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表題作初恋エスケイプ

関 裕翔
高校生
山科 廉
高校生

同時収録作品隣の君がいい

露木信一
37歳,建築業
マキ
出張ホスト

その他の収録作品

  • おはぎが来た日
  • 初恋スタートライン(描き下ろし)
  • カバー下漫画

あらすじ

高校生の廉と裕翔は幼なじみ。
母親が朝食を作らない廉にいつもご飯をくれる裕翔だったが、廉は徐々に距離をおいていった。雄翔を好きになってしまったから。
友達が多くてキラキラしている裕翔はどうせ自分には手が届かない、だから早く忘れなきゃ――。
母親の元カレである露木と付き合っている嘘をついて突き放すが!?
表題作にも登場した露木と、お隣に住むマキの身体から始まる恋のお話も収録!

作品情報

作品名
初恋エスケイプ
著者
平喜多ゆや 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344845787
4.2

(53)

(22)

萌々

(20)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
223
評価数
53
平均
4.2 / 5
神率
41.5%

レビュー投稿数7

高校生とさみしがりの大人CP

【初恋エスケイプ】

平喜多ゆや先生は、久しぶりに読みました。ほんわりする作風が好きです。
今回は、大好きな男子高校生、かつ幼馴染み設定です!
廉と裕翔は幼馴染みだけに、どちらか一方が好きと自覚してしまうとぎくしゃくしてしまうのが、良く分かるんです。
それだけ長い付き合いで、大切な存在だから。廉が、自分の恋心を封印して裕翔から離れるために準備し始めるのが健気で切ない。

離れた結果は、裕翔の気持ちを自覚させただけだったけど!
廉が、あれこれ相談した露木さんが分別ついた大人で良かった~
廉を剥こうとしたのは、意図なんだろうけどちょっと本気も混じっていたかな?
裕翔と廉の初体験は、初々しくて大変よろしかったです。

【隣の君がいい】

露木さんがデリヘルボーイを呼んじゃいました。廉と裕翔の恋の顛末を、計らずも見守ってしまった露木さん。
そりゃ、男同士ってどうなの?と思うよね…

ボーイのマキくんが実はお隣さんとは、ちょっと出来すぎでは有るけど互いの純情を持っていかれた感じです。

マキくんの過去は、あれこれ有るんだろうけど、それは明かされてません。でも、かえって露木さんとのエピソードに絞られていて2人の気持ちが近づいていくのが良く分かるんです。

露木さんって、マキくんをデリしている時もそうだけど考えながら行動する人。母親の元カレにも関わらずよき廉の相談相手だったくらいなので、相当な包容力が有るのだなとわかります。
マキくんとのセックスも、酷くないし優しくしてるんだろなぁ…

露木さん、さみしがりやの男の子ホイホイ説有りますね。
とはいえ、露木さんも足りない部分を埋めてくれる存在を必要としていたのは事実ですね。

マキくんの傷ついた気持ちも身体も癒してあげる露木さんが、かなり良いんですよね!

高校生と、さみしがりの大人の恋。ぜひ読んでいただきたいと思いました。

1

タイトルに納得

幼なじみの裕翔と廉はいつも一緒です。
しかし廉は裕翔を好きになってしまい、
裕翔と距離を置くことを決心して……

幼なじみのモダモダすれ違いラブです。
廉が拗らせ男子で、「手に入らないなら 早く忘れたい」
ーーと思っています。
逃げ腰……というか、戦う前から逃げてる。
タイトル通りなんですよ^^;

避ける廉に詰め寄る裕翔……明らかに両片想いです。
廉が母の元カレ・露木と付き合っていると嘘をつき、
どんどんこじれる関係と不機嫌になる裕翔。

裕翔の姉が、自分なら〝寝取る〟なんて言うから、
それを実現させようとしたりして……
廉は理由もハッキリ聞かずに裕翔を受け入れようとします。
ここはなんで?と思う反面、
好きだから一度だけでも……と欲を出す気持ちも分かる。

結局、露木に背中を押されて気持ちを伝える廉ですが、
元々両片想いなのであっさり告白成功です。
嬉しすぎて泣いちゃう裕翔は可愛かった^^

両想い後も廉がうだうだ悩みます。
2人の関係に未来を見いだせない廉と、
一生廉と生きていきたいと考える裕翔。

ネガとポジの争いは、泣き落としたポジの勝利です。
少し強引な裕翔と絆されやすい廉は、
なんだかんだで相性ピッタリなんだろうなと思いました。

そのままの流れで進む初Hもなかなか良かったですよ!
すぐイッちゃう裕翔がなんだかリアルでした。


同時収録作は、表題作に登場した露木のお話です。
廉と裕翔に刺激され男同士に興味を持った露木が、
デリヘルボーイを頼んだら隣人だった……という話。

若いボーイ・マキに本気になっちゃう露木が、
自分の心にブレーキをかけながらグルグル悩みます。
マキも露木が好きで……という展開なのですが、
マキの本心がちょっと分かりにくかったですね。


