ボタンを押すと即立ち読みできます!
ARUKUさんの「ほんとは好きだ」「嫌い、大嫌い、愛してる。」「君の夢を見ている」が素晴らしかったし、レビューに「溺愛」の文字が並んでいたのもあり、読んでみました。
「マフィアの若旦那のような強引で俺様なスパダリ准教授医師x未知の病気に苦しむリーマン」
この攻めキャラ設定が絶妙にイイ・・・!
4話の表紙でさらに攻めメガネ!
ただ、不満点:
①セリフが古の少女マンガっぽくて、古臭いというかクサいというか、人目もはばからずそこら中でイチャつくし、こっぱずかしくて読んでるこっちがいたたまれない。
(他著作ではこういうの許容できたのに、なぜか本作ではうっ、となってしまった)
②2019年の作品なのに、タイトルや作中にやたらと「姫」や「嫁」ワードが多用されるのがモヤりました。
LGBTへの理解もだいぶ浸透してきたことだし、受けはG(ゲイ)もしくはB(バイ)であってT(トランスジェンダー)ではないので、(冗談で、というのもすごくわかるし、「嫁系BL」をお好きな層が一定数存在するのは重々承知しております)こういう女性を表す単語をBLで使いまくるのは「嫁系BL」以外ではやめてほしいです(この辺は棲み分けがある程度可能だと思う)。
男同士の恋愛なのに・・・。
それとも結局受けは攻めにとって女性の代わりなのですか・・・?
良かった点:
①ペインクリニックという診療科も現実にあるぐらいなので、棘病気設定はあまりファンタジーとは思えず、すんなり世界に入り込めました。
②他ARUKU作品に比べて「心臓ぐりぐり号泣ドバー系」じゃなくて「溺愛ギュンギュン萌え系」だった。
なので、トータルでは満足です。
独特の絵柄は、奥行きのない浮世絵っぽくてこれはこれで味があって良いと思うのです。
女の子っぽい受けが苦手な方や、初ARUKU体験を求める方にはオススメできませんが、上述の神作・名作を楽しまれた後に、ARUKUさんの作風をじゅうぶんご理解いただいたうえで、さらなるARUKU世界に踏み込みたい方や、スパダリ溺愛攻め好きな方にオススメします。
表紙は著作の中で一番好き!
この色合いがたまらなく大好きです。
この2週間程でデビュー作の「ビター×スイート」から新旧同人誌、雑誌で新連載の「雨傘で凌げないほどの恋」まで、80%は軽く超える先生の作品の既読率、あっという間にARUKU先生の強担信者と化したわたくしです。
読み終えた中でも多分この作品が1番、、、
先生にしては個人的に面白くなかったかなー
エロエロで甘々で萌えるっちゃ萌えるのですが。
私は先生の絵柄も含めて大好きで他の人が指摘しているように、ネームが長いとかポエミーだとかも全然思ったことがないです。
更に読んでいくと攻がいつもこうゆう外見で内面はだいたいこういう感じとか、受はだいたいこういう外見で性格は大抵似ていてとかそりゃどうしても思いますが、
更に終盤はいつもなにかのきっかけで2人は数ヶ月とか1年あるいはもっと別離を経験し、マジのラストで再会しラブラブハピエンで終わるんだって
分かってしまいましたが!
信者ですから!
全然OKです。
そこ込みで大好きです、
なんですが、今回はなにかが足りないような気もします。
受の病気は棘が手指に刺さっているかのような痛みが続くというそれはもうかなりの障害であるはずなのに、攻の登場でそれが既に寛解しているような流れだからなのか?
甘ったるいシーンが多くて終盤以外その障害が
目立たなくなっているからなのか?
