そばにいてほしい。だから、弾かなきゃ──

愛を乞い、恋を奏でる

ai wo koi koi wo kanaderu

愛を乞い、恋を奏でる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
17
評価数
5
平均
3.6 / 5
神率
20%
著者
葵居ゆゆ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
ミドリノエバ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784829626665

あらすじ

妹を亡くし、失意のまま引きこもっていたピアニストの紬季。
ピアノを弾くことも、自分自身のことさえもなげやりになっていたが、押しかけハウスキーパーの真紘は「今日からきみの恋人になります」と世話をする。

自分を罰するために痛みを求めるも優しく抱かれ、そして半ば無理やりに鍵盤に向かわされた。
追い詰められ叩きのめされて、ようやく前を向こうとした。

これからは、真紘のためだけにピアノを弾こうと思った。
けれど彼の思惑は別にあり──。

表題作愛を乞い、恋を奏でる

銀城真絋、押しかけハウスキーパー
満和紬季、妹を亡くし投げやりなピアニスト

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数3

自分の音を再び奏でる

ピアノものらしいとワクワクして読みましたら、予想通りのきゅうきゅう大好き路線で、やりました~!と嬉しかったです。めっちゃ好きだったんですけど、途中攻めのなさりようにムカっとしたので萌2にしました。本編240P弱+あとがき。最後の挿絵が猛烈に好きだった・・・

バス停から20分ほど歩いた山の中にある別荘で、食事もろくにせず一人引きこもるピアニストの紬季(つむぎ)。大雨のある日そんな彼の元に食材を山のように抱えたイケメンが訪れ「今日からきみの恋人になります」と言い、あれやこれや世話をひたすらやき・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
音楽レーベル経営者、紬季の義父、沙凪江(さなえ、受けの血のつながらない妹、故人)ぐらいかな。
登場人物少なく、閉鎖的な空間での部分が多めな印象です。

**大好きだったところ等

音楽もので最も好きな「自分の音を取り戻す」系のお話!!!!しかも大好きなピアノ!!!最高でした・・出てくる曲を聴きたい~と思うより、今回はその取り戻していく過程の表現が最高!
弾くというより、自分の中から沸き上がる音を広げていくというか、そんな感じが書かれていて、それはもううっとり・・・いやあいい演奏を聞いた心地です!文章読んで陶酔するってのは、なかなか無いですね。今回、妙に波長があったのかな、むちゃくちゃ良かったです。

受けさんは育ちのせいで自分を大切にできない人で、大切な妹がいなくなった為にピアノが弾けなくなってしまって、もう呼吸すら止めてしまいそうな方。
攻めさんは、紳士な様子のスパダリ超溺愛げろ甘ねっとり系。そのため色っぽいシーンはキレイかつ、ひたすらねったり・・・(笑)。多いなとちょっと思ったけど、それで傷ついた受けが息を吹き返し、あら良かったわ!と思ったのに!なんだか急に世間にぽいっと放り出されたような感じのところがあり、そこがムカっとしたです。「だめじゃん、こんな繊細な子をすぐ放り出しちゃ!対応間違えてる!!」と怒ってしまいました。そのため神にしなかったです。最後はちゃんと溺愛毛布でくるんで、二人で幸せそうなので、読後感ははぴはぴです!

音楽ものがお好きな方、ジェントル風なねったり攻めがお好きな方でしたら、おススメしたいわ!と強く思った一冊でした!音楽もの、大好き!!

1

シリアスと濃厚エロ、感動の嵐!神作品!!

葵居ゆゆ先生作品は全作品読みましたが、本作品は既刊の中でも最高に素晴らしい一作だと感じました。神作品。

感動あり、濃厚ドスケベあり、萌えあり…あらゆる素敵要素が詰まった宝石箱のような作品です。
間違いなく、2019年上半期のベストBL小説です。

本作品で先生が伝えたいことは、
「誰かの役に立てていなければ生きている意味がない、なんてそんなことあるはずない(ありのままで、ただ生きているだけで人は価値がある)」
だと感じました。

音楽描写の繊細で美しい表現にうっとりするし、濃厚エロにはついてないちんちんがおっきしそうになるくらい萌えましたが、それだけではなかったです。

人がどうやって生きるのか、どうやって愛されるのか、人の生き方に正解はないけれど、どんな風に生きたいかを考えさせられる、深い深い愛の物語でした。

読まなければ人生の損…と言い切りたい。
全人類に読んでほしい作品です。本当に素晴らしかった。読後ずっと、涙が止まらなかった作品はこれが初めてです。

3

上手く言えないのですが、とにかくすごい作品でした

こちら、スレ違いがめちゃくちゃ痛い、どシリアスで重いお話になります。
これでもかと主人公が追い詰められてて、もう読んでて辛くて仕方ないんですよね。
狂気一歩手前のような、自身の全てで愛を乞う主人公の姿が、悲しくて仕方ないと言うか。
こう、明らかに読者を選ぶ作品と言うか。