かわいい作品で読みやすかったのですが、
電子限定のモブおじさんが少し気持ち悪かったです。




3

おじさまの魅力にやられました。

大好きな作家さんなので、あらすじも読まずに購入しました。

相変わらずの可愛いお話で、高校生で幼なじみ同士のモダモダな感じも、キュンとなって良かったですね。
ただ、あっさりとくっついたのが、物足りないと言えば物足りないのですが…。

このカップルよりも気に入ったのが、当て馬(!?)として登場したおじさまでした。お母さんの元彼なんだけど、別れた後も頼れる存在だったので幸せになってほしいなと思ってたら、隣人の若い男の子とカップルになってるではないですか~!…出会い方や恋人の職業はあんまり好きではないけど、のめりこんでいく様子にキュンキュンしました。

とにかく、皆が幸せになれたのが見れて、嬉しかったですね。

3

初恋から逃げないで。

おはぎ!裕翔の飼っているおはぎがめちゃくちゃ可愛い!平喜多先生の作品群には必ずと言っていい程出て来る癒しの動物。今回はワンコです。こーんなにシンプルにデフォルメされて描かれているのに、散歩中ふて寝する様に動かなくなったり、はしゃいで遊んで貰おうとしたり。ペロッと舌を出していたりと、とっても表情が豊か。可愛くって癒されます。
表情が豊か、という面ではもちろん、登場人物達も負けてはいません。描き殴った様にも見えるグチャグチャな感情や憤怒の表情。気持ちを心に包み隠してはいられ無い!迸る様なその顔にグッと来ちゃうんですよね。

「手に入らないなら、忘れたい。」
こんなにもずっと。裕翔の事しか考えられなくなっているのに、当の裕翔から離れる事ばかり考えてしまう廉。急変した廉の態度に慌てふためき、戸惑うばかりの裕翔。
詳しくは描かれてはいないけど、奔放な母がしょっちゅう恋人を変えるのを見て来た(そして、それが必ずしも幸せそうでは無い。)廉は、この恋が成就しないものと決めつけている。裕翔の明るさを愛しこそすれ、こんな自分では相応しく無いと卑下もしている。
裕翔は、ずっと前から。最初から。出逢った時から廉しか見えて無かったのにね。互いに言葉にしていなかったから。廉はこの恋から逃げようとする。そう、「初恋エスケイプ」しようとするのだ。ほんの少しだけ、一歩だけ。勇気を持って踏み出せば。
そんな初恋のモッダモダを優しく包み込む様に描いた物語でした。
途中、廉の要望で当て馬を演じるオトナ、露木さんが優しくて良い。彼は廉の母親と一時期恋人関係にあった様ですが、何故かその恋は終息し。同時収録のスピンオフ「隣の君がいい 」にて。まさかの性癖の扉を開く事になる。
この露木さんが意外にもユルい。廉と裕翔のモッダモダに当てられて、「男同士ってどうなんだろうな。」という純粋な(⁈)興味本位でデリヘルを頼み、マキくんが綺麗だったのでお手軽にその壁を飛び越えてしまう。マキくんはその美しさでストーカーホイホイなのだが、露木さんはちゃんとした(‼︎)オトナなので、ハマりそうな自分を自制して何とか踏み止まる努力をしてはみるのだが…。デリヘルに「ガチ恋するクソ客」に成り下がらない様にと踏ん張る露木さんが可笑しくて可愛いです。まぁ、結局は恋に落ちてしまうんだけど。露木さんがおっさんで、スネ毛も髭もしっかりあって。その身体でマキくんに跨がる姿が、うーん、ちょこっと引きました。平喜多先生のほんわか絵の中に突然なリアル感⁈っていう。

おまけの「おはぎが来た日」もめちゃカワです。くりくりのお目々のおはぎは、子犬の頃から裕翔の家族全員と同じ顔。

描き下ろしは「初恋スタートライン」甘あま後日談。裕翔はそもそも初めて会ったその時から廉が好き。自覚してたけど、廉は一体いつから?という問いに真剣に考え続ける廉。エッチの最中もずっとその事ばかり考えちゃいます。つまりはずーっと頭の中は裕翔でいっぱいって事‼︎ ごちそうさま♡

3

シンプルストレート

読みやすかったです。萌というよりほのぼの。
「初恋エスケイプ」の幼馴染みの高校生二人の恋、同時収録のおじさんと風俗の男の子も、会話がとても自然で、台詞の言葉選びがいいなと思いました。
いじらしいくらいの恋が読めます。
高校生廉の諦め心は、告白してきた女の子の心変わりの早さや母親の浮気癖描写で説得力がありました。
風俗の男の子にハマってストーカー化したくないから自制する露木さんの心中も微笑ましかった。
二つの作品とも締めの台詞がまたシンプルでとても良いんです。

3

この作品が収納されている本棚

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