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表題作ヤンパパと天使と俺

宇佐美智久
大学院生
藤本光輝
23歳,シングルファーザー

その他の収録作品

  • リスタート
  • 梨々愛の視点(電子限定♡描き下ろし‼︎)
  • カバー下あとがき!

あらすじ

俺には恋なんて、一生無理だ!!――毎日研究まみれで疲弊しきった大学院生・智久。しかも隠れゲイで、恋愛経験はゼロ!!そんな潤いのない日々の中で知り合ったのは、同い年のヤンキー・光輝だ。自分と違い自由に生きて可愛い娘までいる幸せそうな光輝に、思わず苛立つ智久。「俺はゲイだから、幸せになれない!!」酔った勢いで告白し、拒絶されると思ったけれど、「俺もゲイかもしれない」と逆に光輝に告げられて!?

作品情報

作品名
ヤンパパと天使と俺
著者
リオナ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199607875
3.9

(72)

(22)

萌々

(26)

(21)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
279
評価数
72
平均
3.9 / 5
神率
30.6%

レビュー投稿数13

ポジティブもシリアスもコミカルも詰まってる良作

子連れものってそれほど得意じゃない。でもリオナ先生なら!と安心して読む。
結果…
面白かったし、なんならちょっと泣ける!

主人公は大学院生の智久。クローゼットゲイ。
美容師になりたいという本音を捨て、この先結婚も孫も望めない代わりに大企業に就職して親孝行の代わりにしたい、と研究職を目指している。
そんな智久が、解けた髪を結び直したことが縁で幼稚園児の梨々愛とそのパパ・光輝と出会って…
…と始まります。
智久と光輝は同い年。超フレンドリーで優しい光輝に惹かれていく智久だけど。
光輝の方も妻との間に深刻な溝があるのです。
視点は智久なんだけど、光輝の抱えてきた悩み、梨々愛と離れたら?家は?仕事は?という震えるような気持ちが伝わってくる。(ただしどうしても説明的なセリフになってはいる)
ゲイである事を隠して生きてきた智久は変わります。
光輝のポジティブさに助けられてきた智久が、今度は光輝を支えていきます。
読んでいて2人の勇気に元気づけられる!
光輝妻は損な役回りだったかな。
梨々愛はおませだけど可愛かった。親の離婚後もちゃんと交流できて良かった。
おじ同士になってもラブラブな2人がとっても微笑ましいです。

0

とにかくキャラが良い!そして展開がリアル。

一昨年の5月に読破。良かった!

美容師になる夢を諦めて研究職に…っていうのもグッとくるし、その夢が結局いろんな局面で生かされてるのがお話としてすごくイイ!
そしてリリアちゃんが本当にいい子。
本編ラストで とも君に進路を話すシーンがウルっときました。
13年後の3人の会話もすごく良かった。
それに歳を取ったCP2人の姿が年相応でほんとカッコよくて…。

母親(受けの嫁)が読者としては相当ムカつくキャラなので、そこが受け入れられるかどうかが本作を愛せるかどうかの肝ですね。
私も嫌だなとは思ったけど、たった1回しかしてくれなかった夫との関係に相当悩んだであろう彼女に同情もしたので、ギリ許容でした。

どなたかもおっしゃってましたが、結局どちら側が養育するか、という問題の解決策が実に現実的というかリアリティあるというか。
こういったリアリティの出し方が上手い作家さんなので、読むのをやめられないのかもしれません。

リオナさん作品で一番好きなのは「アンドロイドは恋の夢を見るか?」と「その恋、成立なるか」なので、ご興味ある方はそちらもぜひ。

0

明るい

子持ちBLが強調された表紙ながら、そこに殊更に焦点が当たっているわけではないので、リオナ先生が好きな方なら楽しめると思います。

リオナ先生の作品ってゲイに悩んでいる登場人物があまりいない印象でしたが、智久(攻め,大学院生)はゲイであることを家族に言えず、光輝(金髪,子持ち)はゲイの自覚をしきれていないという珍しい設定。しかしそこはリオナ先生、暗くなりすぎないところが好きです。智久の美容師に憧れて、でも今は院で楽しんでる明るさとか、家族へのカミングアウトすっ飛ばしちゃう潔さとか、好きだなぁリオナ先生の漫画。

2人が1Kの部屋から始めるところ、結局義両親の元には居られないところ、娘は母親が引き取るところ…ファンタジー過ぎない現実感も好きです。リオナ先生の温度はほんと心地よい。

1

現実味のしっかりした幸せなお話

子供といえど女の子がメインで出てくるBLに中々手をつけられないタイプなのですが、今回電子サイトでセールになってたので気になっていたこちらをようやく購入!

大学院進学前の理系大学生とバツ1と思われる若いヤンパパのBL
基本的にはコメディのようなすごく明るく可愛らしい雰囲気でお話が進んでいくので読んでいて癒されます。
そんな雰囲気の中でもゲイであること、カムアウトや離婚、親権といった現実的で向き合いたくない問題にもしっかりと直面して、ご都合ハッピーエンドにまとめてしまうことなく、一時は悲しい思いもしながら全員がハッピーエンドを迎えられる結末を丁寧に選んで描かれていてすごく良かったです。

フィクションとしてのBLと現実味のある問題とを織り交ぜて描かれている作品で、しみじみと考えながら、でももちろん萌えながら読める1冊でした!

1

読ませる系良きストーリー

リオナ先生、3冊目なのですが毎度ストーリーが読ませる感じでいいです。。
今作ならヤンキー受け、他でも主従とか、ちょっとキャラ作りがきつくてストーリーは王道かなみたいな設定なのにわりと生々しくてその分読み入ってしまう、そして最後はリアル感のある解決がなされているので好きなんですよね!

今作も、ただただヤンキー受け・光輝が可愛いだけかと思いきや、元奥さんや義実家の人、お子さんの話と自身がゲイかもしれないという、なかなか重めの問題が蔓延っているという。。。そして攻め様・ともくんこと智久は智久で家族とのわだかまりとか、光輝との恋愛に踏み出せない迷いとか。。。
ヤンキー受け可愛い〜〜だけで読むにはあまりに読み応えがもりもりで嬉しい誤算でした。

めちゃくちゃネタバレですが、最終的にりりあちゃんが奥さんのところに行って光輝と智久は2人で暮らしていってるの、リアル感のあるハピエンでよかったなーと思います。
現代社会の雰囲気からいくとね、どうしてもそれくらいの落とし所がありそうな感じなのではと思ってしまいますよね。。。

そしてなんでしょう、エッチが極度のエロエロエッチ風じゃないからいい!!!日常に織り込まれる情事って感じでね。気遣う智久、頑張る光輝。。。ああよき。。。

最後には13年後も見ることができて、この2人はいろいろあっても最終的には2人仲良くうまくやっていくんだろうなってホッとするような読後感でした。

少し期間を空けてもう一度読みたいと思います!!

2

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