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表題作蒼空の絆

アルフレート
29歳,幼馴染みで忠実な補佐官
エーリヒ
27歳,帝国空軍エースパイロット

その他の収録作品

  • 湖畔にて
  • あとがき

あらすじ

北の大国N連邦との対立が続く東宝グランツ帝国、その北部戦線を守る空軍北部第三飛行連隊――通称『雪の部隊』に所属するエーリヒ・ヴィクトル・フォン・シェーンブルクは、『雪の女王』として名が轟くエースパイロットであり、国家的英雄のひとりでもある。歴史ある旧王国名門貴族の末裔で圧倒的な美貌を誇るエーリヒは、厳しくはあるが部隊内の信頼も篤い、理想的な指揮官だった。そんなエーリヒの司令補佐官を務めるのは、幼少の頃よりエーリヒを慕う寡黙で忠実な男・アルフレート中尉。厳しい戦況の中、戦闘の合間のささやかで穏やかな日常を支えに、部隊の皆と共に生き残るために必死だったエーリヒだったが、ある日、激しい戦闘の中、利き腕の肘から先を失う怪我を負う。そんなエーリヒに対し、アルフレートはそれまで以上に献身的な忠誠を見せるが――?

作品情報

作品名
蒼空の絆
著者
かわい有美子 
イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344837430
4.6

(88)

(62)

萌々

(21)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
404
評価数
88
平均
4.6 / 5
神率
70.5%

レビュー投稿数10

最高の主従もの

『甘い水』を読んですっかり虜になり、かわい有美子先生の他作品を求めてこちらの作品に辿り着き、読んでみました。

戦争×主従もの。
そして同性同士の愛は法により禁じられている世界。禁忌を犯してしまうふたり、ってなんでこう、どうしようもなく萌えるんだろう。

…この作品も最高だった…!!

なにより、読み終わった後あとがきを読むと先生のパイロット・将校たちへの熱い思いとリスペクトが伝わってきて…ここのパイロットについてものすごく研究されお調べになったのだなと分かり、熱い気持ちになりました。

ドイツのパイロット達は撃墜されても陸伝いに歩いて帰国できたこと、そして日本は反対に島国であるが故に「戦闘機の墜落=死」を意味したと知り、なんともいえない気持ちに。。

「雪の女王」として名を馳せる国民的英雄のエースパイロット・エーリヒが利き腕を失うシーンは、あらすじを読んで覚悟していたものの、読みながら自分の体温がどんどん下がっていき、こちらまで腕の感覚がなくなっていくような恐怖を覚えました。

そして、年上部下・アルフレートの献身がまた胸を打つんですよね…!
特に印象的だったのは、得たいものと引き換えにその体を差し出すように言われた体を預けようとしたエーリヒを危機一髪のところで助け出したアルフレートが、怒りをぶつけながらエーリヒを初めて抱くところ。

言葉や瞳では怒りを伝えてくるものの、その触れ方・抱き方はどこまでも優しいんですよね。。言葉とは裏腹に、気持ちが溢れ出ちゃってる。もーこんなの…好きだー…!!

その他、片腕になったエーリヒのブーツを脱がせ、手指の爪を整え着替えを手伝い…と甲斐甲斐しく献身的にエーリヒの世話をする従者・アルフレートに最大限の萌えを感じました。

なんとか親書を届け、犬1匹との新たな生活を始めたふたり。
一緒に空を飛ぶことは叶わなくなっても、いつまでも地上で三人(二人と1匹)仲良く幸せに過ごして欲しいと願わずにはいられません。

1

かわい先生ならでは

かわい先生らしいドライな文体で綴られる男達の絆の物語で、空軍のパイロットという世界観が唯一無二。美しく気高いエーリヒが素敵!義手を媒介としたストーリーがとても好きだった。これ書けるのはかわい先生だけだと思う。後書きで飛行機操縦士への熱い愛を語ってらっしゃったのがほっこりした気持ちになった。作家さんが好きなものの話は読者として嬉しいね。かわい先生のドライな文体はけっこう読みたい気分の時あるのでオンリーワンの才能!

