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表題作24時間、お世話つきで

屋木博臣,34歳,フリーの編集者
湊人,美容師

同時収録作品ワーカホリックホリデー

仁井名颯,エロ漫画雑誌「スパークス」編集
瀬田功平,デザイナー

その他の収録作品

  • 24時間、いつも一緒で(描き下ろし)
  • カバー下:あとがき(描き下ろし)

あらすじ

フリーランスで働く編集者・屋木は、
バーで静かに涙を流す青年・湊人に魅了された。
あの一夜限りの体の関係から半年。
失恋して傷ついている湊人を思い友人を続けてきたが、
彼がストーカー被害に遭っていると知り、
自宅の高級マンションで一時的な同居を提案するが…。
スパダリフリー編集者×失恋美容師──
ままならない片想いの行方は。
「出版社シリーズ」最新刊❤描き下ろし後日談収録

作品情報

作品名
24時間、お世話つきで
著者
千葉リョウコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
宝物見つけました
発売日
ISBN
9784832290990
3.5

(59)

(10)

萌々

(25)

(17)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
12
得点
205
評価数
59
平均
3.5 / 5
神率
16.9%

レビュー投稿数12

スパダリさんがお好きな方に。

作家買い。

千葉さんの「出版社シリーズ」の5作目。順番としては『宝物見つけました』→『編集長を好きになったワケですが。』→『トキメキ、タメイキ、ルームシェア』→『ワーカホリックベイビー』と続きます。

前作『ワーカーホリックベイビー』で、聡のことが好きで、でも聡のことを想い身を引いた当て馬・湊人のお話。『ワーカーホリック~』ですごく気になっていたキャラだったので、湊人のお話だと知って発売を心待ちにしていました。

『ワーカーホリック~』で聡に失恋し涙を流していた湊人と、そんな湊人の姿に恋しちゃった屋木さんの恋のお話です。

屋木さんはフリーの編集者ですが、いま彼が担当しているのが、雑誌「コミックスパークス」を出版している出版社。はい、「出版社シリーズ」の皆さんが勤務されている出版社です。

視点は途中、屋木さんと湊人、入れ替わりますが、基本的には屋木さん視点でストーリーは展開していきます。

1年前、湊人が誰かに失恋し弱っているところに付け込む形で湊人と身体を繋げた。湊人のことを本当に好きだからこそ、その行為を後悔している。湊人に軽口を叩ける間柄ではあるものの、自分の恋心は素直に告げることができずにいる。

そんな中、湊人がストーカーに付きまとわれていることを知った屋木さんは、自分の家に避難してくるよう提案するが―。

というお話。

前作『ワーカーホリック~』ではがっつり攻めオーラを出していた湊人ですが、今作品では受けさんです。攻めさんが受けになる、という展開が苦手な方にはちょっときつい展開かな…?

でも、この湊人という青年が、めっちゃ可愛くて、受けさんでも全く違和感なしでした。湊人が可愛い、ということもあるのですが、もっと言うと、屋木さんのスパダリ感が凄くて湊人は必然的に受けさんですよね、っていう感じもモリモリします。

湊人救済のストーリーですが、でも、この作品は屋木さんという攻めさんの恋の成就のお話なんですね。

湊人が聡くんに振られる前から、屋木さんは湊人を見ていた。
明るく、いつも笑顔で、そこに恋愛感情はなかったにせよ、可愛い子だと思っていた。そこに、湊人失恋事件が降りかかる。

いつもニコニコしていた湊人の、周りをはばかることのない涙。

そこで、屋木さんは自分の恋心を自覚する。
けれど、湊人にとって自分は「いい人」の立ち位置でしかない。湊人にとっての恋愛というベクトルからは完全に外れていることを自覚している。

