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表題作巡恋アルファは愛に焦がれる

ルカ、イタリア名家の三男でパリコレモデル・α、23
椎名櫂人、実力派俳優、28

その他の収録作品

  • 恋夜よ、花の咲くごとく
  • あとがき

あらすじ

イタリアの名門・カステリーニ家の三男でアルファのルカ。半分日本人でもあるルカは、所属している日本の芸能事務所からネット配信のドラマ出演のオファーを受けた。椎名櫂人とダブル主演だという。パリコレモデルの有名人で、女にも金にも不自由したことがないルカ。なのに“ーー案山子くん、日本には向いてなかったよね”。酷薄そうな唇で自分を“案山子”よばわりするベータの椎名だけが自分を苛立たせて気落ちさせて、でもどうしようもなく惹き寄せてくるのだ。「なんでそうなんだ、俺の伴侶でもないくせに」戸惑うばかりのルカと、椎名のドラマ撮影は否応なく始まってしまいーー。

作品情報

作品名
巡恋アルファは愛に焦がれる
著者
ナツ之えだまめ 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
蜜惑オメガは恋を知らない
発売日
電子発売日
ISBN
9784344844728
3.5

(37)

(3)

萌々

(21)

(9)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
128
評価数
37
平均
3.5 / 5
神率
8.1%

レビュー投稿数10

変転バース・シリーズ3作目

読んだつもりで忘れていた未読の本。
死者が遺した想い人への呪縛から、「運命の人」を解放する物語。

---
(全 4 冊): [変転バースシリーズ]
・・オメガに変転させる「運命の“伴侶”」がテーマ
①蜜惑オメガは恋を知らない  2016年9月 弓削恒星x宇田川智

--カステリーニ家シリーズ--
⓶愛罪アルファは恋にさまよう 2018年5月 ミケーレx仁科彼方
③巡恋アルファは愛に焦がれる 2019年6月 ルカx椎名櫂人 
④アルファ同士の恋はままならない :2020年8月 マッシモx祖父江芳明

---

グラン・サン・ベルナール 峠: イタリア と スイス の 国境 にあたる 片側 一 車線 の 道
ルカは、庶民的な性格で、自転車愛好家。

●ルカ:ルカ・サラサ・カステリーニ:α 23歳
パリコレ・モデル、イタリアの名門カステリーニ家の三男。ミケーレの弟。
ルカのバースセンサーは椎名に反応するが、勘違いだった。

●更紗:ルカの母親。はぐれΩ。
本能のままに生きる「はぐれΩ」の晩年は、愛する人が居ない寂しさが残るだけ。

●ミケーレ:妻は、彼方(Ω)
ルカの兄、彼方の夫でマッシモの父親。

●椎名櫂人:どう見てもβらしくない28歳
ルカを「案山子」と云う、日本人俳優。
変転適齢期を過ぎている、ヤヤコシイ性格。

●都築:
椎名の理解者。芸能一家出身、
椎名に「Ω変転するな」と言い遺し病没。

椎名とルカの二人は、最初から気になる存在。
でも椎名は都築との約束を守ろうと、無理にルカと距離を置き、
抑制剤を飲みながら、冷たくあしらう。
それが徐々に耐えられなくなっていく過程が面白い。

0

ブレないカップリング

シリーズ3作目。
私、先に4作目を単独で読んでしまったのですよ。
今回もα×性転Ωじゃないですかぁー
だから4作目・マッシモ編のα×αの組み合わせって、すごくレアだったんだなと今更ながらに思ったわけで……
シリーズ通して読んだら、多分4作目の印象ってもっと違ってきたんだろうなと。
やっぱり、シリーズものは通して読まないとダメですね。
今読んだら感想変わるんだろうなあ。
でも、ちるちるは感想変えられないのがねー。
これはもう、自分のブログとかでやるしかないかもな。
気付けば全然関係ないこと書いてましたね;

俳優・ルカ×俳優・椎名。
椎名は、Ω転性に抗うβでした。
それでも、やっぱり最後は運命に従がっちゃうんですね。
今回も〝運命コワイ〟でした。
いやー、それにしても焦らされた。
ルカは終始一貫して一途なワンコで可愛かったです♡

1

椎名が女々しい(『女っぽい』の意にあらず)

どうもここの所、読んでも乗り切れない本が続いておりまして……ひょっとして体調の所為?
いや、でもこのナツ之さんのお話は「どうして私には駄目だったのか」が解るから体調じゃないと思うんだよねぇ。

このシリーズの第一作目『蜜惑オメガは恋を知らない』が私は大好きだったのですよ。あの当時のオメガバースとしては珍しく『恋は運命ではなく意思』という側面が感じられたからなんですよね。

今作の椎名もそういう感じでは書かれているのですけれども。
でも、このお話『仕事か恋か?』っていう話ですよね。どうして『仕事も恋も』って思えないのでしょう?
亡くなってしまった親友の気持ちに引っ張られるのも良く解らなかった。
亡くなってしまった恋人なら解るのですよ。
『自分を想っていただろう』友人というのだから、余計こんがらがる。
好きになることが出来なかった罪滅ぼし的な感じなら、そう思われる方も辛くないかしら?

どんなに冷たくされても、結局は椎名の元に戻って来ちゃうルカは可愛らしかったです。
あとね、2人のマネージャーであるリサが非常に好きです。このお話で一番『漢らしい』登場人物だと思う。私は、この煮え切らない2人に怒り狂い、ハッパをかける彼女を見たかったのですけれども、残念ながらそういうシーンはなかった(笑)。

と、まぁ、色々文句を言いつつも、そして萌えなくても、ちゃんと最後まで読ませてしまうのは、やはりナツ之さんが上手だからなんですけれどもね。

1

あんなのは親友じゃない

アルファのルカがとにかく可哀想でした。本能は櫂人が運命の番だと告げているのに相手はベータなんです。
こちらのオメガバース作品は、世の中にはアルファとベータがいて運命の番のアルファに会ったベータがオメガに変化して、番が居ないのにオメガになるとはぐれオメガと呼ばれています。
受けの櫂人は亡くなった親友との約束を守って俳優でいる為に抑制剤でオメガになることを拒んでいます。
ルカが運命の番である事も分かっていて、惹かれているにもかかわらずです。
亡くなるのが分かっていて言葉で縛るのは最悪です。
その親友は櫂人の事が好きでルカに櫂人を渡さない為になんですが、あまりにやり方が胸糞悪かったので萌評価です。

1

死の呪い

イラストが金ひかるさんなら問答無用で買うシリーズ。
「愛罪アルファ~」の主人公ミケーレの弟のルカが主人公のお話ですが、前作が未読でも特に問題はありません。
前作は、引き裂かれてしまった運命の番の相手を取り戻すお話だったのに対し、今回は、運命の番の相手だと感じながら、アルファとオメガの関係になる事から逃げ回るお話です。
初めて出会った時から、否、自分がオメガになるとも知らない子供のころから知っていた運命の相手。
どんなに惹かれていても、櫂人にはそれを受け入れられない大事な約束があって、、、。
ルカがよく頑張りました。

2

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