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表題作一凛ノ花 二重螺旋12

篠宮雅紀,23歳,長男でカリスマモデルMASAKI
篠宮尚人 次男で進学校2年生 

あらすじ

10代を中心に、人気急上昇中の海外ブランド『ヴァンス』──。そのチーフデザイナーが、尚人を専属モデルに逆指名してきた!? 自社のモデルを候補に、交渉を進めてきた加々美は呆然!! 兄の雅紀としては、尚人の資質と可能性が認められたのは嬉しい。その半面、クリスの慧眼に嫉妬し、警戒せずにはいられない──。けれど、断っても納得しないクリスは、尚人と直接交渉したいと言い出して!?

実の兄弟が紡ぐ、禁忌と執着の絆──。
キャラ文庫の大ヒットシリーズ、待望の最新刊!!

作品情報

作品名
一凛ノ花 二重螺旋12
著者
吉原理恵子 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
二重螺旋
発売日
ISBN
9784199009594
4.3

(47)

(27)

萌々

(11)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
202
評価数
47
平均
4.3 / 5
神率
57.4%

レビュー投稿数4

変化への兆し?

癖になってしまう「二重螺旋」の12巻、楽しみだったのでドキドキしながら読みました。
このシリーズがそうなのか、吉原理恵子先生の文体がそうなのか、スピード感があって一気に読んでしまうんです。
章によって登場人物それぞれの視点で語られているので、ある意味秘密は無いに等しいです。
ただ、心の声で進行する場合が多いので、苦手な方も多いかもと思いました。
尚人や雅紀の周辺の人物はましですが、沙也加の尚人への嫉妬や何でも悪い事は他人が原因、自分は頑張っているのにかわいそうってのが、読んでて気分が悪くなります。末っ子の裕太は成長してるのに、沙也加は一巻から変わってない!

これから尚人が注目され出して、裕太も何かしらに秀でて来るような気がします。

個人的に吉原先生が凄いと思うのは、本当に沙也加が嫌いになるんです。いつ沙也加は酷い目に合うんだろう、そろそろかなと読み続けてます。W
あの似た者同士のタカアキとくっついたら最高なのにと妄想しています。

尚人が雅紀の隣の位置だけは絶対に譲らないと強く思ってたのが感慨深かったです。

6

ナオのこの後がめちゃくちゃ楽しみ

二重螺旋シリーズ12作目。円陣先生の挿絵でどうしても読みたかったのを、去年あたりからようやく参戦。小説は1巻しか読んでおらず、無理かもと思いましたが、去年のキャラバースデーフェアあたりの小話を読んでいたからか、めっちゃ楽しく読めました!!!溺愛大好きなのですが決定的なものは無かったので萌2.ゆっくり進むお話なので読めたのかも。早く2~11も読まなきゃ。

モデルエージェンシー「アズラエル」にある高倉の執務室に呼び出されたモデルの帝王、加々美。何事かと聞けば、専属モデル契約の交渉中である新興アパレルメーカー「ヴァンス」のデザイナー、クリスが、モデルに尚人を逆指名してきたとのことで・・・と続きます。

今回新しく出てきた人はいないんじゃないかな。
高倉さん、加々美さん、クリスの3人はいっぱい。ユアン、カレル、沙也加、裕太はちょっとずつでした。

**好きだったところ

兄弟ものってドロドロを想像して苦手なのですが、このシリーズは別格。
12巻ではもうふっ切れていて、お互いラブラブ。まーちゃんはナオ激愛につき、誰もナオを見るな寄るな触るなという風情なんです。それを円陣先生描かれるキャラで脳内展開出来る訳です。鼻血出る。ほんとに体温0.5℃は上がる。

今回は4兄姉弟の中で最も普通と言われてきたナオの人たらし能力、凛とした強さ等がバレつつあるという序章でした。まーちゃんも危機感を持ち始めていることが記載されていて、「おおお、まーちゃんも進化した!」という嬉しい気持ちでいっぱいです。(いつまでも手放さないのかと思ってた)

この巻ではナオのデビューなんて話はありませんでしたが、ナオもいずれ大学生になり社会人になるはず。その時、どんな様子になっているのか、すっごく楽しみです!!!早く続き読みたーい!!!!!