でも、それでもいい。
湊人に笑顔になってほしい。
少しでも、自分の存在が彼の救いになるのなら―。

そんな屋木さんの純粋な恋心にギュギュっと萌えツボを鷲摑みにされました。

屋木さんという男性は紛うことなきスパダリさんです。

実家はお金持ち。
彼自身イケメンさんで。
そして仕事もできる。

そんな屋木さんが、自分のすべてをかけて湊人を守ろうとする姿も、これまたカッコいい。

個人的に、スパダリさんに愛され幸せになる受けさん、といった設定がツボなこともあって、めっちゃ萌えました。

お互いに勘違いからくるすれ違いがあったりしますが、基本的に終始穏やかに進むストーリーで、序盤に湊人に降りかかるストーカー被害もあっさり解決します。なので、その分物足りなさを感じる方もいらっしゃるかも。

が、この穏やかで、二人の愛情に満ちたストーリーは、読後優しい気持ちになれました。想いが通じ合った後は、照れつつも(←ここポイント。めっちゃ可愛いのです)言葉を惜しむことなく愛情を伝えあう二人の姿が、可愛らしく、微笑ましいのもよかったです。

で。

濡れ場がめっちゃ綺麗です。
そしてエロい。
エロいのに、優しくって温かいんです。

愛情あふれる二人の想いがにじみ出てくるような、そんな描写でした。

終盤に「スパークス」の編集に関わる皆さんで社員旅行に行くお話が収録されていますが、こちらもほのぼので非常に可愛らしいお話でした。

このお話は「出版社シリーズ」が未読だとちょっと理解できません。

既読の方は「相変わらず仲良しさんたちめ!」とニヨニヨしていただいて、未読の方はこれを機にぜひとも「出版社シリーズ」も読んでいただきたいなと思います。

しかし…、

私もこの出版社に勤務したいな。
女性社員の皆さんの気持ちに激しく同意しつつ。

千葉さんは非常にきれいな絵柄を描かれる作家さまで、その画力でもって描かれる登場人物さんたちは皆さん等しくイケメンぞろい。今作品もたくさんのイケメンさんたちが拝めて非常に眼福でした。

が、しいて言うと、キャラの描き分けが若干甘い気も。
お顔が似ているキャラもいるので見分けがつきにくく、その点が残念といえば残念でした。

けれど、終始、相手を想う愛情に満ち溢れ、優しい空気感が漂う一冊で、すごく萌えました。

スパダリ。
スパダリさんに愛され幸せを手に入れる受けさん。
すれ違いもありつつ、でもシリアスな空気感はちょい苦手。

そんなキーワードにビビっとくる腐姐さまに全力でお勧めしたい、温かい読後感に包まれる優しいストーリーでした。

評価で若干悩みましたが、「絵柄が好き」という点でおまけして☆5つで。

「出版社シリーズ」はまだまだ続くようでうれしい限り。
次はだれのお話になるのか、楽しみに待っていようと思います。

13

ここで働きたいです

出版社シリーズ大好きです

湊人は気になってたキャラだったので楽しみにしてました
幸せになってくれて良かった〜
今回も出版社シリーズのキャラがちょこちょこ出てきますが、これまでの作品程の絡みは少ないかな

今作の攻めがスパダリでホントに素敵
こんな人実在するのかしらってくらい完璧
まさにBLファンタジー‼︎
訳あって二人が一緒に生活するようになるのですが、途中攻めが「幸せな時間は長く続かない、結局自分は選ばれない」みたいなセリフがあって、こんな完璧な人でもそんな風に思うのかしらと、とても引っかかりました

最後はハッピーなので、余計に幸福感が強く印象付けられました

攻めが受けに変更するのって、他の作品でも読んだことあるけど、今作は自分を打破する為なので、女々しいのか男らしいのか、なんとも複雑な心境でした

何はともあれ、やっぱりこのシリーズ大好きです

同時収録に社員旅行がありました
こんな旅行行けるなんて羨ましい‼︎
ほんとに、素敵なお話でした

4

シリーズ買い



千葉リョウコ先生の出版社シリーズが大好きで、今作もしっかり購入。


今回は、前作『ワーカホリックベイビー』の当て馬役だった湊人くんのお話。


前作では恋のキューピッドをしてくれた、とても良い子な湊人くん。
湊人くんにも良い人を!!と、思っていたら、なにやら前作のあとがきマンガ?で、素敵な男性が湊人くんを慰めてる!
もしや!これは!湊人くーーん!って、感じで前作を読了。


