鈍感系主人公を拗らせ系ハイスペック勇者が絡めとる溺愛BL

小説

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旅の勇者は宿屋の息子を逃がさない

tabi no yuusha wa yadoya no musuko wo nigasanai

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表題作旅の勇者は宿屋の息子を逃がさない

アレク・ガラ
勇者に選ばれた幼馴染み,20
ルース・ブラウ
前世の記憶を持つ宿屋の息子,19

その他の収録作品

  • 番外編 勇者の帰る場所(書き下ろし)
  • 番外編 勇者の弱点はとんでもない
  • あとがき

あらすじ

幼馴染でハイスペック・ハイスキルの勇者×広大無辺の包容力を持つがゆえに「鈍感」な宿屋の息子。

『最初の村』っぽい村の『宿屋の息子』として異世界転生をしたルース。前世では外見が「熊男」で女性にモテず、童貞のまま三十一歳で世を去ることになってしまったが、今世では夢にまで見た「美青年」に! 田舎でスローライフを楽しみながら、前世では叶わなかった「女性との恋愛&結婚」を夢見るものの玉砕ばかり。なぜならば、今世は前世と違って、スレンダーな美形よりも筋肉モリモリの熊男がモテ基準の世界らしく……。女性との恋愛フラグは立たぬものの、ルースの知らぬところで「男性」との恋愛フラグが乱立しまくっている始末。そんな中、『勇者』だと発覚した幼馴染のアレクが「世界を救うために旅から帰ってくるまで待っていてほしい」と懇願してきて……。大事な親友の願いを聞き入れ「帰りを待つ」と約束したルースだったが、初体験はなぜか勇者に奪われて!?

作品情報

作品名
旅の勇者は宿屋の息子を逃がさない
著者
ジツヤイト 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
シリーズ
旅の勇者は宿屋の息子を逃がさない
発売日
ISBN
9784047357457
4.1

(41)

(21)

萌々

(12)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
166
評価数
41
平均
4.1 / 5
神率
51.2%

レビュー投稿数8

鈍感系主人公かな?

転生主人公、前世はモテなかったので今世では女の子にモテたいってキャラがいいですね。

幼馴染の同じ村の勇者は矢印まっすぐ向けてくる感じが好感です。
プロポーズ匂わせてもわかってもらえない!

主人公はこの世界のモテ男子がムキムキ系だと思ってて美形に生まれた自分がモテないと思ってるけど女を誰かれ構わずナンパするところと勇者の圧?でモテないんです、みたいな。

男たらしみたいなとかがあって(外見もお母さん譲りの女性的外見らしく)他の男性キャラに好意を寄せられても気づかないような

勇者に押し倒されて朝ちゅんしても旅立つ前に脱童貞したかったんだなと思ったりするような
うーん鈍感系。

他の方のレビュー見てると壮大で長いお話らしいですね。
長いお話は好きですが最後まで読むのに何年かかるかな?
多分こういう作品は一気読みよりちょっとずつ読むのが楽しいんだろうな、という作品です。長い目で。

0

完結まで読まないと良さがわからない長編だった

Amazonで、たった一つの高評価レビューを読んで、興味を持ちました。
コミカライズも出ています。
円陣闇丸 先生の挿絵、新人支援しているのかよく読み込んでいて、内容とマッチした絵が素敵。

全くモテない前世から、憧れの美青年に転生する、SF系BL。
甘え上手な溺愛系勇者×鈍い包容力系宿屋の息子

1巻2巻はまだ途中。結末が見えないので、公開中のwebサイトで続きを購読。
21/06/15 に、約3年半かけた長編が完結、
二巻の後はこれから発刊になるのと思う。・・確かに、物凄く長い物語。

以下、感想。
・・・この作品が評価されにくいのは、短編や一巻完結が多いBL作品の中で、
人間関係と伏線の仕込みが続く長い展開で、結末の伏線回収のドンデン返しまでを読み、初めて面白く感じる構成だから。

要望できるなら、商業化版は文章校正をして、枝葉を切り落として短くしてほしい。
商業本よりウエブ版が面白く感じるのは、損だと思う。カクヨムと違って、ナロウは、閲覧数でインセンティブが入らない。
著者が、書きたい事を盛り込みすぎて、読み手を疲れさせてます。

--
★twでの著者あとがき https://bit.ly/38IACZr 

「勇者は世界を救うけど、勇者が救われることはあるのか?」
・・勇者が救われる物語を書きたい、という思いから生まれた物語

物語の主人公はルースですが、テーマとしての主人公はアレク
・・勇者を“救う”としても、ただ力で救うだけでは(勇者=最強の者であることの)意味がない・・一般人に近いルースが、勇者を救うことができたら面白いなと思い、物語を組み立てました

最後までルースに大きな能力がなかったのは、勇者を力で救わせないためでした。
・・

6

鈍すぎる主人公だけど嫌味がなくて良い。

恋愛的な萌はそこまでないのですが、お話の評価として萌×2で。

RPGゲームはやったことがないのですが、ゲームをしてるようでした。

恋愛面にまるで鈍い主人公ルース。
主人公が美しく無欲で人の良い男の子で、なぜか自分に向けられる好意には超絶鈍い設定はありますが、読む前に自分に合うか心配でした。

一歩間違えればイライラしたり、やりすぎだろう!と思ってしまうので。

しかしこのお話はイライラしません。萌えもしませんが。
ルースが頑なに絶対に恋愛や好意だと認めないところが、逆にBLなのに何故ここまで?と興味がわきました。
前世が熊男で全然モテず童貞だったから?