2

損なわれない品

◾︎アルフレート×エーリヒ
かわい先生初です。
主従、年上敬語黒髪×潔癖高貴金髪美人、戦争末期と好きな要素オンパレードで、イラストは稲荷家先生…約束された大勝利しか見えない布陣に固められております。
恐れながら読むことだけは嫌だったので、2人が死なないかどうかは教えてもらいましたが。戦争モノ怖い…

戦争らしい描写は思いの外あっさりしていて、終盤のクーデターも激しくありません。軍人同士の腹の探り合いみたいなのもほぼない。高潔なエーリヒの美しさが損なわれなかったのは有り難いところ。商業BLだとこのぐらいがいい塩梅なのかな?一番激しかったのは中盤のベッドシーンですね。長くて濃厚で大変良かった。

先生のあとがきに頷きまくりました。
ネーミングからドイツモデルだなと思って読んでましたが、うんうん。
「いい男を跪かせでブーツをぬがせる」良い趣味してます先生…
アルフレート自身によって爪を整えたエーリヒの足と脚を、アルフレートが洗うというシチュエーションに最高の萌がありました。

4

美しき主従愛

かわい先生の文章と稲荷家先生のイラストがぴったり合っていて、うっとりする一冊。優しくて寡黙な攻めが、片腕を失った受けに尽くしまくる姿にキュンとする。
受けは高貴な身分で、清廉潔白、ストイック。そのせいかなかなか恋愛モードにならなくて、前半はジリジリします。その分、はじめて体を重ねた時はやっと!という感じで、胸がいっぱいに…。受けがあることで過ちを犯そうとしたために、攻めはそのことを責めながら、という、甘いだけじゃないベッドシーンがひたすらに萌え。攻めのセリフひとつひとつに、受けへの想いがこもっていて、その時の攻めの気持ちを考えると爆発しそう(私が)。

クライマックスにかけては、かなりドラマチックで、ハラハラする見せ場もあり。戦争ものは苦手で避けていた私でも、主従萌えにボーッとなりながら最後まで読めました。
大怪我を負うシーンがあるので、決してハッピーなだけじゃない二人ですが、後日談の「湖畔にて」を読むと、ようやくといった感じで、穏やかな未来が暗示されていて安心できる。
終始、映像が目に浮かぶような流麗な文章で、映画を見終わったような満足感が。電子版もしっかり口絵、中のイラストも収録されており、キャラの美麗さ、描写の繊細さに見とれました。

2

故郷への想い、愛する者への想いにジーンときます

戦争空軍パイロットものでしたが、ストーリーも練られているし、戦況や軍の内情などの描き方もしっかりしていて、リアリティーがあるので安心して物語に没入できました。戦闘機での戦闘シーンも生死をかけた闘いに引き込まれました。

まるでおとぎの国の王子さながらに全てを持って生まれた空軍パイロットエーリッヒに過酷な運命が待ち受けていて、かなり衝撃を受けました。まさかの◯◯設定とは…。それでも屈折せずに前を向いて己の運命を受け入れるエーリッヒ所を側で支えるアルフレッド。主従愛はBLによくありますが、二人の関係は溺れすぎず一定の距離を保つ硬派な姿勢が心地よかったです。
終盤に大義ある使命を果たす二人の奮闘は臨場感溢れ、感動のドラマがありました。一見の価値ありです。

主人公エーリッヒが清廉潔白で英雄視されすぎる部分は少し気になりましたが、アルフレッドとの恋で人間味を徐々に出していく過程は良かったです。恋愛至上主義になり過ぎず、国のために、故郷のために、家族のために、愛する者のためにノブレス・オブリージュを貫き通すエーリッヒの姿がとても良かったです。エーリッヒの育った故郷の美しい城はノイシュバンシュタイン城をイメージして読み進めました。故郷への想い、愛する者への想いに読み終わった後もジーンとくる作品でした。

あとがきからも、かわい先生の歴代の名高いパイロット達に対する並々ならぬ思い入れを知り、パイロット達が活躍するこの作品から熱量が伝わってくるのに納得しました。好きに勝る物は無いですよね〜。

