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表題作アンダーエール!

桝木昇成
強面の高校生・剣道部エース
折川陽生
高校生

その他の収録作品

  • セカンドエール!
  • あとがき

あらすじ

百九十センチから見下ろす威圧感で、強面な剣道部のエース──。そんな親友・桝木の部活を、毎日放課後に見学していた折川。表情筋に乏しく不愛想な親友の良さがわかるのは俺だけだ…。ところがある日、桝木が学校一の美少女と付き合い始めて!?「おまえが見てないと集中できない」無自覚に煽られて、応援するふりで熱く見つめ続けた恋心も決壊寸前──甘く切ない青春エール。

作品情報

作品名
アンダーエール!
著者
砂原糖子 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199009488
3.9

(124)

(43)

萌々

(44)

(30)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
485
評価数
124
平均
3.9 / 5
神率
34.7%

レビュー投稿数15

甘酸っぱさだけではない日々

恋心を拗らせすぎて、ものすごーく
めんどくさくなってしまっている子が
最高に好きです。
なので、折川のどうしようもないくらいの
めんどくささがツボでした。

彼の中にあるのは桝木のことが好きという
シンプルな感情だけなのに、
あれこれ理由をつけて誤魔化したり
自分の気持ちさえ見ないふりをしたり…。
そんな言動になる理由はしっかりあるけれども
どこまでも素直になれずにいるところに
何とも言えず萌えました。

そして桝木の高校生らしからぬ
"ザ・漢"みたいなどっしり感も良かった…!
途中までは彼の気持ちが本当にわからなくて
ずっとヤキモキしていたのですが
優しくしたり大切にしたりするだけが
想いを伝える方法ではないと気付かせてくれて
わかりにくいけれども端々で見える
『好き』にめちゃくちゃキュンとしました。

高校生の恋というと甘酸っぱいやり取りが
たくさんあるイメージですが
彼らの日々にはそういう部分があまり無かったのが
逆にすごく良かったです。
ふたりの恋を追うだけではなく、
部活のことや彼らを想う女性キャラの存在が
絶妙にストーリーを盛り上げてくれていて
すごく読み応えがありました。

1

高校時代って素敵(><)*。

表紙から素敵です♡
高校時代の帰り道。
僅かな距離でも一緒に帰る為にわざわざ自転車を押して、並んで歩く。
青春だなぁ(´∇`)

受様は、イケメン高校生の折川。
中学時代からの友人で、剣道男子の桝木。

寡黙で不器用、だけど、人を見かけで判断しない公平さと誠実さ。
そんな桝木の良さを知っているのは親友である自分である、と思っていたら、女子に告白されたので会う、と言われてしまい。
桝木のために、服のコーディネートまでするのは、女の子に桝木が笑われるのが我慢ならない為。

考えのベクトルが、何より桝木の為、という折川が、いじらしいというか健気というか。
イケメンのチャラ男かと思う一面も見せつつ、一途でかわいいのぉ、なのです*ˊᵕˋ*

桝木も、朴念仁かと思いきや、ちゃーんと折川を欲しがる健全な男子高校生な一面もあって、よきかなよきかな( *´艸`)

書き下ろしでは、桝木ってばかっこよかった!
ただの剣道バカじゃなく、好きな人の為に動ける頼りになる男でした、
女友達となった子達もいい子だし、高校生の青春が煌めいてるお話でした(*^^*)

1

一生懸命想う気持ちは美しい

親友である桝木への恋心に大事に大事に蓋をして、諦めているつもり、隠し切ってるつもりが、周りから見るとだいぶダダ漏れてしまってる、そんな折川のピュアで一途な片思いが可愛い、高校生の青春ラブストーリーです。

折川は抜群のルックスを生かして女の子と遊んでみたり、彼女作れよと桝木に進めてみたり、剣道に打ち込む桝木を高見の見物と言いながら見学していたり。
なるべく軽く、そしてあくまで親友の距離感で体裁を保ちながら、桝木のいちばん側にいます。

遠くから自転車通学して、わずかな距離でも桝木と並んで帰れる時間を大切にしている、そんな健気な気持ちを隠しながら…

剣道の見学なんてのも、ほんとに乙女で可愛い純情でたまらんです。
青春の醍醐味、好きな人が真剣に頑張っている姿はかっこいいよねー。

桝木は無口でいつも落ち着いていて動じず、何にも拘らないように見えるけど、実は折川含め周りのこともよく見えてます。
桝木に想いをよせる学年1の美少女、美沢もすごく大人な一面があって、つまりは折川はひとり自分の恋心に慌てふためいているのです。

