、満月の夜「一夜の花嫁」となる代わりに、望みをかなえてもらえるんです。

BLなストーリーは、伯爵が一夜の花嫁にせず、永遠の契約を結んだ少年・立原瑞樹のお話の「Episode.2」、
伯爵と青年医師との契約を描いた「Episode.3」、
伯爵と5才年上の従兄弟との腐れ縁を描く「Episode.4」が入ると思います。

どれもとっても描写が細かくて、美しくて妖しい世界が広がっています。
挿絵の珠黎皐夕さんの絵と、とても雰囲気があっています。

伯爵を「ご主人様」と呼んで仕えている少年・美央も時に素直、時に毒舌で可愛い魅力を出しています。
ちょっと大人の童話のようです。

この本だけでお話が終わってしまったのが、ちょっともったいないです。

3

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