電子限定版
出版社さんのホームページでweb連載されていた作品です。
完結までしてるんですけど、書き下ろしのエピソード読みたさに購入しました。
タイトルそのまま、冬の里山で繰り広げられる、ほっこり可愛い恋愛模様です。
銀狐の攻めに、こじらせ乙女受けです。
こちら、オチがちょい強引な気がしますし、受けが(乙女を)こじらせ過ぎてて面倒臭い部分もあるのです。
が、静かな雪景色の里山での、ほっこり優しい日常がめちゃくちゃ和むなら、饅頭ズ(ハムスターの妖二匹)が可愛くて可愛くて。
ついでに、何だかえらそうな態度のクセに、やたら尽くしまくってる攻めも、これまた可愛いですしね。
内容ですが、銀狐の妖・銀黎×彼を召喚してしまった蔓細工職人・紫央による、ほのぼのほっこり里山スローライフです。
静かな里山で慎ましやかに、蔓細工職人として生きる紫央。
実は彼には「人ならざるモノ」が見えると言う特技があり、偶然助けたハムスターの妖で「ずんだ」、「もなか」と共に暮らしています。
そんなある日、納戸で見つけた不思議な銅鏡の埃を払おうとして、銀狐の妖・銀黎を呼び出してしまうと言う不測の事態に。
何故か「しばらくここで暮らす」と言い出した銀黎との、同居生活が始まりー・・・と言うものです。
まずこちら、紫央ですが、かなりの拗らせ系です。
過去の辛い経験から冬が苦手な彼は、都会での生活に馴染めず、祖父が暮らしていた現在の住まいに越して来たんですね。
その祖父が亡くなった後は蔦細工で生計を立てつつ、ずんだともなかと静かな生活を送って来たー。
と言うと、物静かな佳人を想像しそうですが、実は少女漫画を愛読していてロマンティックな恋愛に憧れる乙女。
やたら少女漫画のワンシーンみたいな妄想なんかを脳内で繰り広げて、ジタバタやってるのが可愛かったりします。
で、そんな彼のお相手となるのが銀狐の妖・銀黎。
えーと、妖ではあるのですが自分と式神の契約をしてくれる優れた呪術師を求め、人間社会で普通に生活してるみたいな。
で、たまたまシャワーを浴びようと全裸になった所で、紫央に召喚されてしまったー。
まぁ、偉そうなんですけど実は世話焼き。
料理上手なイケメンになります。
と、最初こそ、クソ寒い田舎に全裸で召喚されてしまった銀黎に、いきなり目の前に裸で現れた上に不機嫌で偉そうな態度をとられた紫央と、出会いは最悪なんですよ。
が、何故か紫央の名前を知ったとたん、急に「ここでしばらく暮らす」と言い出し勝手に居座る銀黎。
ここから二人+二匹での超ほのぼのホッコリ里山生活。
銀黎ですけど、冬は食欲を無くして体調を崩してしまう紫央にですね、世話を焼きまくるんですよ。
食べやすい美味しい食事を作り、唯一食べられる駄菓子を北海道まで行って購入してくるー。
いや、態度はやたら偉そうなクセに、その裏にある紫央への愛情が透けて見えちゃってると言うか、ダダ漏れ状態と言うか。
また、頼り甲斐があり超イケメンな銀黎に、胸をトキメかせる30才の乙女・紫央。
二人がたわいないやりとりなんか繰り返しながら、家族のようなあたたかい関係を築いて行くのが、超和ませてくれるんですよ。
ついでに、饅頭ズはやたらコミカルな言動で笑わせてくれますし。
と、ゆっくり心を通わせ、自然と恋人同士の関係になる二人。
しかし、何故かキス止まりで手を出そうとしない銀黎に、不安になる紫央。
更に銀黎は、紫央を見捨てて別の人間の式神になるようでー・・・と言う流れです。
実はこのオチですけど、ちょっと強引過ぎる気がします。
だって、これだけ紫央が不安がってるのを知りながら、それでも隠し続けるのは(とある目的と)矛盾してる。
何と言うか、紫央を傷つけてまで、隠す必要あるんかなぁ?と。
ただ、その後の展開が超甘くて可愛くて、好みなのも事実なんですよね。
ここでの紫央の反応は、可愛すぎて悶えちゃいますし。
いや、その前のエグエグ泣きじゃくってるのも、これまた可愛かったけど。
ついでに銀黎の、紫央への深い愛情が分かってニヤニヤしちゃうんだけど。
あと、饅頭ズも頑張ったねぇ!と。
で、期待していた書き下ろしですが。
20P程度で超甘々なエロです。
いや、銀黎ですけど、とある事情から紫央に手を出すのを我慢してたんですよね。
で、念願叶っての初エッチ。
「俺は一生分の理性を使いきった」だの「想像の中で百回以上犯した」だの、最初から飛ばしまくりなのです!