今回は貧乏とかイジメとかを背負うシンデレラっぽい受ではないのね。
初期の短編や「キラキラセブン」のようなお話がARUKU先生らしい唯一無二の個性があってより好きです。
なんか信者なのにらしくない感想になってしまった。
恋に落ちる花も相思相愛でしたが、こちらも存分に。
攻めのせりふはキメッキメの眼力に似合ってるし、受けはかわいいです。デフォルメされた姿はほんとーにかわいい。
2人の気持ちと比例してキラキラも増えているような錯覚におちいりました。
独特のからだのポーズ、カメラ目線のような目線、どういう感情でいってるのか迷子になるせりふたち、唯一無二だと思います。この世界観は。
ARUKU先生のかく女性って、受け攻めからともに冷たくされますよね。でもこの作品ではコメディ感があって面白かったです。
がんばれー、相手が悪かったぞーって言ってあげたくなるような女性たちでした。
わたしは信者までいかないのですが、ARUKU先生ファンなので、先生の作品未読のかたは、これは3冊目くらいに読まれるとあまーーい!が実感できるかと。
設定はとっても素敵でストーリーの流れにも引き込まれたんですが、鰐淵と織部の台詞やモノローグがあまりにもロマンチック過ぎて、ま、眩しい!と終始くすぐったさを感じてしまいました(笑)。ストーリーはARUKU先生らしさもある、痛みと切なさを併せ持った空気なんです。でも、メイン2人の紡ぐ言葉がこれ以上ないほど甘くて、また、俺様攻め×健気受けを極めている感じで、私は少し胸焼けしてしまいました。ここぞ、という時だけその真摯な台詞が使われるならまだしも、ほとんどずっとそんな調子だったので。
ただ、そういうベタな甘さが強過ぎるところを除いて、作品の雰囲気自体は好みでした。織部のような症状が実在するのかどうか存じ上げませんが(ありそうですよね)、いわゆる難病を抱えた人間の孤独たるや凄まじいだろうな、と彼に同情しない時はありませんでした。他人に触れると激痛が走るという病のせいで、一切の恋愛を諦めてきた彼が甘えられる相手を見つけられたのは本当に嬉しかったです。逆に、鰐淵が織部を好きになっていく心情描写はもう少し丁寧でも良かったのかな、と思います。でも、最後の再会したシーンで、鰐淵の「1人でよく頑張ったな」という台詞には思わず目頭が熱くなりました。
ARUKU先生作品は2作目の新参で、
前作の「嫌い、大嫌い、愛してる」の苦みを知っていただけに、
同じ不憫受けが、幸せになるといつ突き落とされるかと冷や冷やして、
ホラー感覚でドギマギしながら読み進めてしまったわ…それなのに、ただただ甘くて拍子抜け。
素直にあま~いARUKU節があると初めて知り、読後に甘そうな既刊作品を数点購入しました。
それぐらい、毒王と棘姫のあま~いARUKU節が心地よかった。
初めから寵愛の言葉を信じて読めば良かったわ…。
カクカクしたお人形さんみたいな画が好みではないのですが、
ARUKU先生の独特な世界観を知ると、その画に愛着が湧くという不思議です。
設定も作り込まれていて、キャラ立ちが半端ない。
織部の可愛さにギュンギュンしっぱなし、なんて可愛いんだろうか。
鰐淵のスマートなカッコよさはありがちですが、織部を寵愛する鰐淵は堪らなくカッコよかった。
しかも、下手をしたら茶番になりそうな、セリフ回しやモノローグが、
この確立された独特な世界観を引き立てていて、ハマると面白いほど刺さるんですよね…。
昭和歌謡の歌詞みたいなセリフがいくつもあって、
特に恋をする織部の心境にピッタリでした。
鰐淵が織部を愛しそうに呼ぶ、
天パちゃん、くりくりちゃん、おいなりちゃんもステキですが、
エッチ中のオヤジみたいな言葉攻めが個人的にはツボで、カッコいいのにエロいのが良かった。
くさいセリフが所どころにあって、初エッチを決めた時の言葉にきゃ~っとなりました。
スーパームーンの日、「お月様と一緒にお嫁においで」…こっちが恥ずかしくなるわ。
序盤にフラれた女性同僚の返り討ちに、ずっと一人で戦々恐々としていましたが、
これも上手くハメられたのか…キャラ変はビックリですが、悉く拍子抜けで良かったよ。
もちろん、ずっとあまあまでは終わらないのですが、それが更に甘さを引き立てる構成です。
けっこうハッピーエンドが当たり前のBLですが、この作品はめちゃくちゃ満たされました。
カバー下の二人もあまあまで可愛かった。
評価は神よりの萌2です。
※シーモア:修正は発光です。