叶わない恋でもいい ずっとずっとそばにいたい。

小説

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傲慢な幼なじみとひみつの恋煩い

gouman na osananaimi to himitu no koiwazurai

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表題作傲慢な幼なじみとひみつの恋煩い

阿久津来人、超売れっ子俳優、23
星奈琴音、幼馴染みでマネージャー、23

その他の収録作品

  • あとがき:森本あき、明神翼

あらすじ

芸能事務所で働く琴音は、幼なじみで超売れっ子俳優の来人に片想いしていた。
叶わぬ恋と諦めながらも、仕事を理由にマネージャーとして一緒に暮らし、来人の傍にいることを選んだ琴音。
しかし、自分にしか見せない素顔の彼を見るたびに、切ない想いを募らせてしまう。
ある日、来人が長年の夢だった主演男優賞を獲る。
二人きりでお祝いをしていた夜、彼から突然キスされて――!?

作品情報

作品名
傲慢な幼なじみとひみつの恋煩い
著者
森本あき 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784866573137
2.2

(4)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
6
評価数
4
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

TOEICは受けていない(関係ない)

周期的にテンプレを読みたい気分の時があって
あらすじからしてテンプレだろうなと思って読んでみて
やっぱりテンプレだったお話。

人気俳優、阿久津来人の幼馴染の琴音は尽くし体質。
仕事も勉強も来人のためなら何でもやりたい来人至上主義。
だけど2人の関係はただの俳優とマネージャー。
お世話係として同居もしているけれど、自分から来人に告白したこともないし、来人から告白されたこともない。
それなのに来人はキスの練習をさせろと迫ってきたり、ふいに頭を撫でてきたり。
ある日弱った来人がとうとうセックスしたいと言い出した。
誘惑に抗えずつい受け入れてしまう琴音。
しかしやはりこんな形で傍にいるのは辛い、と彼から離れようとした途端、来人は静かに戸惑いを見せ…

告白したつもりだったんだけど気づいてなかったの?
俺は随分前から両想いのつもりでいたよ。

好きなら好きって言ってくれないと!

順番がめちゃくちゃでごめんね。
好きだからこれからもマネージャー兼恋人でいてください!
チャンチャン♪


テンプレの良いところは、そもそもストーリーが予想できるから一字一句を追わなくても本が読めちゃうところ。
つまり頭を使わない。
楽々解ける問題の答え合わせをひたすらしていく感じ。
予想通りの展開になることが快感。
しかし逆に言えば、それ以外の情報はノイズになることもある。

例えば、
琴音の初任給が手取り30万超で今後も5万ずつ昇給していくかどうか、とか
英検1級は取得したけど、TOIECはずっと資格として通用するものじゃないから今受けても意味がない、とか

…正直どっちでもよい。
最後まで読んだ上での判断ですが、それは琴音と来人のラブストーリーに特に関係ない独り言です。
それがどっちであろうと、特に琴音のキャラの意味付けが変わったり、ストーリーに深みが出たりするわけではない。
朝ごはんにパンを食べたかご飯を食べたかを聞かされるくらい基本どうでもいい。
なぜこれを盛りこんだ??

テンプレ用のご都合主義にはいくらでも付き合うけれど、関係ない話に時間を取られるのは勘弁して欲しい。

とは言え、キスからセックスまでお互いが初めて同士の両片思い・誤解系・幼馴染CPとしては普通にまとまった作品です。
私のように細かいことは気にせずに(気にするのもそれはそれで面白いとは思うけど)、サラーっとお楽しみください。

0

ねえ、ねえ、ねえと、そんなの私が知るか!

芸能界もので、傲慢な超売れっ子俳優×一途で健気なマネージャーです。

個人的に、とても好きな設定のオンパレードなのです。
幼馴染みで初恋で、片思い。
主人公は、叶わない恋でもずっとそばに居たいと、マネージャーとして親友として、支え続ける。

いやこれ、攻めである売れっ子俳優・来人ですが、かなり傲慢で敵も多いんですよね。
肩肘張ってるタイプと言いますか。
それが、琴音(主人公)にだけは本音や弱さを見せる。
そんな、幼馴染みならではの、心を許した関係みたいのも萌えさせてくれて。

ただですね、これは個人的な好みの問題ではあるんですけど、ちょくちょく引っ掛かる部分も多い。

えーと、何だろう・・・。
こう、文章がくどくどしいと言いますか。
こちら、琴音視点の、更に一人称で進むんですね。
で、やたら「ねえ、何で○○なの?」みたいな問い掛ける形が多いのです。

来人と言うのは、ドラマ撮影でキスシーンの演技が分からないと、琴音に練習相手を頼むんですよ。
これ自体は「またまた来人ってば、練習にかこつけて!」とほくそ笑ませてくれた。
で、そこから何かある毎に、キスをしてくる来人。
そのキスの意味が分からないと、嬉しく感じながらも戸惑う琴音。
キスされる度に、「ねえ、何でキスしたの?」みたいな。

これ、最初こそ萌えましたが、あまりにくどいんですよ。
「ねえ、何でキスしたの?」
「ねえ、何でキスするの?」
「ねえ、僕は何を間違えたの?」
「どうすればいいの?」
ねえ、ねえ、ねえと「そんなの私が知るか!」と、最終的にはキレそうになってくる。
何故、全部疑問形なの?
「でも、でも、でも、どうして? 教えて欲しい。」って、私が教えて欲しいわ!ってなっちゃうんですよ。
いやもう、私の心が狭い事は重々承知ですが、延々とこの調子で語られますからね。
この問いかけを「微笑ましいなぁ」と思えるのは、2回目までだから!
3回目からは、うっとおしくなってくるから!!

あと、攻めのキャラがですね、好きになれない。
「とがってる」との事ですが、ただの幼稚な男にしか思えないんですよ。
いや、自分より下手な役者をバカにしてて、NGを連発すれば不機嫌になり、「あんたの演技、最悪なんだけど」とか言っちゃう。
尊敬に価する役者とかには素直になつくとの事ですが、なんか、なんかね。
ただ単に、性格の悪い嫌なヤツにしか思えないんですよ。
それを主人公が、「コビを売るのは来人らしくないから」と肯定してるのも良く分からない。
そもそも、来人の全てを受け入れるみたいな琴音の愛し方って、「私が居ないとダメだから」とか「私だけが分かってあげられる」みたいな自己陶酔女を思わせて、ちっとも共感出来ないんですよ。

それと、あれもこれもと申し訳ないですが、お話自体に起伏が乏しいです。
こう、やたら琴音の回想だの問い掛け風の心情描写だのがダラダラ続き、結局は「ああ、そのオチですか」って感じで。
可愛いオチではあるものの、個人的にはそれほど萌えや感動は無いかな。

まぁそんな感じで、設定自体はとても好みなんですけど、合わない部分も多い。
でも、とりあえず、傲慢な攻めが受けにだけ弱気な素顔を見せるってのは好きなので「中立」です。

5

芸能界のお話

だらだら文章が続き、恋愛要素と内容が薄い一冊。
もっとお互いの心の葛藤を読みたかった。
一度は没になったハリウッドオーディション。
その話の件も読んでいてイマイチ。
再び話が持ち上がったが、理由もなくいきなり話が飛び疑問が残る。
攻めの相手に対する二面性のある部分にも共感出来ず、映画祭に出ない理由にも納得出来ず。
ストーリーも最後は駆け足で、読む方も気持ちがついて行かず駆け足だった。

3

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