6

ちょっと肩透かし

ーネタバレ有りですー

何かストーリーが大きく動いた……とかいうわけでもなく
何か起こりそうで結局起こらなかった12巻。
周りが尚人の魅力に気付き始めた&尚人の魅力を再認識した巻というところでしょうか。

海外ブランドのデザイナーに目をつけられ、尚人がモデルデビュー……!?
と思いきや悩むこともなくきっぱり断る尚人。断るんかい。
モデル事務所からスカウトの話がくるも、即拒否。

てっきり 尚人モデルデビュー → 雅紀ハラハラ嫉妬 & 沙也加バクハツ かと思ってたら尚人にぜんぜんその気無しで、周りの大人だけがわちゃわちゃしてました。

吉原先生独特の文体で改行も多く、それ必要?と疑問に思う外野のセリフや回想、くどいくらいの言い回しで、ページの割に話が全然進んでないような。
数行で済みそうな描写に2、3ページ割いていたり。
ドキドキワクワクするシーンも特になく、来る波をいなす尚人を見せられて終わりました。

これから何か起こる事に対する布石だったのかな?
また次巻が出るまで悶々としながら待ちます……。

ストーリー的には肩透かしを食らった気分でしたが、私が一番欲していた甘いイチャイチャもちょっとですがちゃんとあり、円陣闇丸先生のイラストが眼福でしたので萌で。(全然いい事言ってないですが、大好きな作品です。)

巻末に記載されている参考資料がオレンジページなのはちょっとほっこりしました。

7

昼ドラのような小説

「まるで昼ドラ」とか、「文体が独特で読みずらい」と読者のレビューに数件指摘があるので、読もうかどうしようか踏み切れなかったシリーズ。やっと買いました。昔あった雑誌JUNを知らないから、「JUNらしい作品」とあっても、私には作風が推測できない「二重螺旋」。

読後の感想。書評で多く指摘がある点は以下。
私は、批評が気になって読みましたから、批評も購読につなげる販促効果が有ると思う。

 強調したい場面になると、やたらに短文と改行が増える。読みにくい。でも、これは個性なのだと思えば、慣れて特に異質に感じなくなります。

 著者の好みの展開パターンは、シンデレラ。「ハッピー → アンハッピー → ハッピー」というのも本当。この一冊もその通り、多分今後も同じパターン。BLはファンタジーですから、それでよいと思います。楽しくなくちゃ。

 BL王道の存在=憎まれ役は、この巻は実の妹。マサキを愛する故に、マサキに溺愛されている尚人が憎い。この巻では、ピアノ略奪を画策する。かなり陰湿に引きこもりが治った末弟に揺す振りをかけている。尚人は、自分より劣る無能な弟、兄の傍から早くどこかへ消えろと思っている。

 連載開始から15年経過しているのに、ガラケーを尚人がまだ使っている・・など、時代を特定できる小道具や用語の使用があり、ミスマッチという指摘・・・これは仕方ない。

 カギカッコの使い方に独特のルールがあり、この巻には■や★で囲んでいる。・・私は余り気にならないけど、目障りではあると思う。

 中身が昼ドラ風。昼ドラ風の代表と言えば「真珠夫人」、適宜に濡れ場シーンをいれて奥様の心を鷲摑み。二重螺旋も、腐女子の心を鷲掴む王道要素満載。この巻の〆も、濡れ場シーンだった。

尚人君がこの巻の主役。
親族や兄弟妹が想うような凡庸な人物ではなかった。尚人君にオファーや青田買いが入る。控えめではあるけれど仕事ができる有能な人物。我慢強く、じっと尽くす、健気で目立たない存在の尚人君は、無能な人と誤解され易かった。
尚人君は兄弟の中で異質な地味目な存在だけど、やはりハイスペックだという証=外部の反応を受けて、真の尚人を知るマサキは焦る。尚人への高評価を喜ぶ反面、溺愛して独占したいマサキは不安で喜びきれない。マサキの心中を慮って尚人本人も契約を尻込みする。尚人への縛る愛し方を変えようと、マサキが想い直して、愛し合うシーンで結。次号へ続く。
この引っ張り方で、ずっと読んできたコアなファンは心をまた掴まれるんでしょう。きっと次号も買うことに。
長期続いている連載小説は、まだ続きそうです。

禁断の兄弟愛。とあるけど、実際今世も、表に出ないだけで案外居ますよね。有名な女性歌手(故人)が養女に入って実質夫婦だったり。
兄弟婚は子供を産まなきゃリスクを回避できる、ようです。この作品だと、子供を産めない組み合わせだから、世間の風以外は似た遺伝子を持っているのでエンパスも深いから愛を阻む障害が少ない。有能で器量よしなら相互熱愛になると思う。

2

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