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可愛い顔すんなよ。そそるだろ
72歳バリスタのおじいちゃんが若返ってアレコレな話のスピンオフ。
前作が予想以上におもしろくて、アンリミで見つけて飛びつきました!
おじいちゃんの夜のアレコレは私の性癖ではないのですが、若返りの薬でお色気ムンムン男盛りです。
表紙の通り、受けの議員秘書がとにかくエロい。
このふたり、めちゃくちゃ嫌いあってたから一体どう展開するんだと思ってたら、さすがバーバラ先生。そこで繋げてくるか!と。
攻めの田口が意外とかわいい面もあり、鉄仮面の受けがとろかされていく様も見どころです。
大好きな先生と真っ当な血統以外は捨て石だと言い切る傍迷惑な盲目狂信者な受は盲従から覚めるまではかわいくないんですが、話は面白いです
BLだけど前半のエロシーン飛ばして読みました
ただ起承転結の転の部分がないです、選挙で一波乱あると思ってたのに、サクッとなってました笑
奈良さんの垂れ目攻イラストはイメージぴったりです
奈良先生なので無条件購入。後で表紙みて「げ、なんじゃこのトロ顔は・・」と思っていたのですが。
濡れ場シーンはこんなに要らないと思いますが、攻め受けとも人間味が好きだったので、萌にしました!さすがバーバラ先生、ぶっとび設定なんのその!なお話「本編180P超+あとがき」。「72歳のバリスタ」のスピンオフで、未読でも当作を読めますが、読んでる方が絶対楽しいと思います。(72歳のバリスタのカプは出てきません)
亡くなった先生との思い出にひたるべく崖上にやってきた白鹿。11年間、誠心誠意代議士秘書を勤め上げたものの、先生は亡くなり、その息子は病で途中退場、孫二人のうち30歳の方は海外で行方不明、残るは若干二十歳。地盤を継承させることもできず、途方に暮れていたのですが、「あの魚が獲れた!!!!」と漁船から連絡が入り、ふと思いついた策を実行するべく白鹿は行動を開始して・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
桜庭(故人、受けが忠誠を誓っていた代議士、享年94)、桜庭の孫(20歳)、桜庭の元政策秘書(イケメン)等。
**イメージが違った点
おやりになっているシーンは確かに長く(個人的感覚)、表紙のイメージに近いのですが。
白鹿が忠義者で、愛情を無意識に探し求めている寂しがりやさんのように感じた所、田口がちょい悪おやじのはずだったのに、なんだかやたら白鹿に優しいなあと思っていたら、なんと!だったところが、表紙からは想像できなかった展開でした!人情ものとでも言えばよいのかな。
田口が白鹿を愛おしむ気持ちが何だか嬉しくて。可愛かったんだろうなあと、そして時間差を薬で乗り越えて一緒にいられるようになって、人生何ラウンドか追加できて、良かったじゃん!ととっても思いました!代議士先生たちが皆さん若返るってのだけは勘弁ですけど。
最後に奈良先生の挿絵について。8枚中5枚がどっちかがすっぽんぽんという濡れ場シーンの多い中、3枚スーツ姿なんです~いやーーーーーーーーー目福(⋈◍>◡<◍)。✧♡
しかも1枚は元政策秘書との対決シーンなんですけど、めっちゃ面白可愛いコミカルテイストで、すっごう好きな挿絵でした。挿絵、やっぱり大好き・・
『72歳のバリスタ』で私を大いに笑わせてくれた代議士秘書、白鹿が今作の主人公。
この人の振れ幅が大きすぎたので笑えたんですよ。あまりにも変人にしか見えなかったのですもの。
彼がとんでもない変人にしか見えなかったのは、桜庭代議士への執着があまりにも度を越しているからなのですが、このお話で書かれるのは、その執着の理由なんです。
これが結構、壮絶な理由でございまして……
ごめんね、白鹿さん。笑っちゃって。
単なる『フケ専』の人だと思っていたから大笑いしちゃったんです。
そんな悲しい過去があったとは知らず。
出版社あらすじにある『桜庭のダメ息子(婚外子)の田口』というのは、前作でのキーマンであるマッドサイエンティスト。だから桜庭代議士は彼の『若返りの薬の開発』に大金を援助して来たんです。
「援助してもらっている割には、田口って桜庭に対して卑屈じゃないなぁ」と思っていたんですよね。
なるほどなるほど。
そして、この『婚外子』というのがお話のどんでん返しのキモになっています。
前作の「?」だった部分のつじつまがピタリと解けるようなお話でした。
『72歳のバリスタ』をお読みになった方は読んだ方が良いと思います。見方がガラリと変わるから。
これ、バーバラさんの書く『人情話』系のお話だと思いましたです。
あ、でもエロエロですよ。
特にツン受け(若干、腹黒風味)がお好きな方は堪らないのではないかと。
だけど『可哀そうで健気な受け』の話でもあるんだよなぁ……
バーバラ先生×奈良先生×ラヴァーズ文庫というハードエロ間違いなしの組合せ。ツンツンした美人強気受けと、傲慢だけど実は懐の深い攻めのお話で、とても楽しく読めた。
全身全霊で仕えてきた代議士の桜庭を亡くし、失意の中、その隠し子で若返り薬の開発者である田口(72)を若返らせ、地盤を引き継がせることにした議員秘書の白鹿。
女好きの田口がキャバクラに行こうとするのを止めるため、白鹿は田口に体を差し出すことになるのだが、悲壮感が全然なくて逆に楽しんでいるのが小気味良い。
不憫受けといえばそうなんだろうけど、この受け、生い立ちは暗くて可哀想なのに、そうは見えないところが好き。したたかで強気で、ハッキリとものを言うのが気持ちいい。
そんな受けは、最初はクールに、目的を遂行するために割りきるつもりで攻めと関係をもつ。が、だんだんと敬愛していた桜庭の若かりし日の面影を、田口に見てしまってそんな自分に戸惑う。
田口も、自分は地盤固めに利用されているだけだし、桜庭から開発費をむしりとって薬を渡さなかったせいで恨まれていると自覚している。
が、白鹿を抱くときにはサービスとばかりに、して欲しいことを確認した上で徹底的に激しく、かつ丁寧に攻めちゃう。
その辺りには理由がちゃんとあって、意外なオチに繋がっていく…。
色っぽいシーンは72歳の老獪なテクニックに全盛期の肉体、という合わせ技なので、ねちねちしてて本当にエロい。だけど、単なるエロで終わらず、ちゃんとお互いの愛情を感じられるお話になっているのがすごくよかった。
傲慢で図々しいように見える攻めの心にも弱くて柔い部分があり、真実が明かされた時、受けに対する温かい想いに思わずホロリとさせられてしまう。
裏帳簿とか不穏な流れもあったけど、桜庭先生も悪い人じゃなかったと思うなあ。政治的な汚い部分は見せたかもしれないけど、受けを手元においてエロいことをさせる訳でもなく、純粋に大事にしてくれたのは事実なわけだし。
キーワードは「加齢臭」なのかしらw
でもその匂いは、白鹿にとっては、安らぎと救いそのものだったのだろうな。特殊な始まりかたをした二人だけど、終わってみればすっごーく甘いお話で、オヤジ攻めの愛情深さが素敵だった。
スピンオフだけど、元の作品が未読でもなんの問題もなし。