それに転生してから合わせて50年の年の功も?
認められたい好かれたい良く思われたい欲がなくて良いですね。変に無自覚に煽ったり誘ったりも無くて。

もうアレクやマクシムが気の毒で。特にアレク。
アレクは勇者ですが、どういう出自でどんな能力を秘めているのか気になります。
ルースもどうも何か肩書があるようで。どんな能力があるのでしょう。

村の皆になぜここまでルースの評価が低いのか?読んでて気分が悪くなるほど全く認めてもらえてません。

ルースの性格や考え方もあるでしょうが、アレクとニコイチだから余計悪目立ちするのでしょうか。
もしかして村の女子から冷たくされるのは、外見や体型ではなく嫉妬されてるのかな?
娘たちより美しくて皆のアレクとべったりで。

アレクやマクシムやバードがルースのことをわかってくれてホッとしました。

最後にアレクの勇者一行のパートもありますね。
まだまだ村には帰れなさそうです。
女神のことも謎を残しますね。

普段読まない系なお話だったので、買ったはいいけど読めるか心配でしたがスラスラ読めました。
鈍い主人公にイライラすることもなく、逆にルースのキャラで出会う人出会う人みんなに好かれ、アプローチや期待をスパーンと躱していい意味で楽しかったです。

1

イラストも中身も最高

Web版から読み、永久保存だなと購入。イラストが文章で描かれていたのがそのまま出てきたかのようで最高。
 内容に関しては、無自覚ボケ担当のルースと、一途なアレクの進展がテンポよく進んでいて面白いし気持ちがいい。ルースに惚れていく人々と、それに気づかない本人の掛け合いも面白い。BL面だけでなく、異世界という要素もしっかりと充実していて、なかなかドキドキする。読者も、事件に巻き込まれるルースの不安を感じてドキドキハラハラできる。
 とにかく、読むのが止まらなくなる話です。

2

未完だけど楽しかったよ

予備知識なしで読みました。
一番の感想は「あら、未完なのね」ということ。
でも「未完だけど損した感じはしないなぁ。充分面白かった」とも。

これねぇ、主人公ルースのキャラクター設定の勝利だと思うのですよ。
転生する前の人生(これは現代日本での人生だと思われ)は『女性が大好きなんだけれど、見た目のいかつさのために全くモテず、それを無視してガツガツ迫るほどの無神経さも持っていない良い人だったため、恋愛弱者のまま亡くなってしまった』というものなんです。
いや、この回想シーンがお話に出てくる度に「……あたしはいけるけどなぁ、こういう人。むしろタイプど真ん中なのだけれどなぁ」と何度思ったことか。

転生後、ルースは前の人生で自分が欲しかった『女性と見まごうばかりの美しい』見た目を手にします。
ところが、この世界では『以前の見た目』を持つ男性がモテるんですよ!
そしてその美しい見た目に吸い寄せられるのは男性ばかり、という皮肉。
女の子が大好きなままなのにね。
いや、これ、申し訳ないけれどかなり笑えました。

で、思ったんですけれど、ルースって恋愛小説の主人公としてかなりチートじゃないですか?
綺麗な見た目で努力もしているのにモテない。
でも、それにクサらず、不運を嘆き悲しみもせず、淡々と努力し続ける。
『モテ』方面だけではなく仕事の能力についても誤解されているけれど、それを敢えて訂正せず、みんなのために出来ることを黙々とやる。
宿屋の息子なので人当たりも良いし、人に感謝することをちゃんと知っている。
とにかくモテない人生しか歩んでいないため、数々の男性から送られる熱いまなざしが思慕であると気づかない。そして、ここまで鈍感でも「このカマトト野郎がっ」という気持ちが起きない。
いや、もっとあるんですよ、ルースの良いところ。
下手をすると嫌味になるくらい完璧な主人公なのに『モテない』という事実ですべてが帳消しに。
これだったら、誰もが愛する主人公にならないはずがない!
私は「完結しないで、ルースを巡る恋のさや当てを延々と読んでいるのでも面白いかも」とまで思いましたよ。

あと書いておくべきは、アクションシーンの描写がお上手、ということ。
狩りのシーンや(多分この本での)一番のクライマックスである魔物狩りのシーンは、かなり盛り上がりました。アクションを盛り上げてくれる作家さんって貴重だとおもうんですよねー。

出版社さんには、続きもぜひ刊行していただけるようにお願いしたいです。
私はどちらかと言えば電子派なんですけれどもね。
でも、Web連載は苦手なんですよ。
ガーっと読みたいので(こういう人は一定数いると思うんですよ)。
もう一度言おうっと。
KADOKAWAさん、よろしくお願いします。

8

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