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毒王は棘姫を寵愛する

dokuou wa togehime wo chouaisuru

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表題作毒王は棘姫を寵愛する

鰐淵士郎,医師,毒物研究の准教授
織部釉,手指に痛みを抱えるサラリーマン

その他の収録作品

  • file.1 甘い矢毒で撃ち落として
  • file.ex 恋の棘(描き下ろし)
  • file.2 painful ペインフル
  • file.3 わにさんはうさぎちゃんを溺愛する?
  • file.4 もっと深いところまで触れて
  • file.5 いじわるハニハニムーン♡
  • file.6 君は心に刺さって抜けない激痛の棘
  • カバー下:にらめっこ

あらすじ

他人に触れられると身体に激痛が走る奇病のため、温もりを知らぬまま孤独を生きてきた会社員の織部。薬や通院の甲斐もなく、藁にも縋る思いで毒物研究をしている准教授・鰐淵をたずねるが、なぜか鰐淵に触れられると痛みを感じない。初めて他人に触れられた織部は恋に落ちてしまうが?

作品情報

作品名
毒王は棘姫を寵愛する
著者
ARUKU  
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344845114
4.1

(85)

(40)

萌々

(27)

(14)

中立

(0)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
13
得点
350
評価数
85
平均
4.1 / 5
神率
47.1%

レビュー投稿数13

致死量の砂糖菓子ーultimate

イヤ〜〜ッ‼︎
うが〜〜〜っ‼︎
エェ〜〜〜〜ッ‼︎
うお〜〜〜〜〜っ‼︎
ぐぬ〜〜〜〜〜〜っ‼︎
がは〜〜〜〜〜〜〜っ‼︎
ナニコレ⁇
ナニコレ⁇!

皆様のレビューを先に読んでいたから、ひたすら甘さを追求している事はわかっていました。
が‼︎
もぉ〜なんなのこれ……
萌え殺す気かっ‼︎
あ、私はARUKU信者なのであしからずですよ。ARUKU先生のこの作風、本作が誰にでも面白いか、誰にでも萌えるか、は全くお約束できません。
絵柄だっていつも通りバルテュス的静止画みたいな絵だし。
Hシーンなんかは特にギクシャクした絵だと思いますよ、私も。
だけどそんな事はどーーーーでもいいんですっ。
ARUKUワールドの甘く可愛い側面が、これ以上ないほど炸裂しています。
読みながら体幹がクネクネしてしまった!
織部の恋心が「ヘルレイザー」のピン男のように私にブッ刺さってしまった!
最終話で棘が戻ってきた時、ギクッ‼︎となりました…
ヤダヤダ、絶対やだ、織部の恋を取らないで!と心で叫んだ!
毒王が王子様になって棘の痛みに閉じ込められた姫を救いに来た時!
私の心の中の何かが決壊しました〜‼︎
神の降臨。
コレは正に私にとっての「神」作です。

16

甘い!!

表紙のキラキラ感やタイトルから、パッと見、小説かと思いました。
(あぁ小説の挿絵を担当されたんだぁと)

「毒王」と言われるほど毒に詳しい医者×人に触れると手指に鋭い痛みを感じる謎の疾患持ち
ということで、「毒」や「痛み」がモチーフです。

ARUKUさん×「毒・痛み」ということで壮絶な心の痛みを伴うやつかなぁ…と思ったけど、さほど痛くなかったどころか、むしろかなり甘くてあれれ?と戸惑ったんだけど、タイトルに銘打ってるように「寵愛もの」なんですよね、これ。

毒の権威という事で攻めに診てもらった受け。
なぜか攻めに触れられると痛みを感じないどころか、痛みが消える事に気づきます。

そして「痛覚を抑える物質を脳内で出すような生活(恋愛とか美味しいものを食べたりなど)を心がけるように。」と言われた受けは、「先生に恋しては、ダメですか?」と言ってしまうんです。
人に触られて痛くないなんて初めてだったので、藁にもすがる思いで思わず言ってしまったけれど、あっさりと攻めはOK。

