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僭越ながらベビーシッターはじめます

senetsu nagara babysitter hajime masu

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表題作僭越ながらベビーシッターはじめます

島崎成司,CIMAグループの総師
レイタ(河合礼汰),元芸能人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

五日間の出張の間、四人の子供達の面倒を
見てくれないか――人目を惹く美貌で、
夜の街で絡まれていたレイタ。助けたのは、
妻を亡くしたシングルファーザーの島崎。
大企業の社長で高級スーツを纏っているのに、
三枚千円の下着を穿くほどの倹約家だ。
でも子供達は可愛いし、無職の僕には
ありがたい――25歳で芸能界を引退して以来
その日暮らしのレイタは、ベビーシッターを
引き受けることに…!?

作品情報

作品名
僭越ながらベビーシッターはじめます
著者
水無月さらら 
イラスト
夏河シオリ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010552
3.8

(12)

(4)

萌々

(4)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
44
評価数
12
平均
3.8 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数4

家族の再生と恋の成長

外ではイケメン社長だけどシングルファーザーで育児に手が回らない島崎と、元アイドルの美青年だけど生き方が定まらず心も空虚なレイタが残念。ひょんなことから島崎家でベビーシッターを始めたレイタがイキイキしていくのはホッとしました。が、島崎も助かって嬉しいはずなのに、レイタを家族から離したのは怒りしかなかった。
そんな2人のキューピッドは子供達。レイタの心が決まった事も、島崎が家族に向き合い家族が再生して、そこにレイタも加われて嬉しかった。
リアルだし、2人の恋のドキドキと家族のほのぼのが感じられて楽しかったです✧*。

1

突っ込みどころ満載だったけど

子育て物が大好きなので購入しました。
歳上のスパダリと美形の元芸能人ベビーシッターなんて期待しか無いと思いつつ読みました。

子育てについては想像通りでしたが、こちらの攻のキャラが規格外でビックリしてしまいました。

3枚千円のパンツに高級スーツを着たイケメンなんて想像出来ないし、さらに襟口が伸びたTシャツやアナの空いたスウェットとかを部屋着とか…100年の恋も覚めてしまうわ!っと何度もツッコミを入れてしまいました。更に子供達の服も3枚しか無くて、それを1週間で着回しさせるとか…まあ、それは彼の生い立ちに関係するんですが、そのせいで双子の女の子の方が同級生から虐めにあって、ようやく彼は頑なだった自分を反省するんです。

へんな拘りはそれだけじゃなくて、レイタに対する独占欲にも現れて来たりしてます。
こんな残念な歳上攻は久しぶりに読みました。でもレイタのシッターぶりや子ども達とのやり取りは期待通りに面白くて、2人の関係の決着の付け方も面白いと思いました。

一つだけ不満があるとすれば、双子の女の子の方を虐めていた同級生のあすかちゃん、彼女の母親と祖母は島崎家に謝りに来なきゃおかしいでしょうって思ってしまいました。小1にしては虐め方がエグかったです。

0

スーパーのパンツはくんだよ

ちびっこ話かなと思ったので購入してみました。いろいろ良いなと思うところがありましたので萌2より萌にしました。本編330Pほど+あとがき。個人的には少し個性的な味わいなのでは?と思う文章なので、試し読みで一度ご確認いただければと思います。

芸能界を引退し知り合いの家等を転々としながらその日暮らしをしているレイタ。ある朝ホテルのラウンジでコーヒーを飲んでいたら、ちびっこが一人でパンケーキと格闘しているのに気付きます。近くのパパを呼んでも、パパはちょっとお仕事中で対応困難。助け舟を出すべく、その子と一緒にいてあげると・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
安西(攻め秘書、ナイス!)、攻めのお子様方(コウ(4歳♂)、亮(小学生♂)、佳奈(小学生♀)、麻里(♀中3)ぐらいかな。お子様方も皆さん年齢相応に色があって、安西もめちゃ面白くってサブキャラ好きには嬉しい限り。

++攻め受けについて

攻めは企業経営者としてご成功なさっている、ばりばり働くイケメン社長。嫁は死んじゃったし実子1、あれやこれやで養子になっている子3で、そんなん生活していける訳ないやろ状態。案の定、コウは熱出すし、亮は盲腸なるし、問題起こして呼び出されるし、ああ育児戦争まっ只中。でも育児最優先じゃなくって、麻里ちゃん(中3)にちょっとしわ寄せがいっていて、あっちこっちを巻き込んで奇跡のような綱渡りしているんですよね。小一時間ぐらい説教したいわ。そうそう、オーダースーツ着ているんだけど、「見えないところにかける金はねえ」とのことで、パンツはスーパーの4枚組、穴開くまで履く勢い。まじか(笑)。