でも、とても深い愛の物語だと思うのです。
これもまた、本人達にとっては幸せな愛の形なんだろうと。
上手く言えないんですけど、読み終えた今は胸がいっぱいです。


内容ですが、調律師・真絋×天才ピアニスト・紬季による、どシリアスで痛い主人公再生ものです。

何より大切にしていた妹が自分を庇って亡くなり、生きる気力を無くして山奥の別荘に一人引きこもっていた紬季。
そんな彼の前に現れたのが、調律師である真絋になるんですね。
無理矢理ハウスキーパーとして押しかけ、更に「きみの恋人になります」と強引に恋人になり、紬季の世話を焼くー。
彼から容赦無く本心を引き出され、感情をさらけ出した事で、生きる事に前向きになる紬季。
これからは彼の為だけにピアノを弾こうと、幸せを感じますがー・・・と言うものです。

紬季ですが、実は養子です。
亡くなった妹・沙凪江は目に持病があり、彼女を支えられる兄弟として引き取られたんですね。
実の親からさえ捨てられ、誰からも必要とされなかった自分を、心から愛して必要としてくれた沙凪江。
彼女を笑顔にするためだけにピアノを弾いてきた紬季は、生きる気力さえ無くしてしまった。
こう、最愛の人を亡くしてしまったと言う喪失感と共に、守るべき存在である彼女を逆に自分のせいで殺してしまったと言う罪悪感が、紬季を押し潰そうとしてるんですよね。

で、そんな彼の前に突然現れた押しかけハウスキーパー・真絋。
いや、彼は丁寧で優しい態度ながら、やってる事はめちゃくちゃ強引なんですよ。
自分で自分がいらないのだから、僕が紬季を貰うみたいな。

こう、恋人として抱き、食事からお風呂から、身の回りの事を全て世話を焼く。
最初こそ投げやり状態で真絋の好きにさせていた紬季。
それが、優しく抱き締め、ハッキリと「沙凪江が死んだのは紬季のせいだ」と言ってくれる真絋に、心を開いて行くー。
何だろう・・・。
周囲は誰も、沙凪江の事で紬季を責めなかったんですよ。
そして、紬季はあまりに強い罪悪感から、自分は泣く権利さえないと思っていた。
そんな中で無遠慮に踏み込み、きちんと責めて泣かせてくれた真絋の存在によって、やっと悲しむ事が出来たんですよね。

と、そんな真絋に心を開き、彼の喜ぶ顔を見る為だけにピアノを弾くようになる紬季。
しかし、彼の意外な正体が分かり・・・と続きます。

これ、ここまでの主人公がもがき苦しんでるパートも辛いんですけど、ここから更に辛いんですよ。
何だろう・・・。
紬季にとってピアノを弾くと言うのは、自分の為では無いのです。
これまでは沙凪江の為、そして今は真絋の為ー。
真絋が望むならと、復帰してコンサートを開き、CDも出す。
それなのに、何故か二人で別荘で過ごした時のような「音」が出せず、真絋の期待に応えられない・・・。

もうこの時の紬季の追い詰められようが、半端じゃ無いんですよ。
こう、ピアノに向かう姿勢が鬼気せまってるんですよ。
真絋の望むピアノが弾けなければ、捨てられてしまう的に。

またこれ辛いのが、読者側には真絋の気持ちと言うのも理解出来る所なんですよね。
完全なスレ違い状態で、真絋は真絋でなんとかこの状況から脱しようともがいてる事が分かっちゃうと言うか。
いや、紬季がかなり思い込みが激しいタイプと言うか、面倒臭い受けなんだなー!!

これ、人によっては愛では無く依存だと思うかも知れないんですけど。
また、人の為にしかピアノを弾けない主人公と、好みが分かれるかもしれないんですけど。

ただ、紬季の愛し方って自分の全てでと重いんですけど、負けず劣らず真絋の愛が深いんですよね。
真絋の愛もまた、苛烈なんですよね。
いやもう、クライマックスでの二人に、なんか胸がいっぱいになっちゃって。
あと、紬季は最後まで、自分の為にはピアノを弾かないんですよ。
でも、それはそれでいいと思うんですよね。
自分の為にピアノを弾くことが幸せな人もいれば、自分のピアノで喜ぶ人の為に弾く人がいたっていい。
だって、結局は、どちらも弾く事が好きなのは一緒なんじゃないかなぁと。

これ、ラストはラストで「二人だけの世界で幸せ」って感じで、好き嫌いが分かれそうな気がするんですけど。
でも、個人的には、これも二人の幸せな愛の形だと思います。
ここで十分羽を休めたら、再び飛び立てるんだろうなぁと思わせてくれる、とても優しいものなんですよ。

いや、上手く言えないんですけど、すごい作品でした。
「神」にしようか迷いましたが、あまりに痛すぎるので「萌2」にしときます。

8

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