そうしたら、本当にあの素敵な男性が今回の攻さんでした。
あの素敵な男性は、屋木さん。
そういえば、出版社シリーズなのに、湊人くんは美容師。あれれ?と、思っていたら屋木さんがフリーの編集者ということで、あの腐の巣窟?(笑)の出版社と繋がりがあるんですね(笑)


まだ、前の恋を引きずっていそうな湊人くんでしたが、それを優しく包み込んでくれるスパダリ屋木さん。
早くくっついて~、とモダモダしたけど最終的にとても幸せそうな湊人くんと屋木さんが見れてとても満足(^^)


「ワーカホリックデー」では、なんと今までの出版社シリーズの主役たちも出て来て、テンション上がりました!!
これぞ、シリーズものの楽しみ(笑)


あとがきで、まだ出版社シリーズを描きたいとおっしゃっていたので、次はどんな子達が出てくるのかとても楽しみです。

8

理想的スパダリ攻め

いまだかつてこれほどのスパダリ攻めは居ただろうか…BL界には多分いっぱいいるけど、こちらの攻め屋木さん、素晴らしくスパダリでしたよ。
見事にのっけからラストまで。
受けが辛い時に身体の関係になってしまった事を悔いている攻め。
だからもうそんなことはしたくない、と自制はするけど、受けの事はしっかりと守る。
は〜、まさに理想的じゃないですか?

この作品ですが、シリーズものでした。
知らずに最新作から読んでしまいましたね。よくやります、こういうの。
前作の「ワーカホリックベイビー」に出てきた湊人くんのお話なんですね。
表題作は問題なく読めます。
同録の短編がちょっと分かりづらかったので、やはり他の作品も読んだ方が楽しかったかなとは思います。

千葉リョウコさんの作品は初読みでしたが、作画めちゃ綺麗!スッキリ見やすいコマ割り。エロまで綺麗。
推せますね〜。
出版社シリーズとしてまだ続くそうなので、楽しみにしています!

3

出版社シリーズ第5弾-編集者×美容アシ

この出版社シリーズは、『宝物見つけました』→『編集長を好きになったワケですが。』→『トキメキ、タメイキ、ルームシェア』→『ワーカホリックベイビー』→『24時間、お世話つきで』→『トキメキ、タメイキ、ルームシェア2』の順に読むのがおすすめです!

薄茶髪の屋木×茶髪の湊人

前作『ワーカホリックベイビー』で年下なのに終始優しく聡のことが大好きだったのに、相手のことだけを考えて、スマートに身を引いた湊人くん。
もう、本当に絶対に幸せになって欲しかった!

フリーランスの編集でゲイの屋木は、いつも見かけるとニコニコ笑っている湊人がある日バーでひとり静かに涙を流し続けているのを見てその美しさに声をかけずにおれず、一夜を共にしてしまう。

ある日湊人がストーカー被害にあっている事を知り、自分の住むタワマン(親が金持ちなんだよ!)に連れて行く。

まあ2人がくっつくのはネタバレでもないので、ぶっちゃけちゃうと前回攻めだった湊人くん、傷心のあまり?受けになっちゃった。というか、本当に優しい性格だからさあ、どっちでも良いよってスタンスみたいなんだけどね。

それに負けじと一回り年上の屋木さんもめちゃくちゃ甲斐甲斐しいんだよ!漫画の編集者と思えないほどダンディだし←失礼!だってスリーピーススーツ着てるんだよ〜。お弁当は持たせてくれるし、どんな時間でもお迎え来てくれるし。普段周りの人にも穏やかなのに、湊人の寝言(昔好きだった人の名前)「さといくん…」を聞いちゃったり、その人が今行ってる出版社の勤めているので見たら全然自分と違うタイプでショック受けたり、湊人のこととなると心乱されちゃってるのがまたくぅ〜ってなります。

優しい2人がますますラブラブで甘々で、仲良く幸せになりますように♫

『トキメキ、タメイキ、ルームシェア2』で続編の『24時間、お世話つきで 故郷編』が読めます。

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