1

美しい旋律のクラシック音楽のようでした

時が経てば並び順が変わってしまうと思うのですが、私の前に書かれているミルクオオメさまのレビューを読んで「確かに!このお話はネタバレなしで読んだ方が良いかも」と思いましたので、私もそれに倣います。

というのも私はこのお話を読んでいる最中『必ずハッピーエンド』というBLのお約束を、何度も何度も疑ったからです。かと言って「これは互いを強く想いながらも運命に引き裂かれる悲恋の話だ」とも思えなかったのですよね。
なもんですから、もう読んでいて、気持ちがあっちこっちに振り回されて、千々に乱れましたよ。

そのくせ、文体はやたら静かで美しいのです。
だから、エッヂを走っていくスリリングな感じがしつつも格調高い。
やたら長い尺を使って書かれる濡れ場もねっちりこってりしているくせに、諄くない。格調高いのよ、濡れ場なのに。
かわいさんの筆が「お見事!」としか言いようがありませんでした。

稲荷家画伯のイラストは相も変わらず美麗でお話を盛り上げますが、かわいさんが『モデルにしたパイロットや将校』としてあとがきで触れていた、エーリヒ・ハルトマン、ゲルハルト・バルクホルン、ハンス・ヨアヒム・マルセイユetc.のご尊顔を検索してから読むのもよろしいかと。
お話の手触りが更にリアルになり、登場人物たちの無念さや悲しみが脳内再現される様に思いました。

5

ネタバレ無し(推奨)

大好きな作家様です。

書かれる文章の一文一文に、その世界観に、作者様の作品に対する愛を感じます。
物語を読んでドキドキする事はよくありますが、文章を目で追い、言葉一つ単語一つにしっとりと癒されるような優しさを感じました。尖って痛んだギザギザの爪に丹念にヤスリを掛けてくれるような胸に染みる文章です。ちょっと荒んでる人(笑)癒されること請け合い。お薦めですよ。

戦争物なので色々推測しつつ読んでいたんですが、出だしの情景の美しさや少年時代の話の純粋さに引き込まれ、どんどん先に進みたく無い気持ちに…(笑)もう、どういう展開になろうが気にならない。その場面場面が幸せで、そのまま幸せな彼らでいて欲しいと願ってしまう。
もちろん先は長いし読み進めたいんですけど、読んだら話が終わっちゃうじゃないですか。
もうバカですね。もう一回前の文章に戻ってみたりする。
ハラハラもドキドキもするし、怖い事も嫌な事もあります。でも堪らない程の幸せもあるんです。

この作品はネタバレせずに読んで頂きたい。

きっとそれがあなたの胸を震わせるはずです…ョ(照

6

美しき男達

かわい有美子さんのファンタジーな軍人もの。でもあとがきによるとドイツ空軍のパイロットがモデルになってるそうなのでそういう容貌のイケメンをイメージしながら読みました。

寡黙で優しい黒髪部下29歳×金髪碧眼美人エースパイロット27歳のお話です。受けと攻めは出身地が同じで受けはその土地の元貴族で領主の息子、攻めは平民出身でうっすら主従関係も入ってるのですが、幼い頃に運命的な出会いもしていてその頃から惹かれ合っているような関係です。

真面目で高潔な2人が休日にピクニックデートに行くシーンが美しかったです。ヨーロピアン美青年必須アイテムのボートシーンもありましたし。年齢の割に純情な2人にジレジレしながら萌えました。

その後受けは負傷してパイロットをやめなければいけなくなり、攻めも受けの補佐として参謀に回るのですが、受けは戦況の悪化を知り心を痛め、国を救う情報を得るため遊び人の従兄弟35歳に体を差し出そうとします。媚薬を使われ危機一髪の時に攻めが助けに入って、自宅に連れ帰った後2人は結ばれます。

その後、2人が命を懸けて敵国へと密書を届けた活躍により、戦争は終結し2人共自分の心に素直になってカップル成立するんですが、国では法律で同性愛が禁じられているという問題が。その後法律が変わっていることを望みます。

