【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
長い、長すぎる…。
溺愛攻めや健気受けは好きなのですが。
雄大のアプローチに全然気が付かない渚、雄大の喜ぶ顔が見たくて役に立ちたくて頑張る渚、とても良くしてもらっても自分は雇われの居候だからと自分を戒める渚。
これが延々と続いて。
不憫だった渚が幸せに暮らせて良いんですよ!ですが進展のないまま延々と両片想いが続いて。
雄大のキャラもどうも受け入れられず。子供っぽくて陽気でってなんだろうけど、どうも不自然感が拭えず。
渚の悲観的さも行き過ぎで。
居場所が欲しいのはとってもよくわかるけど。
捨てられた元カレに犬連れて家事をやりに来いって言われて、本気?
素直に犬と雄大の世話して幸せに暮せばいいじゃん!
ワンコたちはとーーーーっても可愛かったです。
受けの渚は元々、社長(男)と付き合っていてその家に一緒に住んでいた。だが元彼が結婚するから出ていけ、と追い出された。
社長の結婚相手の女が犬嫌いだから、犬も一緒に。無理なら保健所行きだ、と。その上クビにするという、労基行き案件。。元彼がクソ男すぎる!!!! 人間だけならまだしも犬もいるんだから、次の住処くらい用意しろ!
あと渚の両親もクソすぎる。元父親の再婚相手なんて人間終了のゴミすぎて凄くイライラした。
攻めの雄大の流れるような口説き文句がよい。
受け目線で進んでいくから、雄大の思わせぶりな質問等が、付き合いたいと思っているからなのかって考えると楽しい。
天井や壁に星のステッカーを貼って天体観測(?)するシーンがほっこり……幸せ……。
渚の好きなタイプで出てきた条件を実行していく雄大。
ストーリーとは逸れるけど、じゃじゃ降りは初耳wどこの方言なんだろう。
付き合ってないのにイチャイチャ。
序盤からちょくちょく思ってたが、雄大のざっくばらん! 元気! 太陽! 陽キャ! みたいな砕けたテンションの高い喋り方と、イラストのクールな顔がマッチしなくて、頭の中で雄大だけがイラストの顔で動いてくれない。渚はバッチリ。
終盤に元彼(社長)関連で問題発生するが、これもスカッと終わる。
二人+三匹のやり取りの時はずっとほわほわ和んでたから、渚の両親とか元彼と妻の愚痴だけが目立つけど、全体的には心荒れることなく読めた一冊。
※ゴリゴリに攻めフェラあり
溺愛攻め好きなら楽しく読めると思います。
だけど……
なんか時折、ノリが電波っぽくなったり、小学生男子みたいなテンションの高さになってしまう攻めに、引いてしまう自分が……。
ときどきポメや受けのかわいさに感極まった攻めが「ふおおおおおおおっ」っと言うんです。
「うおぉぉっ」ならいいんだけど、「ふおおおおおおおっ」ってなんか嫌……。
「う」と「ふ」の一字違いなんだけど。
受けのアソコを見て「造形美の極み」「型をとって後世に伝えたいレベル」みたいなことをペラペラしゃべるシーンとかも、ちょっ!黙って!みたいな気分になるというか…。
懐が深くて仕事でもできてめっちゃイイ男なんです。
だけど、ちょっと好みとは違うんだ……としか言いようがなかったです。
時間おいて再読してみたけど、攻めのテンションに慣れることはなかった……残念。
育った環境のせいで自己肯定感が低い受け。
だから攻めが「ほんっと、可愛いなぁ」と言っても、まさか自分のことだとは露も思わず「ええ、ワンコは可愛いですよね」みたいにクールに返してしまう。
ここのズレっぷりが笑えるのだけど、ちょっぴり哀しい。
そして終始受け視点にも関わらず、攻めの好意のダダ漏れっぷりが凄まじかったので、溺愛攻め好きとしてはそこがとても良かったです。
ほっこり疲れないお話を読みたくて、タイトルで手にしたら思ったより受さんの環境が重く、お話も予想外に波乱があって、意外な読み応えでした。のんきなカフェものじゃなかった!