「理性は残っていないと言ったはずだ。脚、開け」と、かなりの暴走ぶりにニヤニヤしてしまう。
これね、愛を確かめあう行為であり、妖狐でもある銀黎にとっては、実は神聖な儀式でもあるんですよね。
エロシーンなのに、なんだか感動なんですよ。
最後になっちゃいましたが、こちらweb連載です。
主役二人はもちろん、ずんだともなかのビジュアルを先に想像しちゃってたんですよね。
紫央が思ってたより幼い印象ではあるものの、とっても可愛いですし、なによりずんだともなかの愛らしさと言ったら!
もう、鍋を食べてる二匹の背中が超可愛いんですよー!
まぁそんなワケで、饅頭ズのイラストにも、ぜひご注目下さい。
二月にwebで連載していたものを加筆修正された作品。毎週webで読んでいたにもかかわらず、もう一回まとめて読んで「やっぱりめっちゃ面白い!」と思ったので萌よりですが萌2にしました。本編250Pほど。サブキャラのハムハムがめっちゃ可愛いんです・・・
祖父が暮らしていたド田舎で、山葡萄の蔓を編む職人としてハムスター2匹と生活している紫央(しおう)。紫央は一族に流れている呪術師の血がたまたま出てしまったらしく、ずんだ、もなかと名付けた2匹(妖らしい)と、きゃいきゃい会話しながら暮らしています。そんなある日納戸の奥から出てきた銅鏡をうっかり触ってしまったら、出てきたのは耳しっぽ付き、全裸の俺様イケメンで・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ずんだ、もなか(めっちゃ可愛い!!!!大活躍)、浩介(里山の民芸品店を営む知り合い)、白琳(攻めの古い知り合い)、豪(受けの幼馴染)ぐらいかな。皆さん、適度に参戦されていて良い感じです!
**好きだったところ
ずんだ、もなかがコミカルさを出してくれて、クスクス笑えるんです。二人の漫才?、掛け合い?そこにやや天然入ってる感じの紫央が絡んできてもう可愛いやら可笑しいやら。
攻めはスパダリ俺様っぽいのに、受けが食が細いと知るや柑橘系がいいべとレモン鍋作ってくれたり、パンケーキ作ったり、あれやこれや甘やかし放題に甘やかしてくれて、にまにまが止まらない。おまけに可愛い嫉妬なんかも妬いてくれて、読んでるこっちは萌え転がりまくりです。
ちょっと可哀そうな家庭環境だったのに、卑下するばかりな性格とまではいかず、なんとか踏みとどまっている感じなのかなと思った紫央でしたが、脳内で妄想を炸裂させるタイプらしく、壁ドン、プロポーズ、バラの花束なんかを夢見ていて、こちらも可愛く可笑しかったです。
安曇先生のお話何冊か読ませていただいていますが、今まで読んでいた感じと大きく変わらず、可愛くクスっと笑えるお話で、大好きでした!ハムスターの掛け合い、良いですよ~。
最後に1点北沢先生の挿絵話。攻めの登場シーンが最高な肉体美です(笑)シャワー浴びる直前に召喚されちゃったらしくマッパ。めっちゃ美しく眼福でしたー!!!