ノベルス版の文庫版より良いところは、分厚くて読み応えたっぷりなところ。ただエッチシーンまで中々行き着かないなあ、と感じました。お話は面白かったですけど。

1

空にいる主と共に

かわい先生なのでマストバイ。なんとプロペラ飛行機もので、そしてなんと稲荷家先生が挿絵!なんとお二人の世界観のぴったり合うことーーーーーー!!!この組み合わせでこのお話を出してくださった関係各位の皆様に本当に感謝申し上げます。本編230Pほど+後日談2編合計14Pほど+あとがき。世界観はとても好きでしたが、攻め受けとも生真面目過ぎたのでちょっと萌えきれず、萌2にしました。

グランツ帝国の北方を守るC3基地。そこの飛行隊司令官を務めるエーリヒは、今はグランツ帝国に統合されたハイリゲンヴァルト王国の貴族。武功名高い一族にあって金髪碧眼でやや線が細いため、飛行技術を磨きあげ「雪の女王」と恐れられる存在になっています。そのエーリヒの第二隊には幼い頃危ないところを助けたことのあるアルフレート。彼もまた素晴らしい技術を持ち北の空の守りは頑強ですが、一日数度の出撃が続き戦況は厳しく・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ユリウス(受けの七つ上の従兄弟、情報部所属)がご活躍なぐらいかな。
偉い方々はリンツ元首、ハインリヒ四世陛下、ガードナー大将、オスター海軍大将、レーダー中将等々。戦争ものなので、ちょこちょこエライ人の動向が絡んできちゃって、あんた誰?と思いつつスルーしちゃいました。

**好きだったところ

受けは戦況が悪くなる元凶をなんとかせねばと、国に身を捧げるべく必死に働く、清く正しくこうあるべきという貴族の理想像のような方。
攻めは、子供の頃に命を落としかねない状況から救ってもらったことから、受けをお守りするべく付き従う忠犬(変態臭なし)。戦時下の緊迫した清冽な空気の中、ひたすら側に仕え続けようとする黒犬が、健気でございました。右腕を失った受けを見て「守りたかったのに」と心痛に耐える攻めが、沁みました・・

ひたすらシリアスな戦争ものや飛行機ものが大丈夫な方でしたら、北の冷たい空気の中で交わされる主従の想いを是非!後日談は戦後の二人の様子も少しあって、ほんのちょっとですが糖分補給も出来ますよ!

1

とても痛々しいし、ひどく哀しい。でも美しい。

気高く美しい帝国軍のエースパイロットと、誰より忠実な副官。
厳しい戦況の中で必死で生き抜き、国の為に尽くす彼等の、熱い絆と深い愛を描いた物語になります。

こちら、元々は10年前のアンソロジーに掲載された作品に大幅加筆修正したものになるそうです。
プラス、書き下ろしの短編が2編。

もうね、ストーリー自体もとても読み応えがあるのですが、何よりも、気高く美しい主人公の生き方に強く心を打たれて。
戦闘により腕を無くしと、かなり痛々しいんですけど、その姿は清冽としかいいようが無いんですよね。
哀しくも、とても美しい。
また、そんな彼に深い忠誠を捧げる、攻めの生き方も。

いや、何でしょうね?
戦争ものなんですけど、ベースにあるのが、この主従二人の深い絆なのです。
密やかな愛なのです。
そのせいか、全体の印象として、ただただ美しい・・・!みたいな。
ついでに、腕を無くした主人公の為に、副官である攻めが身の回りの面倒を見るのです。

おおう!
美しい上官の足元にひざまずき、ブーツを脱がせる男前な副官。
美しい上官の白い足を洗い、マッサージする男前な副官!
挿し絵に悶絶するっちゅーねん。
と、読み応えだけじゃなく萌えネタも宝庫の作品ですので、主従ものがお好きな方に、ぜひ読んでいただきたい!