そこからエロいキスに発展。
思っていたよりもエロ多めです。
何かとプルプルしちゃうウブでいたいけな受けの反応が可愛くて、攻めがちょっかい出しまくりです。
あれこれ、あちこち愛でてます。
(でもARUKU先生にエロは求めてないので、エロはもっと少なくていいと思ったなぁ……)

「人を好きになる機能がない」「あなたには人の心がない」と言われ続けてきた攻めは、受けにとってこの恋が唯一である事を知っており「なのに俺は人を愛することができない‥‥」と苦悩しちゃってるんだけど、いやいや、あなた、もう既に受け様を充分に愛しちゃってますよ、それ……とツッコミたい気分でいっぱいでした。

「痛み」「毒」に絡めてあれこれモノローグやセリフが登場するのですが、恋に痛みは付き物だと思うんですね。
その甘美さや綺麗事では済まされないものを毒や棘に例えたり、というのは古今東西で語り尽くされているというか想像範囲内なので、正直なところそのモノローグが突き刺さらなかったところが残念でした。

特に、初エッチで「棘よりももっと太いもの……刺さってる……なのに……」という太字モノローグ。
あそこは好みではなかったです。ちょい陳腐というか。
やっぱりそれ来ちゃったかぁ……と。。

そして、えっ?もうこれでおわり?というあっけなさを感じてしまったのです。
中盤の寵愛部分はたっぷりでしたが、その分、最終話に転結部分の全てを詰め込んでしまった感があって、あれをせめて2話、できれば3話くらいにわけてもらえたら、もっともっと刺さったような気がする。
そういうのをARUKU先生読者は求めてると思うので、そこが惜しいなぁ……と思いました。

受けにアプローチするも呆気なく振られた同僚女子が、その後も憎らしげに受けを見つめてくるので、酷い仕返しをされるのか?とハラハラしながら読んでましたが、いいヤツでした。
だって、ARUKU先生の女子って酷いの多いじゃないですか……

ARUKU先生の作品の作品ということで身構えて読んでしまいましたが、(前作の「嫌い、大嫌い、愛してる。」がアレだったので)「ARUKU先生流・寵愛もの」だと思って読むとちょうどいい感じです。



10

溺愛!

作家買いです。
ARUKUさんの描く独特な世界観と健気受けが好きなので。

他人に触れられると棘に刺されたような痛みを感じる特殊な病ゆえ人付き合いを避け恋を知らない主人公。
側から見たらかなり不憫ですが織部さんがなかなかの乙女思考で基本天然なかわいい人なので思ったよりは悲壮感はありません。
唯一触っても痛くない鰐淵先生に恋してからは初恋に乙女脳がぽわっぽわで病持ちの悲壮感より恋愛の楽しさの方が上回ってるwww
兎に角、受けがかわいい。
今まで本気で人を愛せなかった攻めが絆されるのもわかるわー。物語上は意外とあっさり陥落した感は否めないけれど。両思いになってからは攻めが受け溺愛の甘々いちゃいちゃバカップルです。
作家様の過去作に比べると暗さも重さも困難さも不憫さもライトで悪役は皆無、寧ろいい人しか出てこない。最初に織部さんがふった酒井さんて女性が凄い形相で睨んでくるから織部さんに嫌がらせでもするのか?!と思いきや嫌味こそ言ったものの寧ろ応援側ってゆーね笑。
正直、ARUKU先生のドロッドロな愛憎劇を期待したら肩透かしかもしれません。
が、個人的にはこの甘々いちゃいちゃなバカップル展開も嫌いじゃなかったです。受けの心の声が噴き出しちゃうくらいかわいいし鰐淵先生大好きがダダ漏れ過ぎてウケるw鰐淵先生の言葉攻めもいちいち仰々しくドラマがかっていてキザの極みでたまんない笑笑!クセになる〜。
欲を言えばハピエン後の書き下ろしが欲しかった!!

7

毒王と棘姫の気になる恋の結末は?