初読時は、悪くはないけどなんかレビューにしづらい……と思っているうちに、既読か未読かも忘れてしまった結果の再読。
相変わらず感想がうまくまとまらないので、箇条書きにて。
・妖ハムスターなる饅頭ズがめちゃかわいい。
・俺様かと思いきや、意外と甲斐甲斐しい攻めが良き。
・残念ながらこの作品の受け、紫央とは好みがあわないな……。
少女漫画大好きで、夢見る乙女も真っ青なほどの筋金入りロマンチストである紫央の憧れシーンは「恋人に目隠しされて連れていかれた場所が、(自分の)結婚パーティーの会場で、そこでプロポーズ」というもの。
様々な理由で結婚を諦めていたヒロインだけど、結婚パーティー会場は細部に至るまで自分の好きなもので満ち満ちていて……というのが憧れらしいけど。
ほんと他人の趣味にケチをつけて申し訳ないけど、やだなーって。
誕生日パーティー程度ならサプライズもいいけど、人生に一度きりの結婚パーティーのサプライズってやだな。
ドレスとか自分で決めたいもん……。
たとえ相手が自分好みを最高に具現化したドレスを選んでくれていたとしても、選ぶ楽しみってあると思う……と思ってしまうので。
しかも結婚披露パーティーでプロポーズという盆と正月がいっぺんに!という状態よりも、まずはプロポーズしてほしい。
結婚パーティーはそれからでも遅くないというか。
で、案の定、紫央が勘違いして傷ついちゃうのも、これが原因なんですよね。
内緒で完璧な準備をするということよりも、まず「大切な人の心を傷つけない」ということのほうが遥かに大事だと思うんだけど……。
以前、別作家さんの作品なのですが、受けに内緒で大掛かりなプロポーズの準備を進める攻めの話があって、攻めが挙動不審になったのを浮気だと勘違いした受けが傷ついて……という話を読んだことがあるんですが、その時も全く同じ感想を抱いたんですよね。
秘密裏に進めるなら、絶対に絶対にバレないようにしろ!と。
いくら受けのためを思って準備を進めたとしても、受けを悲しませるなんて本末転倒だ!と。
相手を喜ばせるためにこっそりと料理を習いに行っているのを誤解されて……という程度なら全然OKだけど、結婚パーティーという相手の人生に関わることを秘密裏にというのは、好きじゃないんだなと再認識しました。
僕のためのスパダリ!
孤独な異能持ちの三十路紫央。里山で蔓細工職人として一人暮らしで13年。そばにいるのは高校生の頃に助けた妖のハムスター、ずんだともなか。
そんなところに突然現れた銀狐の妖、銀黎。
紫央の好みど真ん中のイケメン!
口は悪いし偉そうな態度なのに紫央が名乗るとなぜか態度が急変。ここに住むと言い出して…。
もう銀黎のハイスペックぶり。冬に弱る紫央の為にレモン鍋とかパンケーキとか作ってくれちゃって。帝こんぶを稚内まで買い占めに行ってくれるなんて〜!
なんでもいつか出会う主のためにスキルを磨いてきたと。
恩恵にあやかれてホクホクな紫央ですが銀黎に惹かれていくうちに、いつかくる別れに苦しむように。三十路まで生きててこんなに幸せなのは初めてで、もう銀黎なしでは生きていけないほどに。
果たして銀黎は主を見つけて式神になって紫央とお別れするのか?
紫央が少女漫画がバイブルでロマンチックなシチュエーションに萌えころがってて。一番の萌えシチュは付箋を貼って毎晩読んでて。
実はそれをちゃんと知ってたずんだともなか。
この2匹の紫央を慕う気持ちが、なんと!な形で実現し。
紫央の萌えシチュエーションを全て叶えようと頑張るずんだともなかと銀黎と豪がナイス!
しかし萌えを正確に理解してないずんだともなかの指示でちょっとナナメな壁ドンとかしちゃう銀黎が笑えます!