内容ですが、幼馴染みで副官・アルフレート中尉×帝国空軍のエースパイロット・エーリヒ中佐による、戦争もので主従ものです。

歴史ある旧王国名門貴族の末裔で、圧倒的な美貌を誇るエースパイロットのエーリヒ。
そして、そんな彼に付き従う、寡黙で忠誠心に厚い副官・アルフレート。
厳しい戦況の中、日常のささやかな幸せを支えに毎日を必死で生き抜く彼等ですが、そんな中、戦闘によりエーリヒが大怪我を負ってしまいます。
空を飛べなくなってしまったエーリヒを献身的に支えるアルフレート。
しかし、とある出来事から二人の関係に変化が訪れてー・・・と言うものです。

で、こちら、一番の萌え処ですが、主役二人の関係性だと思うんですけど。
そもそもエーリヒですが、まさに気高いと言った言葉がピッタリくる青年でして。
貴族の末裔として生まれ、国の為にその身を捧げ、尽くす事こそ当然として育ったー。
で、そんな彼と幼い頃に出会い、特別な出来事を共有した事により、深い忠誠心を持つアルフレート。
あくまで部下として忠実に振る舞う、その言動がすごく萌えるのです。
エーリヒが国の為にその身を捧げているなら、アルフレートはエーリヒの為に自分の全てを捧げているんですよね。
また、誰より近い場所にいて、密かに想いを寄せつつも、決してその恋を叶えたいとも思っていない。
ただただそばに居て、エーリヒを守る事だけを望んでいると言いましょうか。
で、そんな彼を誰より信頼し、唯一心を開いて弱さも見せるエーリヒ。

もう、何なの!?
この関係!
二人がお酒を飲みながら会話してるだけで、萌えて萌えて仕方ないじゃんかよ!!

と、序盤はですね、戦争描写の切なさはあるものの、ひたすら萌えツボを刺激する主従関係が楽しい作品なのです。
が、ここから急転直下。
戦闘によりエーリヒが大怪我を負い、利き腕を無くしてしまうんですね。
更に、空を飛べなくなった彼は、後方部隊である参謀本部に異動となり、またアルフレートも副官として付いてくる。
で、そこで分かる、軍本部の腐敗しきった現実。
国を救う為、同じ志しを持つ同志と連携をとり、対立国との講話に向けて動きだし・・・と言う展開です。

これな!
腕を無くし、また目的の為に自身の身体を差し出しと、エーリヒがとにかく痛々しいのです。
で、気の毒ながら、これが萌えちゃうのです。
その美貌を苦痛に歪めたり、何でもない事だと自分に言い聞かせながら、身体を差し出す。

こう、何故かやたら嗜虐心をそそる受けと言うのが、このBL界には存在しましてね。
このタイプの受けがひどい目に合ってると、読者は萌えて萌えて仕方なかったりするんですよ。
いや、萌えてるのは私だけかもしれないけど。
ちなみに、この身体を差し出すですけど、アルフレートが颯爽と現れて未遂ですのでご安心下さい。
ついでに、この件により、二人は身体の関係を持つに至ったりして。
下克上、来たよー!!みたいな。

で、ここから、講話の為の親書を対立国に届ける役目を負うエーリヒ。
一人で死を覚悟して向かうつもりが、死ぬのも共にと一人で行く事を許さないアルフレート。
果たして、無事に親書を届けて講話への道に導き、また二人が出会ったあの懐かしい地に、一緒に帰る事が出来るのかー?
って所でしょうか。

もうね、ここでの心情描写が泣かせてくれるんですよ。

必ず二人で帰る。
あの場所へー。
みたいな。

また、最後の最後までハラハラし通しの不安な展開なのです。
ちょっ!?
もう勘弁してあげてよ!みたいな。

まぁただ、その分ラストでは、幸せになった二人に嬉しくて仕方ないんですけど。
ああ、二人の願いが叶って、良かったねえと。
やっと、穏やかな優しい日々を手に入れられたんだねと。

そんな感じの、すごく壮大で深い愛の物語になるんですけど。

あとですね、私は物を知らないし、頭も良くないので、これが現実に基づいてリアルなのか、矛盾点は無いのか等、分からないですけど。
ただ、作品で一番大事なのって、素直に心を動かされる事だと思います。
読み終えて心に残るものがあれば、それが私にとっては素晴らしい作品です。
だから、この作品は素晴らしいと言いたいです。

31

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