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表題作きみはもう噛めない

リアム・ドーキンス
β
オリヴァー・ウィリアム・コークウェル
Ω

その他の収録作品

  • きみを超抱きたい(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

「よっぽど良かったのか 俺の穴」
イギリスの片田舎でその日暮らしを送るβの青年・リアムが出逢ったのは、
Ωとしての機能が故障したオリヴァーだった。
番に捨てられた影響でフェロモンが出ないにも関わらず、
止まらない発情を一年も持て余しているという。
リアムの新たな仕事とは、そんなオリヴァ―を抱くことで――…
抑圧されていたΩの性を爆発させ、淫らにねだり求めるオリヴァー。
強気な態度とは裏腹に、弱い心をひた隠す彼にリアムはだんだんと惹かれてゆき――?
描き下ろしはベイビーも登場vハッピーラブラブHを収録。

作品情報

作品名
きみはもう噛めない
著者
あさじまルイ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイオメガバースコミックス
発売日
ISBN
9784799743102
4.1

(119)

(46)

萌々

(46)

(23)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
14
得点
484
評価数
119
平均
4.1 / 5
神率
38.7%

レビュー投稿数14

2人の物語がこれからも「普通」の幸せで溢れますように

読了後の満足度がとてもいい作品がまたひとつ増えました

自分の起こした不手際で家と仕事を失ったβ×番を剥がされたΩの物語です
βであるリアムは番をはがされ(改称みたいなもの?)発情期が終わらないオリヴァーの相手としてオリヴァーの弟に雇用されるところから始まり、、、、

リアムの雇用理由が理由なので、オリヴァーと対面後に早い段階で身体を重ねるシーンがあるけど、しっかり相手を観察して言葉を紡ぐリアムは、第2性とか置いておいていい男である雰囲気がダダ漏れです
そして、最初から最後まで間違いなくいい男でした
たまに茶化したりしているシーンもオリヴァーをしっかり見ているからこその対応で、間違いなく人気者のムーヴです

オリヴァーは番を剥がされた(捨てられた)事に伴う万年発情期って状態から自分のことを雑に扱う人間になっていたけど、リアムの紡ぐ言葉で感情を揺さぶられて表情がコロコロしているのが徐々に本来の姿を取り戻していく様で、読んでいることらもソワソワとしました

2人の関係は救うとかじゃなくて、共依存でもなく、自身を振り返るためにお互いが今できる事をただ重なる物語なのだなと
時間を重ねて行くことで互いの「普通」を見つけて、リアムはオリヴァーの弱さの中の強さを見るて意識することも、オリヴァーは壁を越えて声を届けるリアムに心惹かれていることも必然だと感じる物語でした
しっかり気持ちを育んだからなのか、ふたりの第2性の組み合わせでは怒らないであろう巣篭もりのようなひと時が訪れたのだろうと推察
思いを伝える前後から巣篭もりまでが本当に後は幸せのみ!って思うのに、、、

オリヴァーを連れ戻そうとする元番のαが出てきて、そいつが胸クソで、こちらの感情が喜から怒に早変わりです
でも、第2性を越えて惹かれ合った2人の前にはただの石ころで、どんどんプライド壊してやれと思った次第

番を剥がされ発情期が終わることがなくなり実家に隔離されていたオリヴァー
1年後にリアムに出会い結ばれたことによって最後は2人で旅立つ様子は間違いなくこれからも2人の「普通の幸せ」が続くことが確定しています
リアムを雇った弟くん、ナイススカウト能力

書き下ろしも本当に素敵、リアムと一緒にオリヴァーが今回はしっかりと抱きしめることができて本当に良かった

めでたしめでたし

0

ハッピーΩバース

バーでちょっとやさぐれた青年リアムを、弟の世話係として雇う、というところから始まります。
この雇った方のお兄さんが爽やかな感じなので、この二人がカップル?と思ったら違いました。

番を解消されて傷ついたΩの青年、オリヴァー。離れで幽閉されるようにして暮らしている。でも体がうずいて。。
それを沈めるという”仕事”なのでした。

そんなところから始まった二人の関係ですが、はすっぱに見せていたオリヴァーですが、実は純粋な青年。
一方、ひげぼさぼさだったメガネっこリアムは、さっぱりさせると長身で適度に筋肉もついているいい男。

元番相手の干渉もありますが、精神的に結びついた二人の絆は固く。。
というハッピーなお話でした。

絵がきれい。リアムがだんだんかっこよくなっていくのが良いです。

0

感情が揺さぶられる上質オメガバース

切ないと萌が入り混じって情緒がぐちゃぐちゃになるオメガバース。

アルファばかりの家に生まれ、『番剥がし(初めて聞くワード!)』をされて、ヒートが終わらなくなってしまったオメガの話。

このオメガのために雇われた、“彼を抱くことしかできない”ベータが、彼を“ふつう”にしてくれる。尊い。めちゃくちゃ尊い。リアムの家族の話まで含めて、、最高に尊い。

そして!エロがエロぃぃ・・・リアムが弟くんの牽制にイラッとして、窓際でオリバーを攻め立てるシーンとかたまらなく好きです。天才。

2

ヒートからの純愛

あさじま先生初読みです。

オメガバそんなには読んでいませんが「番剥がし」「年中ヒート」というのは初めて見ました。

オメガバってヒートとそれによるエロが見せ場なのだと思いますが、本作でも前半はそうでしたね。

エロセリフをコピーにするくらいですし。
それに惹かれる読者も多いのかなと。

ただ、本作はそこから純愛になりハピエンになるのがよかったです。
王道かもしれませんが。

オリヴァーが思っていたほど、トラウマが深刻そうでなくてよかったです。
元の番が典型的な悪役だったので(番だった時はそうでもなかったのでしょうが)

1点気になったのは、フェロモンが出なくなったオリヴァーのヒートに誰も気づかないのはわかりますが、誰も抱いてくれない、というのはそうなの?と。年中相手にできないということなんでしょうか(オメガバむずい)

0

スピンオフも楽しみ

初読み作家さまでした。最近ありがちなアルファとオメガ以外のカップリングでしたが、二人の出会い方と結ばれ方がちょっと違ってて新鮮でした。

オメガのオリヴァーがとにかく不憫で、でも必死に強がっている姿も痛々しいんです。
そんなオリヴァーを気の毒に思い、彼を抱く事にしたリアム…オリヴァーと過ごすうちに彼がごく普通の青年だと知り段々と惹かれて行くんです。その過程の描写が秀逸でした。

そしてリアムと一緒にいる生活に安心感と愛情をオリヴァーが覚えはじめた時に、オリヴァーを捨てた元番が現れるんです。

この男が不気味だし最低だしで、オリヴァーが彼のどこを好きだったのかが分かりませんでした。結局は刑事事件にまで発展していました。

最後はオリヴァーがリアムと再出発していて、綺麗にまとまっていたと思いました。

そして、あさじまルイ先生のツイートで気になっていたオリヴァーの下の弟のオスカーのスピンオフも連載開始になったそうです。あれだけ拗らせてたオスカーなのに、途中から全然触れていなかったので気になってたんです。アルファとアルファのお話のようなので、こちらも楽しみにしたいと思いました。

1

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