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表題作背徳のくちづけ

鷹見隆一,29歳,亡き姉の夫で保護者,弁護士
井上立佳,高校三年生,隆一を義兄以上に思う

その他の収録作品

  • あとがき(柊平ハルモ)
  • あとがき(緋色れーいち)

あらすじ

「隆一と呼びなさい。『おにいさん』とはセックスできないんだろう?」亡き姉の夫・弁護士の隆一とふたりで暮らす高校生の立佳。
義兄に伝えられない想いを抱いている立佳は、ある過ちをきっかけに彼と関係を持ってしまった。
それが淫らな罪に溺れる日々と切ない夜のはじまりだった。
姉の身代わりになり傷心の義兄を慰めようと、立佳は義兄の罪悪感を拭う嘘をついてまで彼と体を重ねつづけるが…。
深く愛しすぎて不器用になっていく、甘すぎる背徳のキスの行方は…。

作品情報

作品名
背徳のくちづけ
著者
柊平ハルモ 
イラスト
緋色れーいち 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784877245139
3.2

(7)

(1)

萌々

(2)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
22
評価数
7
平均
3.2 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数3

健気な少年とおにいさんの。

あらすじの文章にちょっとミスリードされると、おにいさんが強引に!という印象を持ちますが、実際は印象の違う作品でした。

まぁ定番・王道の流れではあります。お互い本心を隠して、誤解と嫉妬でこじれて……という。

ただ割と最初から最後まで同じようなトーンだったので、せっかく出てきた脇キャラたち(弁護士事務所の上司や、立佳の友人など)がもう少し絡む場面があっても良かったのかな?という気がします。
それと、誤解が解けて両思いになる部分は、ちょっと唐突で残念。互いに「実は…」と全て言葉で語ってしまうより、色々な出来事からぽろりぽろりと少しずつこぼれ落ちて、「あれ? もしかしたら…」を積み重ねていくような描写が欲しかったかなぁ。

1

背徳

亡くなった姉の夫隆一(攻め)を密かに想う立佳(受け)。

あらすじから、俺様な攻めに強引にそういう風にされるのかと思ったら、むしろ受けが望んで関係を持つんですね。攻めは根っから真面目ないい人でした。
お互いの好きな人の代わりにそうしよう、という対等な感じ。

物語がお姉さんが亡くなるところから始まるので、本人は作品中には出てこないんですけど、なんだかすごく魅力的な女性をイメージできました。なので、攻めがずっと姉を愛し続けている(ように見える)、説得力がありました。

あと頻繁に登場するカサブランカの花が背徳感をあおっていて良かったな~

個人的に、好きな人の身代わり、でハッピーエンドってどこかわだかまりが残ったりで難しいなと思うので、この作品はそのあたりどう着地するのかなと思って読んでいましたが、一番無難な着地でした。

大きな萌えポイントはありませんでしたが、大きな破綻もなく安心して読めました。

1

ザ・健気。

天涯孤独で、亡くなった姉の夫・隆一(攻)と同居している高校生の立佳(受)。隆一を恋い慕う立佳は、姉の身代わりでいいから、と隆一と関係を持つようになります。

ハッキリ言って複雑でも斬新でもないですし、まあ王道を脱しきれていませんが、なぜか好きなんです。あまあま~というよりは切ないストーリーですね。甘くないわけじゃないですが。

ただ、あらすじ(特に冒頭の『おにいさんとはセックスできないんだろう?』)からイメージするのとは、隆一のキャラクターがかなり違いました。もっと『俺様・傲慢系』だと思ったんですよね。でも、ちょっと大人として『卑怯』と言えなくはないですが、思ったよりずっと優しいいい人でした。もしかしたら、そこが物足りないかもしれないですが、私は好きです。

それよりも、立佳が健気過ぎ、乙女過ぎで何気にダメな人は多そうですが、私はOKでした。健気受大好きなんですよ。私は結構好きなタイプです。立佳はハッキリと好みが分かれるキャラクターだと思いますね。

柊平さんの年の差もの(年上攻)は、キャラクターやストーリーが(私の)ツボにぴったりハマるものが結構あるんです。これはその一つですね。まあ、ハズされることも少なくないんですが。

1

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