美沢さんもモテるがゆえに桝木への気持ちを疑われてしまうけど、実はすごく真剣に片想いしてるんですよね。ちゃんと行動にうつして積極的にアピールしてて偉いんです。彼女のことも、もちろん桝木ととはいかないですが、すごく応援したくなってしまいました。

桝木の美沢を庇うような発言や、美沢の純粋な恋心を前に、自分の気持ちが邪でとても汚いものに思えて、桝木と距離を置こうとする折川。
なんかもう、その揺れる気持ちが青春のかたまり、若くて青くて、でも桝木を想う心でいっぱいで。
美沢をかばって、桝木に問題が及ばないようにひ弱な身体で殴られに動ける折川の気持ちも、負けず劣らずとても美しいものです。

桝木に気持ちを知られた、と逃げる折川が駆け込んだ女友達の莉子さん。
莉子さんもたくさんの言えない気持ちを押し殺してきたんですね、大人ぶっていたけど、最後に折川に本音を伝えられたのがやっぱり大人だと思う。

自分の気持ちに嘘をつくことが、結局は周りの人も傷つける…折川にとっては、痛くて、でもひとつ大人になれた、そんな経験になったのではないかと思います。

蓋を開けてみれば、実は桝木もずっと折川のことが好きで、しかも折川よりネットリした劣情を抱えていたという。無口でカタブツの下に隠したムッツリ、ギャップがたまらなく良き。
ムッツリ超え変態のポテンシャルすらも感じます。

書き下ろしでは、そんなムッツリ桝木に引いてしまうというか、少しの接触ですらドギマギしてしまう、めちゃくちゃ可愛い折川のようすが描かれています。
女の子とは色々あったくせに、本当に好きな人の前ではすべてを見せるのが怖いんですね。
桝木は絵に描いたようなクリスマスデートをセッティングするし、やっぱりまっすぐで、折川に触りたい気持ちも隠しません。
初心者のはずなのに、めっちゃエロいキスとか!持って生まれてるムッツリの才能。
でもやはり桝木はかっこよくて、体を張ってストーカーから折川を守る、頭もキレるし剣道は強いし、最強のナイトです!
一生懸命な初めてのえっちはふたりとも本当に可愛かった。ぐずぐずな折川に、気を遣いながらも夢中になる桝木。
親友+恋人って最強な関係だと思うんですけど、まだまだ2人で独占欲とか嫉妬とかで可愛くいちゃついていきそうなふたり。
とても良い青春を見せてもらいました。



1

甘々

中学からずっと一緒の親友。

桝木昇成:
強面、筋骨隆々の剣道部エース
寮に住んでいる。

折川陽生:
親の過干渉に悩む美少年。成績もそこそこいい。
親友の昇成に、ずっと片思い。昇成の部活をずっと見学。

強面の昇成に、彼女が出来たらしいと知って焦る陽生。
昇成に片思いをしていた陽生は、絶対に誰も声をかけないだろうと安心していたのに、心配でならない。
でも陽生の心配は杞憂だったみたい。昇成も、陽生が好きだった。

アンダーエールで意思疎通出来た。
セカンドエールで、美少年コンテストに出た陽生がストーカー騒動に。
隣のエール・・井上君が、陽生の筋トレをアレと勘違い、爆笑。
・・と、二人の高校生活は、バラ色。



2

親友同士の甘酸っぱい恋

真面目でちょっと強面な剣道部のエースの桝木と、誰もが認める爽やかイケメンの折川。
タイプが正反対な2人は親友同士。
仲のいい2人がどのタイミングで、どちらから想いを伝えるのかドキドキしながら読みました。

折川が桝木を「昇ちゃん」と呼んで、桝木がちょっと戸惑う表情をするも、怒らずに受け入れてくれたり。
折川のピンチには助けてくれたり…。
桝木は、なんとも格好良くて、それだけ折川のことを好きで大事なのだなぁと思うとキュンとします。

折川も嫉妬してしまったり、桝木に迷惑をかけまいと1人で無理をしたりするのが可愛いのです。

部活や、寮のおばちゃんが作るカレーなど、学生にとっての日常シーンも、社会人の立場で読むと非日常で楽しく読めました。

1

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