攻様がイイ〜!わんこもにゃんこも大好きで自分もわんこな雄大さんは、名の通り心の大きい男でした。食生活に無頓着で身体が細めなのが意外なくらい。仕事も手を抜かないアーティストでお仕事ものとしてもとても面白かったです。
何回か「雄犬」と読んでしまって、しかも違和感なく読めるとこが多いのも雄大さんのご愛嬌。なのに自分専用おうちドッグカフェ作れてしまう真のおセレブなところを、普段は感じさせない言動なのも素敵でした。
ちょいちょい、喋り方がオッさんぽいというかオタクっぽいんですけどそれも良さになっちゃう可愛い人で、
「ハードルは高いほどくぐりやすいんだぞ」とか、「子どもができないのは男女のカップルでもあること」とか、オッさん味の隙間でさらっと出す言葉に痺れました。
少し昔にバズった「BLは苦しめ、それを楽しませろ」というはてな日記を読んでしまってから、長く商業BLの読者想定に因業みたいなイメージを持っていたのですが、作品の方からこうして爽やかに突き抜けてってくれるものもあるんだなとうれしくなります。捨てられた犬と渚ちゃんを拾える雄大さんはファンタジーでも、人物の言葉がリアル社会にも響いてて、BLはイイんだぞ!て思いました。
受の渚ちゃんが美人設定なくてもいいくらいいい子でした。
あとは犬猫ちゃんがお好きかどうか。自分がわんこ好きなのでもふもふパラダイスに悶えました。わんちゃんたちの性格の違いとか、お好きならハマると思います。命を育てる気概みたいのも攻受どちらも大切にしてるのでとても安心して気持ち良く読めました。
金坂先生、素敵です。
だからこそイラストが正直惜しい…渚ちゃんのジレ姿は凛々しく美しいのですがわんこがポメに見えなくて…。ポメがかなり重要な作品なので、ふわふわ犬が描ける方が良かったなあとそこだけやや残念でした。
家族にも恋人にも恵まれなかった受けが超前向きおおらかで子供のような攻めに出会う話。
自社の社長と同棲していた氷室渚(受け)は、クリスマスを控えたある日結婚するからと二匹のポメラニアン(ポポとワタゲ)と軽ワゴンを餞別に追い出されてしまいます。
同時に職も失い無職住所不定になってしまった渚。
ペットを連れてはホテルへ泊まることもできず、車中泊を続けているとうち体調を崩してしまいました。
そんな渚を拾ってくれたのはポメラニアンを飼いたかったというデザイナーの青山雄大(攻め)。
駐車場でポメが置き去りにされていると思い、死んだように寝ていた渚を見て驚き、ポメを飼いたかったからと強引に自分の家に連れて帰ったのです。
タイトルにあるドッグカフェとは、雄大の部屋のリビングをカフェ風にしたもので、客は雄大とその関係者だけというものです。
大好きなポメラニアンと等身大ドールのように受けて美しい渚のいる軽ワゴンが宝箱に見えたという雄大は芸術家らしくかなり変わった思考の持ち主でした。
自分の周りはすべて楽しいもの好きなもので埋めたいという雄大は嫌なことは速攻忘れてしまえるうらやましい性格です。
一方、渚は両親の離婚に始まり、自分の居場所を作ろうと一生懸命やってきたのですが、母親にも父親にも果ては恋人も自分の居場所にはならず、ちょっと病んでいます。そのため、初めの方は自分はポメ達おまけで置かせて貰っているのだから役立たなければという強迫観念にかられているふしがありました。
滅私奉公みたいになっている渚は読んでいてちょっと辛かったです。
でも、雄大は子供のようなわがままを言い渚に世話を焼いて貰いながらも、しっかりと自分を持っていて、渚を精神的に甘やかします。
雄大はかなり最初の方から渚にアピールしていますが、渚はかなり鈍感な上はじめの出会いがポメ目当てだったということもあってなかなか雄大の気持ちに気がつきません。
一生懸命渚の好みになろうとしている雄大が楽しかったです。
雄大の盗作疑惑や渚の元カレのことなどちょっとしたトラブルには巻き込まれますが、皆で協力して迅速に動き、比較的早めに解決するのでストレスにはならず程よいアクセントになったと思います。
雄大のなかなか伝わらないアピールも面白いですが、2人の間にいるポポとワタゲと後から家族になるレトリバーのローズのワンコ3匹が要所要所で可愛さ全開でした。
イラストもとっても可愛くて癒されます。
雄大のアシスタントの真治もいい味出していました。
良識派の真治がいることでも、2人がうまくいった要因になったのではと思いました。
渚は今まで周りに恵まれなかったけど、最後には世話しがいがあり、たっぷり愛を返してくれる相手に巡り合えてよかったです。