冷たい棘だらけのお城に住んでいる棘姫と、
毒王を名乗る男との初めての本気の恋物語。
おとぎ話のような現実のような、
不思議なARUKUワールドファンタジーです。

他人に触れると棘が刺さったような痛みを感じる織部は、
恋に憧れるサラリーマン。
どんな治療も薬も効果がなく、
毒物研究をしている鰐淵を頼るが、
なぜか鰐淵には触れても痛みを伴わないのです。

織部の辛さは台詞だけでなく、
心の声から理解することができます。
恋に憧れ、諦め、期待し、絶望し…
そこに現れた触れても大丈夫な鰐淵に恋してしまうのは、
当たり前のことなのかもしれません。

二人は距離を縮め、
ついには愛し愛される喜びを知るのですが、
幸せの絶頂が長く続かないのがARUKU先生節なのです。

鰐淵にさえも棘を感じるようになった織部は、
鰐淵の元から離れていく決心をします。
それも、自分の痛みから逃げたのではなく、
治らない病に苦悩する鰐淵を見たくないから…

自分の幸せを捨ててでも鰐淵を思い、
鰐淵に愛された思い出だけを糧に生きていこうとする織部が、
健気で切なくて、遣る瀬無い気持ちにさせられました。

織部を諦めきれない鰐淵は兄の手を借り、
織部の痛みの原因を探ります。
そして、愛に生きる選択をし、織部が待つお城へと向かう…
という、最後までロマンチックかつ、
おとぎ話のような物語です。

長く多いセリフはいつものこと、
心の声までが言語化されて丁寧に描かれており、
それぞれの感情や互いへの愛情がダイレクトに伝わってきます。

姫と姫を迎えにきた王がギュッと抱き合うラストは、
これまでの紆余曲折を思うとグッとくるものがあります。
今度こそハッピーエンド…
そう思わせてくれる最高の結末でした。

4

甘口なARUKU作品にハマりました。

ARUKU先生作品は2作目の新参で、
前作の「嫌い、大嫌い、愛してる」の苦みを知っていただけに、
同じ不憫受けが、幸せになるといつ突き落とされるかと冷や冷やして、
ホラー感覚でドギマギしながら読み進めてしまったわ…それなのに、ただただ甘くて拍子抜け。

素直にあま~いARUKU節があると初めて知り、読後に甘そうな既刊作品を数点購入しました。
それぐらい、毒王と棘姫のあま~いARUKU節が心地よかった。
初めから寵愛の言葉を信じて読めば良かったわ…。

カクカクしたお人形さんみたいな画が好みではないのですが、
ARUKU先生の独特な世界観を知ると、その画に愛着が湧くという不思議です。

設定も作り込まれていて、キャラ立ちが半端ない。
織部の可愛さにギュンギュンしっぱなし、なんて可愛いんだろうか。
鰐淵のスマートなカッコよさはありがちですが、織部を寵愛する鰐淵は堪らなくカッコよかった。

しかも、下手をしたら茶番になりそうな、セリフ回しやモノローグが、
この確立された独特な世界観を引き立てていて、ハマると面白いほど刺さるんですよね…。
昭和歌謡の歌詞みたいなセリフがいくつもあって、
特に恋をする織部の心境にピッタリでした。

鰐淵が織部を愛しそうに呼ぶ、
天パちゃん、くりくりちゃん、おいなりちゃんもステキですが、
エッチ中のオヤジみたいな言葉攻めが個人的にはツボで、カッコいいのにエロいのが良かった。

くさいセリフが所どころにあって、初エッチを決めた時の言葉にきゃ~っとなりました。
スーパームーンの日、「お月様と一緒にお嫁においで」…こっちが恥ずかしくなるわ。

序盤にフラれた女性同僚の返り討ちに、ずっと一人で戦々恐々としていましたが、
これも上手くハメられたのか…キャラ変はビックリですが、悉く拍子抜けで良かったよ。

もちろん、ずっとあまあまでは終わらないのですが、それが更に甘さを引き立てる構成です。
けっこうハッピーエンドが当たり前のBLですが、この作品はめちゃくちゃ満たされました。

カバー下の二人もあまあまで可愛かった。
評価は神よりの萌2です。

※シーモア:修正は発光です。

2

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