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表題作運命のひと

泉、何故か昔からアルファにモテるベータ?・大学生
花園、アルファ嫌いのバーの店長・オメガ

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下:漫画2P

あらすじ

お互いαでもΩでもないのに、なんでこんなに惹かれるんだろう。
執愛オメガバース

「やっぱり…初めて会った時から…お前が俺の……」

どこにでもいるβだが、何故か昔からαにモテた。
そんな泉は、出かけたバーで突然体が熱くなり座り込んでいた時に、バーの店長・花園と出会う。
香水とは違う、花園の強い香りに心臓がザワつく泉。
さらにその夜、花園とセックスする夢を見てしまい、いてもたってもいられず再びバーを訪れる。
しかし再会した花園は、昨夜とは打って変わって泉を突き放すような態度を取って――。

作品情報

作品名
運命のひと
著者
はんそで 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
ISBN
9784815500795
3.6

(30)

(6)

萌々

(10)

(12)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
108
評価数
30
平均
3.6 / 5
神率
20%

レビュー投稿数10

森のくまさんの落とし物

αにモテるがαからのマウントに「何だかなぁ」とモヤっとして長続きしない、自称『どこにでもいるβ』の大学生、泉(攻)と、α嫌いで人との接触が恐いクラブのワケあり店長花園『?』(受)の、運命的に出会い、本当の恋をして思いやりを知って、歩み寄って傷を癒す、とても優しいオメガバースです。

参考までに書いておくと、帯に「執愛」とありますが、ドロドロしたものは一切ないですよ!

友人と行ったΩ入店NGのクラブでふわっと香った花のような匂いに動悸を感じ、うずくまる泉。そこに店長の名札を付けた花園が声をかける。見上げる泉と見下ろす花園。音が消えてふわりと香る花の匂い。「花のような匂いがする」「それは俺の香水かもしれません。この店にΩはいないので」ではごゆっくり、と立ち去る花園。呆然と見送る泉。床には花園の名札が落ちていた…。

この一連の流れの描写がすごく印象的です。冒頭と第1話で2回この出会いのシーンは描かれるのですが、それぞれ見る角度が違って、「運命の出会い」感をすごく感じました。

あと、好きな描写がもう一つ。
落としていた名札を花園へ届けにクラブに行った泉。そこで、泉をαだと思い込んでる花園に冷たく追い返されてしまいます。しかし後日、花園のとある窮地を見事に救った泉は、自分はβだと伝え、名札を花園に無事に返します。そのやり取りが、何か童謡「森のくまさん」みたいで面白いな、と思ってしまいました。ちなみに立ち去った泉は、今度はうっかり学生証を落としてしまってるんですけどね。

そんな偶然を重ねて、距離を深める二人。

花園のα嫌い、人との接触が恐い理由。
全てを受け止め、いつか好きな気持ちを花園に伝えようと気持ちを新たにした泉に、衝撃の事実が明らかになる。

突然連絡の取れなくなった泉。
そして悩んだ花園の取った行動はーー

絵の書き込みが多くて、特に服のしわの表現と、クラブと水族館のシーンでの光と影の表現がいいなぁと思いました。
また違う作品も読んでみたいと思う作者さんでした。

0

期待していたものとは違ったけれど...

帯を見て、β×Ωものかな~と期待して読んでみました。
読んで思ったのは、間違った煽りを帯に載せていいのか...?ということなんですよね~~
帯でネタバレをしろとはいいませんが、せめて正しい情報を載せてほしかったです。

バース性を見ればありきたりでしたが、心理描写がとても丁寧だったので、期待とは違っていたけれど楽しめました。
ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

結局はただのαとΩで、おまけに”運命の番”という関係つき。
そんな2人が出会ってから、葛藤して番になるまでが描かれています。

αだからΩだからという理由をつけて、相手から距離をとったり勝手に傷ついたりしてしまうところは、似た者同士だと思います。
Ωの受けが、どんどんと溶かされて惹かれていく様が可愛かったです。

期待してしまった分の落差はありましたが、普通のオメガバースとしては王道もので楽しめます。

3

帯に違和感・・・

帯の「お互いαでもΩでもないのに、なんでこんなに惹かれるんだろう」。
これをみて「β×β」と思い、でもオメガバースなんだから
どちらかはαかΩかもしれないと予想して読み始める。
ことごとく違った結果にビックリ。
(お互いのバース性は読み始めて結構序盤に読者が察せるレベルです)

バース性別的には帯に騙された感が否めませんが
お話自体はとても好きでした!

性別によって起こった過去と
それによって生まれたその性別への拒否感情に振り回されるのが
とても切なく、でも相手を想う気持ちには抗えないのが素敵でした!!

3

オメガバース

運命のひと、というタイトルが表す通り、オメガバースにおける運命を描いた作品。ただし、最後に明かされる運命であって、途中まではベータとオメガカップルとして語られる。

ベータだけれど、結構モテる泉。なので、最初からストーリーは錬られている。
ある日、バーで会った店長、花園はいい匂いがして、それまでいわれるままにアルファ女性とつきあってきた泉は初めて恋をする。
ベータと自覚している泉は、おごるでもなく、優しく包容力のある”ワンコ”キャラ。しかしアルファにトラウマのある花園は、泉をアルファだと思い込み反発する。

そんな二人ですが、アルファだろうがオメガだろうが、直感で惹かれ合ったことをきっかけにしながらも、体の関係よりも、徐々に徐々に精神的なつながりを深めていく。
これが作品で描きたかったことなのかな、と思います。運命だけれど、それに流されず、絆を築いていく。

絵が、木村ヒデサトさんを彷彿とさせる、味のある私の好きな絵で、そこも含めて星4つをつけました。
今後の作品にも期待です。

0

運命のひとと出会ったら

オメガバースです。
自分はベータなのになぜかアルファにばかり好かれてしまう主人公が、オメガを隠して働いているバーの店長と出会うお話。
これって、どこまでネタバレしていいのかな?
惹かれ合う理由がタイトルのまんまなんだが。
主人公が自分をベータと自認して育ってきたために、あれやこれやとこじれるが、最終的にはハッピーエンドになってよかったです。
絵もお上手。
ただ、個人的な趣味で、ゲスな元カレやモブレはあんまり好きじゃないので萌2はかなりギリギリなオマケです。

0

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