受けはアイドルグループ№2だったけど売れなくなって、根無し草状態。あちこちの家を転々として生きている方です、まじか(2回目)。キラキラ美人さんで女子受けお子様受けばっちり、人当たり柔らかそうで、まず設定ok。カメラの前では全てを忘れてなりきれるタイプなんだろうな、最後の方にちょこっとそのシーンありますが、好きだわ。お子様に対する姿勢もよろしくて、こんなキラキラさんに家にいていただけるんならお金払います、ほんと。ビジュアル好きだし性格も好きだし芸能界に帰っていくところも好きだったです。

攻め受けともキャラは好きなのと、サブキャラ安西が辛辣つっこみ役で好きだったのと、お話は王道なんだけど身近に感じられる箇所がちょこちょこあったのと、やっぱり最後レイタが再ブレイクするところが好きだったので萌2より萌です!

1

萌えないわけではないのだけれど

夏河さんの絵柄が大好きなんですよね。レーターさん買いしちゃうくらいに。水無月さんに、夏河さん、そしてあらすじ。ドツボに入る予感しかしなくて発売日を心待ちにしていました。








主人公はレイタ。
14歳の時に7人組アイドルとしてデビュー。一時人気を集めるがその後鳴かず飛ばずで10年後に解散、レイタはそのまま芸能界を引退し、今はその日暮らしをしている。
彼は女性と一晩共にした翌日の朝(というか昼間)、ホテルのティーラウンジで一人の園児と思しき男の子を見かける。ホテルのラウンジにその年の男の子が一人?と不思議に思ったレイタだったが、その謎はすぐに解けることに。近くにその子の父親らしき男性がいたのだった。仕事でここにいるのであろう父親に連れられて、その子がいるのだと気づいたレイタだったが、その男の子(自分の名前を「コウ」と名乗った)が泣きそうになっているのを放っておけずに世話をすることに。

コウを迎えに来たのであろう女性にコウを引き渡し、その場を後にしたレイタだったが、後日トラブルに巻き込まれてしまったレイタを助けてくれたのは、その時の父親・島崎で―?

というお話。

島崎は男手一つで4人の子を育てているシングルファーザー。
そして、仕事に忙しい島崎に代わって、家事や子どもたちの世話をするために、レイタは島崎家に足を踏み入れることになるが…、というBLではよくある展開。

レイタという青年が複雑な家庭環境で育ってきたことが少しずつ見えてきて、今は夢に破れその日暮しをしている。そして一方の島崎さんは大企業の社長というスパダリさん。

うんうん、薄幸青年がスパダリに愛されるお話ね?

そう思いつつ読み進めたのですが。

んー。
んんー。
なんだろ、この萌えない感じ。

まず島崎という男性がですね、全然萌えない…。
あっさりとレイタに手を出す。
手を出すと言っても体の関係までは持ちません。キスまで。
が、は、なんで?という唐突さでレイタにキスを仕掛ける。

アンタ、子どもがいる父親じゃん。それでその節操なしってちょっとどうなの?
と思ってしまってですね。
で、さらに納得がいかないのがレイタもでして。

あっさり島崎に惚れちゃってる感じ。
いや、どこで、どんな感じで恋に堕ちたのかな?という。

島崎さんは超お金持ちなのに3枚1000円のパンツをはいていて、しかもボロボロになるまで履き続けている、というエピソードがありますが、それのどこが問題なのか分からなかった。というか、それがどこにつながるのかわからなかった、といった方が良いかも。

島崎の部下とか、4人の子どもたちとか、登場人物はそれなりにいてかつそれぞれトラブルに巻き込まれます。レイタが芸能人だったこと、4人の子どもたちのトラブル、父親としての島崎さんの関わり方。バックボーンが多すぎてバッサリ言ってしまうと話に一貫性が全然ないと感じました。上手にミックスされているというよりもいきなり話が変わってしまう感じ。

あと大きかったのが、島崎さん、レイタともに、好きになれなかったというのも大きい。二人の魅力が全く分からなかった。

ごめんなさい、好みの問題だと思いますし、こういうお話が、こういうキャラがお好きな方がたくさんいらっしゃることもわかります。単純に、私の好みではない、ということなんですけれども。

夏河さんの描かれた挿絵は可愛いですし、全く萌えないわけではないのですが、ごめんなさい。次回作に期待。正直に言っちゃうと評価は「趣味じゃない」なのですが、夏河さんの挿絵に萌えたのでちょびっとおまけして「中立」で。

7

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