この想いも雪と共に溶けてしまえばいいのに――

コミック

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さよならの、その時まで

sayonara no sonotoki made

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表題作さよならの、その時まで

ヴェルク、リュカに助けられた獣人
リュカ、愛を見つけ出せない人間

その他の収録作品

  • 描き下ろし:その後の二人(7P)

あらすじ

この想いが雪になって溶けてしまえばいいのに――
一途な獣人×大切な人を作れない青年のファンタジーBL

雪山にある村で暮らすリュカは、獣人のヴェルクから求愛されている。
しかしリュカにはその想いに応えられない事情があり…?

作品情報

作品名
さよならの、その時まで
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784866577555
4.1

(43)

(13)

萌々

(26)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
178
評価数
43
平均
4.1 / 5
神率
30.2%

レビュー投稿数10

もふもふ成分は良い...

想像していたよりも切ないファンタジーでした。
ケモ耳シッポ好きとしても、もふもふ成分を摂取できたので良かったです。

物語はしっかりとしていて読み応えがあったのですが、恋愛面的には少し薄かったかなと思います。
身体先行の関係だったので、とくにそう思ったのかもしれません。

受けの過去があったからこそ、攻めからの番という関係性を拒んでいたのも理解できるのですが...
この過去を塗り替えるための過程に、攻めが関わっていたらもっと違った印象だったのかなと思っています。
ただ、受けの心の切り替えの問題なので、仕方がないのかもしれません。

最後に番という関係性を許された攻めの、その喜ぶ顔の可愛いこと。
ずっと待てをされていた状態だったので、報われて良かったなと思いました。

0

辛口ですみません…


ケモ耳、ファンタジー大好きなので
増量1話分を試し読みもして、
これはいい!と期待していたんですけど、
思った以上に内容がライトな気がしました。

具体的には、リュカの番を拒む理由が弱いかな…
体を許してる訳を自分の中に問いもう少し葛藤するかと

少し読みにくかった箇所が残念
リュカが夢の中で回想するシーン
それまで、チラッと見えた女の子は恋人かな、ぐらい
思ってたので、多少の説明が入った方が良かったかな…と。

ここは大きくなくてもという場面でコマが大きかったり、
このモノローグは横からのアングルで表情見たかったな
と、違和感で一瞬冷めてしまう場面が出てきて
なんとも残念でした。

絵は背景や、動物の描写、とても丁寧に描かれていて
綺麗でした。エチも恋人になってからの変化とかも
可愛くて良かったです。(その後をもう少し見たいくらい)

もっとシリアスで複雑なものを想像していたので、
そこは違っていたというだけなのでしょうが、
導入部が良かっただけに、という気持ちです。
タイトルに戻りますが、辛口ですみません。



4

もふもふ獣人好きにはたまらない

電子化を待っていた、こちらの作品。やっと読めた〜♪

もふもふ獣人大好き、”受けの事大好き!な攻め”大好き、なので刺さりました。
尻尾でリュカ(受)をもふもふしてくれるの、嬉しい!

ワンコ系獣人攻め・ヴェルクの「番になって!」攻撃と、「絶対離れないぞ」宣言ににやにや( ̄∀ ̄)
受け君をひたすら追いかけ溺愛してくれるの、たまらん…

お話的には、二人が初めて体を重ねた日のこととか、そこまでの経緯が知りたかったな、、とちょっと物足りなく思う点も。

ただそんな点を補ってくれる、もふもふ萌え・溺愛攻め萌えがあったので、「萌2」で◎

0

無償の愛に包まれて

一途な攻めの愛に心解きほぐされてゆく・・・

雪深い村の青年・リュカはある日、行き倒れていた獣人・ヴェルクを助け、
二人で暮らすように。

はじめは警戒していたけれど看病するうち絆されていったヴェルクから
求愛され身体を重ねるようになるもリュカは消えない傷を抱えており…。

ヴェルクの一途な想いに惹かれながらも過去のトラウマから
臆病で素直になれないリュカがもどかしくてたまりません!

何度断られても無償の愛を捧げ続けるヴェルクに心癒されます。
彼自身もまた不幸な生い立ちではあるものの、それを乗り越えて
リュカに注ぐ大きな愛情はまさに包容力…。

想いが通じ合ったとしても種族の違いから寿命差の問題もありましたが、
ラストは思わぬ展開を迎え、末永く添い遂げるであろう二人にほっとしました。

0

悲しみを乗り越えて

紅先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
ファンタジー 3
しんみり 2
エロ 1
な感じだと思います。

獣人のヴェルクさん×リュカさんのカプです。

雪深い森の奥の村で同居して暮らしているヴェルクさんとリュカさん。一途にリュカさんのことを想っているヴェルクさん。そのヴェルクさんに少なからず愛着を抱いているリュカさんだが、番にはなれない理由があるようで…。

今作は、先祖返りや生まれた時から獣耳の姿をしている獣人が存在する世界観で、攻めのヴェルクさんは後者の黒曜虎という獣人です。他にも植物や動物の名前がオリジナルのもので、ほんのりとしたファンタジー物です。

ある日、怪我していたヴェルクさんを助け、そのまま一緒に過ごすようになったリュカさん。そんなリュカさんに最初は警戒していたヴェルクさんだったけど、徐々に惹かれていくようになり「番になってくれ」と言い出します。それからはずっとリュカさん一途なヴェルクさんが、一見クールっぽいけど、嬉しい時は尻尾を振ったりするので、ワンコっぽい一面もあって可愛いです。

過去に家族を亡くしてしまったリュカさん。その為、人間よりも寿命が長い獣人のヴェルクさんと番になってもいつかリュカさんの方が先にいなくなってしまう。一度残される側を知ってしまったリュカさんは、今度はヴェルクさんにその寂しさを味あわせてしまうと、なかなか想いを受け入れられないでいます。悲しい過去とリュカさんの健気さと不憫さに少ししんみりします。
でもある事がきっかけで、自分の隣でヴェルクさんが幸せになってほしいと願うようになるので、勿論最後はハッピーエンドになります。

しんみりする描写もありますが、健気なリュカさんと一途なヴェルクさんが織り成すほんのりファンタジーが雪溶けのようにゆっくりと心温まるので、是非とも読んでほしいです。

1

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